コリドラスが浮く原因と対処法|病気・腸呼吸・異常姿勢の見分け方

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底砂付近でゆったり暮らすコリドラスが、ある日突然水面近くに浮いていたら驚きますよね。

「病気なのでは?」と不安になる方も多いですが、必ずしも異常とは限りません。

本記事では、コリドラスが浮く原因を腸呼吸・休憩・異常姿勢の3パターンに分け、見分け方と適切な対処法をご紹介します。

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目次

コリドラスは本来ボトムデュエラーで底で過ごす魚

コリドラスが浮くことについてご紹介する前に、もともとコリドラスがどんな魚なのか確認しましょう。

口ひげがチャームポイントになっているコリドラスは、ナマズの仲間の魚です。

世界的にみると、ナマズには数多くの種が含まれていて、姿かたちも様々です。

中にはトランスルーセントグラスキャットのように昼行性で遊泳性の強い種もいますが、ほとんどの種は夜行性で、あまり泳ぎ回らないタイプです。

コリドラスはナマズとしては割と活発な種ですが、一応夜行性で、水中を泳ぎ回ることの少ない種です。

基本的に、底砂の上を主な生活の場とする魚です。

このように、水底付近を主な活動の場とする魚のことを「ボトムデュエラー」と呼びます。

コリドラスは典型的なボトムデュエラーです。

コリドラスが水面に浮くのは異常?

先に紹介した通り、コリドラスはボトムデュエラー、つまり水底で生活する魚です。

では、そのコリドラスが水面に浮くのは異常でしょうか?

実は、コリドラスは普通の魚と同じエラ呼吸のほかに、腸で独特の呼吸ができることが知られています。

お尻から気泡がでるので、おならをしているようにも見えますね。

この呼吸をするとき、コリドラスは水面に上がり、口で空気を吸い込みます。

そして再び水底に戻りながら、お尻から空気を出すのです。

このため、腸呼吸をする際は水面まで往復するように泳ぐことがあります。

ときどきこういった動きがみられるのはコリドラスの習性によるもので、異常ではありません。

コリドラスが浮く|水面付近にいる場合のチェックポイント

水面近くでじっとしている姿を見ても、すぐに病気と決めつける必要はありません。

腸呼吸や一時的な休憩で水面付近にいることもあります。次のポイントを観察してみましょう。

  • 泳ぎ方が安定しているか
    水面で静止していても、体が傾かず自然な姿勢を保っていれば急な異常の可能性は低めです。

  • 食欲や反応の有無
    餌を与えたときに素早く反応するなら元気な証拠です。

  • 呼吸の様子
    エラの動きが極端に早かったり、口を開けっぱなしにしている場合は注意が必要です。

このように、単に「浮いている」だけでなく、行動や姿勢の変化をあわせて判断することで、不要な薬浴や隔離を避けられます。

コリドラスが不自然な姿勢で浮く場合は?

腸呼吸のために水面に上がっているのなら、水底から水面へまっすぐ往復して元の姿勢に戻るはずです。

そうではなく、体が傾いたりひっくり返ったり、頭や尾がずっと上がりっぱなしになるような姿勢で浮いている場合、何らかのトラブルを疑ったほうがいいでしょう。

よくあるのは、消化管にガスがたまってしまっている状態です。

古い餌を食べるとうまく消化できず、お腹の中で腐敗してガスが出ることがあります。

また、内臓が細菌感染してしまい、浮力の調整ができなくなっていることも考えられます。

もし、不自然な姿勢で浮いてしまっている個体を見つけたら、細菌感染の可能性もあるので別水槽に隔離しましょう。

細菌感染の場合はグリーンFゴールドなどによる薬浴が必要ですが、コリドラスはどちらかといえば薬品に弱い魚です。

お腹にガスがたまっているのなら、消化のいい餌を与えて数日様子を見れば、ガスが抜けて元に戻ります。

細菌感染の場合は薬浴を始めますが、治療は難しいかもしれません

ほかの個体が発症しないよう、水質管理など飼育環境を見直しましょう。

コリドラスが浮くのは病気なの?【まとめ】

コリドラスが浮く理由は、腸呼吸や一時的な休憩といった正常な行動から、消化不良や細菌感染などの異常までさまざまです。

行動や姿勢をよく観察し、異常が疑われる場合は隔離や治療を検討しましょう。

正しい見極めと日常の水質管理で、コリドラスの健康を守ることができます。

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