蛇がはき戻しをする原因と対策!病院に連れていくべき?死亡する?

蛇が吐き戻しをする原因はおおまかに①低温度②餌の未解凍③給餌後の刺激、餌のサイズが大きい④先天的な疾患や形成不全⑤後天的疾患などの原因があげられます。

対策としてはまずケージ内の温度などの飼育環境や餌のサイズ、解凍具合を見直し、それでも改善が見られない場合は強制給餌をする前に病院に連れていくようにしましょう。

疾患の内容によっては死亡してしまうこともありますので、なるべく速やかに連れて行き、獣医さんの指示に従うようにしましょう。

蛇の吐き戻しの原因は?

蛇が吐き戻しをしたという話は、飼育者の皆さんなら聞いたことあるかと思います。

そんな蛇の吐き戻しについて、原因をご説明していきます。

ケージ内の温度が低い

私たち人間のような恒温動物は体温による熱で消化器系などの内臓を動かし、消化や排泄の促進をしています。

しかし蛇は変温動物に当たるので、自分で体温をコントロールすることが出来ず、自分の代謝で消化器系を動かすことが出来ません。

そのため、餌を与えた後もケージ内の温度が低いとうまく内臓を動かすことが出来ず、吐き戻しに繋がります。

また、日常的に温度が低くても同様で、頑張って餌を飲み込んだとしてもすぐに吐き戻すことになってしまいます。

餌の解凍がしっかり出来ていない

しっかりと冷凍マウスの中まで解凍が出来ていないと、低温によって胃の活動がストップしてしまいます。

そのため消化が出来ず、吐き戻しに繋がってしまいます。

給餌後のハンドリング、餌のサイズが大きい

爬虫類は危機的状態に陥ると身軽になるために胃の内容物を吐き出す習性があります。

飼い主が慣れたと思っていても蛇からするとそうでもなく、給餌後すぐにハンドリングをしたことが刺激となり吐き戻しに繋がることがあります。

また、餌のサイズが大きすぎると消化が間に合わなく、吐き戻してしまうことがあります。

先天的な食道通過不全、胃機能不全

先天的な形成不全や疾患がある場合には食べ物が胃まで届かずに吐き戻しをしてしまうことがあります。

ベビーのころには問題なく飲み込めていても、アダルトになり餌が大きくなると吐き戻すようになる個体もいます。

感染症による体調不良

肺炎やマウスロットの場合、拒食または吐き戻しがみられるようになります。

肺炎の場合拒食や吐き戻し以外にも鼻水が出たり、呼吸が苦しそうになりますし、マウスロットの場合は口内や口の周りにチーズ上の膿が出ることがあります。

吐き戻し後の脱水による胃機能不全

吐き戻しを繰り返す個体の場合、脱水による胃機能不全が考えられます。

蛇の吐き戻し対策は?

蛇の吐き戻しは良いものではありませんし、原因によっては生体の命に関わります。
そのため、対策を立てるようにしないといけません。

給餌後のハンドリングは避け、適切なサイズのマウスを与える。

給餌直後は最も吐き戻しのリスクが高くなっています。

そのため、給餌してしっかり飲み込んだとしても給餌直後にハンドリングをするのは避けましょう。

また、マウスは蛇の胴体の太さと同じくらいが良いとされているため、そのサイズを守るようにしましょう。

ケージ内の温度に注意

ケージ内の温度がきちんと適温になっているかを確認しましょう。

適温は25~30℃と言われています。また、ケージの底面1/3にパネルヒーターを敷き、食後おなかを温めることが出来るようにしてあげましょう。

吐き戻し後の脱水に注意

何らかの原因で履き戻しした場合、脱水を起こしていることが考えられます。

そのため吐き戻しをした後にはシリンジやスポイトで強制給水を行う必要があります。

また、薄い食塩水やペット用の整腸剤を使っても良いかと思います。

蛇の吐き戻しは病院に連れていくべき?死亡例はある?

通常、ケージ内の温度が低すぎたり、給餌後にハンドリングしたことによる吐き戻しであれれば水分補給をさせて給餌間隔をあけて様子をみると良いですが、感染症による体調不良や先天的な問題である場合、病院に連れて行く必要があります

また、感染症や先天的な問題である場合にはそのまま放置すると死に至る危険性があるため、ケージ内温度などの飼育環境や餌の解凍、サイズを見直しても吐き戻しが治らない場合は速やかに病院に連れて行くようにしましょう。

まとめ

蛇の吐き戻しは一見とてもびっくりしますが、まずは落ち着いて飼育環境や餌のサイズを見直すようにしましょう。

どこにも問題がない場合は疾患の可能性もあるため、速やかに病院に連れていくことをおすすめします。

吐き戻し後の蛇はだいぶ普段より神経質になっていることが予想されるため、ケージに布をかけてあまりバタバタしないようにしましょう。

気になるのも分かりますが、ハンドリングをしたり構いすぎたりすると余計にストレスになり、食べてくれないこともありますので注意しましょう。