
フレンチブルドッグは穏やかで人が大好きな人気犬種。
しかし、実際に飼ってみると「意外と飼いにくい」と感じる飼い主も少なくありません。
本記事では、初心者がつまずきやすいポイントと、フレンチブルドッグを快適に育てるためのヒントを紹介します。
フレンチブルドッグは飼いにくい?

フレンチブルドッグの特徴として、第一に挙げられるのが、愛嬌たっぷりで優しい性格です。
個体差はあるものの、基本的に大人しく、飼い主さんのことが大好きで、たくさん甘えてくる姿がよく見られます。
実際我が家で飼っているフレンチブルドッグも基本的には大人しく、吠えるとしても「かまって!」「ごはんちょうだい!」といった要求吠えを時々するくらいです。
また、お散歩中などに出会うわんちゃんや人にも愛想を振りまく姿が多く見られ、人見知りや犬見知りなどが比較的少ないところが性格の中でも大きな特徴です。
よって、フレンチブルドッグの飼いやすさとして、性格の面では、犬を飼うことが初心者の方にも懐きやすく、飼いやすい犬種かもしれませんね。
フレンチブルドッグが「飼いにくい」と言われる理由

フレンチブルドッグは見た目の可愛らしさと人懐っこさから“飼いやすい犬”と思われがちですが、実際には注意すべき点がいくつもあります。
ここでは、飼ってから「想像以上に大変」と感じるポイントを具体的に見ていきましょう。
暑さと寒さに極端に弱い
フレンチブルドッグは短頭種(鼻ぺちゃ)特有の体の構造をしており、体温調節が苦手です。
特に夏場は熱が体内にこもりやすく、熱中症のリスクが非常に高い犬種です。
室内でもエアコン管理が必須で、外出時は真夏日を避ける工夫が求められます。
また、冬場も寒さに弱く、暖房の効いた部屋であっても床冷えや乾燥に注意が必要です。
「一年中エアコンが欠かせない犬種」と言われるほど、温度・湿度管理の難しさが飼育難易度を上げる要因となっています。
皮膚トラブルと涙やけが多い
フレンチブルドッグは皮膚が弱く、アレルギー体質の子も多いです。
シワの間に汚れや皮脂がたまりやすいため、毎日の拭き取りケアを怠ると、炎症や臭いの原因になります。
特に顔のシワ部分は湿気がこもりやすく、赤みやただれが出やすい部位。
さらに、涙やけや耳の炎症も起こりやすく、こまめな清潔ケアが欠かせません。
「見た目よりずっとデリケートな犬種」と心得ておく必要があります。
体重管理と運動量のバランスが難しい
先述の通り食欲旺盛なフレンチブルドッグですが、肥満は関節や呼吸器に深刻な負担を与えます。
激しい運動は避けたいものの、全く動かないのも筋力低下や便秘の原因に。
つまり「運動させすぎず、でもサボりすぎない」絶妙なバランスが必要です。
散歩は1日2回、各20分程度を目安にし、夏は早朝・夜の涼しい時間に。
無理なく継続できるリズムをつくることが、健康維持の鍵となります。
食いしん坊ゆえのヘルニアなどのリスク

フレンチブルドッグはとにかく食欲旺盛。
祖先のブルドッグ譲りで、食への執着は強めです。
我が家のフレブルも子犬の頃から食べムラ知らず。苦手な食べ物もなく、常に「もっとちょうだい!」とアピールしてきます。
そのため、フード代は毎月1万円前後かかることも珍しくありません。
さらに、アレルギー対応や消化ケア用の療法食を選ぶと、費用はさらに上がります。
食いしん坊ゆえに注意したいのが肥満。
体重が増えると足腰に負担がかかり、ヘルニアなどのリスクも高まります。
散歩好きな子でも、階段やジャンプなどの日常動作で負担が積み重なるため、日頃の体重管理と運動バランスが欠かせません。
食事制限を嫌がる仕草や、おねだりのまん丸な瞳に負けがちですが、健康のためには「心を鬼にする勇気」も大切です。
しっかり管理してこそ、魅力的なまるっとボディを長く維持できます。
おしゃれ沼にはまりやすい

さらに、フレンチブルドッグは“おしゃれ沼”にハマりやすい犬種。
どんな服も似合うため、つい買いすぎてしまう飼い主も多いでしょう。
気づけば愛犬のクローゼットが自分より充実していた…なんてことも。
愛嬌と個性があふれるフレンチブルドッグ。
その魅力に惹かれるほど、食・健康・ファッションのすべてでつい“甘やかしてしまう”——それがフレブルとの幸せな悩みです。
フレンチブルドッグの飼いにくい?【まとめ】
フレンチブルドッグは手がかかる一方で、愛情を注ぐほど深く絆を返してくれる犬種です。
体調管理や温度管理に気を配れば、初心者でも十分に楽しく育てられます。
飼育前に特徴を知り、万全の準備で「最高のフレブルライフ」を始めましょう。