
犬のハーネスは散歩に欠かせないアイテムですが、「家の中でもつけっぱなしでいいのかな?」と迷う飼い主さんは多いはず。
実は、便利に見えてつけっぱなしには思わぬデメリットがあります。
この記事では、外したほうが良い理由と、ハーネスを安全に使うコツをわかりやすくまとめました。
犬のハーネスをつけっぱなしはNG!その理由とは?

犬のハーネスは、そのままつえておくほうが楽で便利だと思うことがあるでしょう。
しかし、つけっぱなしにすることでトラブルにつながることもあるのでおすすめできません。
お散歩以外で、ハーネスを外すことをおすすめする理由は、これからお伝えしますね。
ハーネスが家具などにひっかかる

ハーネスをつけっぱなしていると、家具や机などにひっかかってしまい、思わぬケガにつながる恐れがあります。
お散歩中に、犬の安全を守るために装着するハーネスであることから、室内では外しておくことをおすすめします。
飼い主のいないお留守番のときや、ちょっと目を離したときに、どこかにひっかかったままになってしまうことにも繋がります。
嫌な思いをした記憶が残ると、必要なときにハーネスを嫌がってしまい、愛犬の安全を守る役目を果たせなくなってしまいます。
皮膚の炎症や、毛玉の原因になる

ハーネスを長い時間つけっぱなしにすることで、愛犬が動くたびにハーネスと皮膚に摩擦が起こって擦れる原因になります。
ハーネスの素材にも違いがあり、硬い素材のものをつかったり、重い素材のものをつかったりすると、愛犬の皮膚にとても負担がかかってしまいます。
皮膚が弱い犬種の場合には、特に注意が必要でしょう。
また、つけっぱなしにすることで、ハーネスと被毛のこすれから「毛玉」ができる要因にもなります。
毛玉が出来ると、その処理もしないといけず、愛犬にも嫌な思いをさせてしまい、更にハーネスをつけることを嫌がってしまうでしょう。
皮膚トラブルだけでなく“熱”がこもりやすい

室内は外より安全と思われがちですが、つけっぱなしのハーネスは体温調整の妨げになることがあります。
特にメッシュではない布タイプや、胴体を広く覆うハーネスでは、脇・胸まわり・肩の内側に熱がこもり、蒸れによるかゆみや軽い炎症が起きやすくなります。
夏場の高温多湿の部屋では、短時間でもムレのダメージが大きくなることがあるため、散歩後は外して皮膚を涼しい状態に戻してあげましょう。
睡眠の質が下がる可能性がある

犬は眠る姿勢によって体にかかる圧が変わります。
つけっぱなしのハーネスが胸や肩にあたると、横向き・うつ伏せ姿勢をとりにくく、深い睡眠に入りづらくなることがあります。
特にシニア犬や短頭種は呼吸が浅くなりやすく、胸部に余計な圧がかかることで夜間の寝苦しさにつながる場合もあるため、寝る前には必ず外してあげたいところです。
しつけ面でも外すメリットがある

「散歩=ハーネスをつける」という明確なルールを作ることで、犬が気持ちの切り替えをしやすくなります。
常につけていると、散歩モードと家の中のリラックスモードの境界が曖昧になり、興奮しやすくなる犬もいます。
外す・付けるを丁寧に行うこと自体が、犬にとって“落ち着く時間の合図”となり、生活リズムが整いやすくなります。
つけっぱなしにするなら定期チェックが必須

どうしても短時間だけ室内でつけたままにする場合は、以下のポイントだけは必ず確認しましょう。
- 脇・胸の皮膚が赤くなっていないか
- 毛玉になりやすい部位(脇・胸・肩)の被毛が絡んでいないか
- 濡れたままの状態でついていないか
異変があればすぐに外し、皮膚を乾燥させて休ませることが大切です。
ハーネスを選ぶポイント

ハーネスを選ぶポイントも、ご紹介しましょう。
ハーネスには、たくさんの種類があり、どれが自分の愛犬にぴったり合うのか迷ってしまいますよね。
装着しやすく使いやすいものを選びましょう
前足をすぽっと入れて首の後ろで留めるものや、首にかけてから胴の周りだけを留めるものなど、使いやすいものを選んであげましょう。
ハーネスを嫌がる犬の場合、手際よく簡単に装着できるものがおすすめです。
愛犬に負担がすくないものを選びましょう
体にあたる部分にクッションがついているものや、通気性のよいメッシュ素材のものなど、装着することで愛犬に負担が少ないものを選んであげましょう。
また、装着したときに動きにくくないか、犬の体型にあっているか、などをしっかり見極めてあげることがポイントです。
しっかりと愛犬の体型に合ったものをえらぶことで、散歩中の歩行の妨げになるようなことを避けることができますよ。
機能性にも注意して選びましょう
ハーネスには、機能性のよいものがたくさんあります。
迷子札がついているもの、反射素材のもの、背中にハンドルがついているものなど、愛犬を守るために機能性が高いものを選ぶこともハーネス選びのポイントのひとつです。
ハーネスのつけっぱなししても良いの?【まとめ】
ハーネスは散歩中の安全に欠かせませんが、家の中では外しておくほうが犬の体に負担がかかりにくく、皮膚トラブルやストレスの予防にもつながります。
日々の着脱を大切にしながら、愛犬に合った快適なハーネスを選んであげましょう。
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