
犬が散歩でグイグイ引っ張ると、腕は痛いし危なくて落ち着いて歩けませんよね。
実は引っ張り癖には、犬の本能や環境、リードの使い方など複数の理由が関係しています。
理由を理解して正しい方法で直せば、飼い主さんの横をゆっくり歩く“理想の散歩”は必ず実現できます。
この記事では、犬が引っ張る原因と改善方法を丁寧に解説していきます。
犬が散歩で引っ張る理由

犬にとって楽しい散歩であることは分かりますがリードが張った状態は困ります。
犬が引っ張る理由には原因もあります。
犬が散歩で無理やり引っ張る訳をいくつかご紹介していきます!
性格が好奇心旺盛で散歩好きな犬
いつも通るルートとは別の道にワクワクした気持ちの先走りから引っ張ることがあります。
その場に居たくない時
犬にも好きな場所や嫌だなと思う環境があります。
負担やストレスとなります。
開放されたい気持ちが逃げる行動となり無理やり引っ張ることがあります。
リードと飼い主さんとの距離の分かりずらさ
難しい愛犬との散歩は飼い主さんと犬の空間も関係します。
犬は散歩をしている時、飼い主さんとの距離を確認しながら散歩をします。
飼い主さんが自由に伸び縮みさせることができるタイプのリードは長さが変わってしまうことから距離感が分からなくなります。
愛犬が突然走り出した際に伸びてしまう可能性がある伸縮リードは車道に飛び出してしまうことや飼い主さんが転倒する危険が生じます。
このことから犬には楽しい伸縮リードですが普段の散歩には普通のリードをおすすめします。
伸び縮みができるリードは広い安全な場所で使用するのがいいですね。
伸縮しないリードの長さ
飼い主さんがリードを長く持ちすぎることが原因となり犬は飼い主さんが近くにいる気配を感じなくなると犬は自由に動いてOK!と判断してしまいます。
リードの長さは手に巻きつけ調節します。
犬との距離にちょうどいいのが1メートルくらいの距離となります。
犬が散歩で引っ張る“本能的な理由”と生活環境が影響するケース

犬が前へ前へと進もうとするのは単なるわがままではなく、犬の本能や日常環境が関係していることがあります。
ここでは、よく見落とされがちな背景をもう少し深く掘り下げていきます。
犬の“歩くペース”が合っていない
本来、犬は人間より歩くスピードが速い動物です。
特に朝や夕方の散歩はテンションが上がりやすく、飼い主さんの歩調がゆっくりだと「もっと先に行きたい!」という気持ちが引っ張りへとつながります。
毎日散歩していても、犬のペースと飼い主のペースがズレていると引っ張りは自然と強くなります。
運動不足や刺激不足でエネルギーが余っている
外に出た瞬間に爆発したように引っ張る犬は、日常の運動量・刺激量が足りない可能性があります。
室内時間が長い、単調な散歩コースが続いているなど、ストレス発散が不十分だと興奮しやすく、リードの引っ張りにつながります。
散歩前に軽く家の中で遊んでエネルギーを少し消費させるだけで改善することもあります。
におい・視覚刺激が多い環境で気が散りやすい
ほかの犬のにおい、鳥の動き、落ち葉の音など、犬にとって散歩道は刺激の宝庫です。
特に“においかぎが大好きな犬”や“刺激への反応が強い犬”は、興味のある方向に向かうために自然とリードを引いてしまいます。
周囲に誘惑が多い場所は、短めリードで距離を保つことが効果的です。
飼い主さんの歩き方・姿勢が合図になっていることも
犬は飼い主さんの体の向き・リードのテンションを敏感に読み取ります。
無意識にリードを少し張ったまま歩いてしまうクセがあると、犬は「前に出ていい合図」と誤解してしまうことがあります。
まずは飼い主側の歩き方・リードの緩め方を見直すだけで大きく変わるケースもあります。
ストレス・不安から“逃げるように歩く”場合
音が苦手、特定の場所が嫌い、苦手な犬がいる…。
こうした“不安の原因”があると、その場から離れようとして引っ張りが強くなることがあります。
落ち着けるルートへ変更する、時間帯を変えるなど環境調整も大切です。

犬の散歩で無理やり引っ張る危険性と改善策

犬が強く引っ張ると首に負担がかかり、頸部の神経・脊椎への圧迫から咳き込みや呼吸の問題、将来的なヘルニアリスクにもつながります。
急な引っ張りは喉を締めて嘔吐することもありますし、飼い主さん側も腕や手首を痛めたり、転倒につながる危険があります。
原因の一つはリードが長すぎて犬をコントロールできないこと。
まずは適切な長さのリードを選び、散歩中も緩みすぎない距離感を保ちましょう。
引っ張り癖を改善するにはトレーニングが必要です。練習中は首への負担が少ないハーネスを使うと安全で、飼い主さんも安心して取り組めます。
犬が散歩で無理やり引っ張る癖の直し方

引っ張り始めたら、犬の進行方向とは逆へ静かに歩き、首を引っ張らないように方向転換します。
これを繰り返すことで「飼い主について歩くのが正解」と学習していきます。
家の中では、飼い主の横で落ち着いて立てたら褒める → 一歩進んで横について来たら褒める、を繰り返す練習が効果的です。
横にいると良いことがあると理解すれば散歩中の引っ張りも減っていきます。
叩く・怒鳴るなどの罰は逆効果で、信頼関係を壊すだけ。危険防止のためにも早めにトレーニングを始め、焦らずコツコツ続けることが改善の近道です。
犬が散歩中無理やり引っ張る理由と対策は?【まとめ】
引っ張り癖は“直らない癖”ではなく、理由を知り正しいトレーニングを重ねれば確実に改善できます。
毎日少しずつ練習することで、犬との信頼関係も深まり散歩時間がもっと楽しくなります。
あなたのペースに合わせて歩けるようになった愛犬との散歩は、きっと今よりずっと快適になりますよ。