文鳥が口を開けるのはなぜ?暑さ・ストレス・病気など開口呼吸の原因と対処法

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文鳥が口を開けているのを見て「暑いのかな?」「病気では?」と心配になる飼い主も多いでしょう。

本記事では、文鳥が口を開ける主な原因と、家庭でできる確認ポイント、受診の目安まで詳しく解説します。

健康管理に役立ててください。

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目次

文鳥が口を開けている理由とは?

文鳥が口を開ける理由のほとんどが開口呼吸です。

文鳥は通常、口で呼吸をする必要はありません。

もし開口呼吸をしている場合、以下の5種類の原因が考えられます。

室温が暑い(もしくは寒すぎる)

文鳥は暑いとき、しばしば開口呼吸を行います。

文鳥は汗をかくことができません。

そのため、口呼吸をすることで放熱を行っています。

また、暑いときは足を露出し、体からも放熱を行えるようにします。

膨らまず、羽をのばしているのも暑いときの特徴です。

そのような場合は室温を下げてあげてください。

寒い場合も開口呼吸を行うようです。

部屋が冷えるようであれば、ヒーターを設置してあげてください。
室温は20度を下回らないようにしましょう。

文鳥にとっての適温は20~25度です。
気温計を設置しておくと分かりやすいですね。

緊張している、ストレスがかかっている

緊張したり、ストレスかかった際も開口呼吸を行うようです。

文鳥はとても怖がりな動物です。

びっくりさせたり、頻繁になれないことに触れさせるのは控えましょう。

中には、爪切りの際に緊張で開口呼吸をしてしまう子もいるようですね。

息切れしている

運動して息切れした際にも、開口呼吸をすることがあります。

主に放鳥の後に見られますね。

しかし、あまりにも息切れが多く起こる場合は、なんらかの理由で呼吸がしにくいのかもしれません。

そういった場合は病気の可能性も考えられます。

あくび、威嚇している、甘えている

文鳥は飼い主に甘えたり、威嚇したりする時にも口を開きます。

また、リラックスしている時にあくびのように口を開くこともあります。

そのような場合は開口呼吸をしているわけではありません。
普段通りに接してあげてください。

何らかの病気

頻繁に開口呼吸を行っている場合は病気の可能性も十分あります。

なんらかの原因で呼吸器が圧迫され呼吸が困難になっているのです。

病気の場合は開口呼吸だけでなく、他の症状も現れている場合が多いです。
(くちばしが白い、食欲がない、など。)

普段から様子を観察して、体調の変化にいち早く気付くのが重要ですね。

開口呼吸で疑われる病気

体調不良で開口呼吸を行っている場合、以下の3つの病気が考えられます。

鼻炎、気道炎などの呼吸器疾患

鼻や気管、肺などが炎症を起こし、呼吸が妨げられている状態です。
主に細菌の感染により引き起こされます。

症状は開口呼吸の他に、鼻水や「ケッ、ケッ」というような咳をすることがあります。

日ごろから青菜を与えて、ビタミンを取らせることで予防しましょう。
部屋が乾燥している場合にはしっかり保湿をしてあげてください。

また放鳥の際に地面のごみなどを飲み込まないように気を付けましょう。
細菌感染の恐れがありますし、胃に炎症をおこしてしまう場合もあります。

甲状腺腫

甲状腺ホルモンを分泌する臓器に腫瘍ができている状態です。

初期では、足が白くカサカサになる、肥満になるなどの症状が見られます。

症状が進行すると甲状腺の腫瘍が呼吸器を圧迫するようになります。

これが咳や開口呼吸、ひどい場合は呼吸困難に陥ります。

原因としてはヨード不足があげられます。
ヨードとは食事に含まれる栄養のひとつで、ボレー粉などに含まれます。

しかし、ボレー粉に含まれるヨードでは不十分と言われています。
水に混ぜる栄養剤やサプリメントなども与えた方が良いでしょう。

また、豆苗や小松菜には甲状腺肥大を誘発する物質が含まれています。
栄養バランスを考え、適度に与えてあげてください。

肝臓障害

肝機能が低下し、肝臓が肥大化した状態です。

便の周りが白っぽくなる、爪が伸びすぎるなどの症状が見られます。
また、肥大化した肝臓は呼吸器を圧迫し、開口呼吸につながります。

原因はストレスやウイルス感染です。

予防としては人間の物は食べさせないようすることです。
地面に落ちたごみなど飲み込まないように、放鳥時などは特に注意してください。

青菜は洗って農薬をしっかり落としてください。
文鳥にとっての過度なストレス(運動不足や劣悪な飼育環境)は早急に改善します。

文鳥の開口呼吸に見られる具体的なサイン

文鳥の開口呼吸時にヒューヒューと音がする

文鳥が口を開けて呼吸する際に「ヒューヒュー」という音が混じるのは、呼吸器のどこかが狭くなっている可能性があります。

気管支炎や肺炎などの呼吸器疾患が考えられ、進行すると呼吸困難に陥る危険もあります。

すぐに病院で診てもらうべき症状です。

文鳥の開口呼吸時にプチプチと音がする場合

「プチプチ」という音が呼吸に混じる場合は、気道に分泌物が溜まっている可能性が高いです。

炎症や感染症で気道が詰まりかけている状態かもしれません。

早めに動物病院を受診し、抗生物質や吸入治療が必要になるケースもあります。

文鳥の開口呼吸時にリラックスしている時

必ずしも開口呼吸=病気とは限りません。

飼い主の前で安心している時に、羽を少し広げて口を開けることもあります。

この場合は呼吸音もなく、動きも普段通りで食欲もあります。暑さ対策や環境を見直しながら、過度に心配せず見守って大丈夫です。

眠そうな時の開口呼吸

あくびに近い仕草で眠そうに口を開けることもあります。

この場合は数秒で口を閉じ、特に苦しそうな様子は見られません。

休息や睡眠のサインであり、問題ありません。

ただし「眠い仕草」と「病気による口呼吸」の区別は難しいため、頻度や様子を観察することが大切です。

病気が疑われるときの対処法

開口呼吸とその他の兆候が同時に見られた場合は早めに病院に連れていってあげてください。

すべての病院が文鳥を診てくれるわけではありません。
事前に病院を調べておくことが必要です。

またお出かけ用のキャリーも用意してあげましょう。
いざという時怖がらないように、キャリーにも慣らしておいてくださいね。


文鳥が口を開ける時に飼い主ができること

室温と湿度をすぐに確認する

文鳥が口を開けて呼吸をしている時、まず確認したいのは飼育環境の温度と湿度です。

暑すぎればエアコンや扇風機で室温を下げ、寒すぎればヒーターを設置しましょう。

文鳥の適温は20~25度、湿度は40~60%程度が理想とされます。

湿度計・温度計を設置して日常的に把握しておくと安心です。

観察ポイントを記録する

一時的なあくびや甘えの仕草であれば問題ありませんが、頻度が高いと病気の可能性もあります。

口を開けるタイミング、回数、併発する症状(咳・鼻水・食欲不振など)を記録しておくと、病院での診断に役立ちます。

動画で記録しておくのも効果的です。

動物病院に連れて行く目安

開口呼吸が長時間続く、体を膨らませてじっとしている、食欲が落ちているといった症状が同時に見られる場合は、できるだけ早く鳥を診られる動物病院を受診してください。

放置すると急速に悪化する病気もあるため、「様子を見る」のではなく「早めに動く」ことが大切です。

文鳥が口を開いている理由【まとめ】

文鳥が口を開ける理由は、暑さや緊張といった一時的なものから病気のサインまで幅広くあります。

普段から観察と記録を行い、異変に早く気付けるようにしましょう。

ほかの飼育の悩みについては当サイト内の関連ページも参考にしてください。

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