老犬のくるくる回る行動は認知症?原因と自宅でできる止める対策を徹底解説

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老犬が突然くるくる回る姿を見ると、「もしかして認知症?」と不安になりますよね。

実はこの行動には、病気・不調・ストレス・年齢変化など複数の理由があります。

この記事では原因の見極め方と、自宅でできる安全な対策を分かりやすくまとめました。

愛犬が安心して過ごせるためのお世話ポイントを一緒に確認していきましょう。

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目次

老犬がくるくる回るのは認知症?

排泄をしたい時、うちの子はものすごい勢いでトイレトレーの上をくるくる回ります。

これは犬によく見られることで、排泄してしまえばおさまります。

こうした自然な行動の他に、以下のような理由でも、犬はくるくる回ってしまうことがあります。

お尻に違和感がある時

これは意外によく聞くことで我が家でも時々あるのですが、散歩で食べた草が長いまま排泄されて、肛門から出しきれないことがあります。

それが気持ち悪いから肛門の違和感を取り去るために口をお尻に近づけようとして回ってしまいます

そんな時は飼い主さんがゆっくりと草を引っ張って取り出してあげてください。

急いで引き抜くと草の端で肛門を傷つけてしまうことがあるので、丁寧に引き出します。

この他、長い髪の毛でも同じことが起こるので、ウンチの後にお尻を気にしてくるくる回ったり地面に擦り付けたりするようなことがあれば、何か飛び出していないか見てあげてくださいね。

ストレスがある時

犬がくるくる回る理由のひとつに、ストレスが関係していることもあります。

近所の犬の場合は、尻尾を噛む仕草から始まりました。

尻尾の根元をガジガジして毛をむしり取ってしまい、そのうち齧る毛がなくなってしまったせいか、齧る場所を探すようにくるくる回るようになったそうです。

この場合は、何がストレスになっているかを探して改善することが大切です。

室温、散歩の過不足などの他、大好きな飼い主さんの長期間不在や、過剰なスキンシップ、またはスキンシップ不足などさまざまな理由が考えられます。

耳にトラブルがある時

からだを安定させる三半規管やなどの耳の器官にトラブルが生じた場合にも、犬はくるくる回ることがあります。

この場合は、他に食欲がなくなったり吐いたりするような症状が出ることもあるため、早めに動物病院を受診する必要があります。

この症状は人間ではめまいに近いものかもしれません。

私も先日突然めまいがして治療していたのですが、この状態では散歩に出ることはとても危険で、まともに歩くことができません。

犬にこの症状が出ている時は、可能な限りすぐに治療を受けさせてあげてくださいね。

認知症の傾向がある時

脳に異常がある場合との見分けが難しいと思いますが、認知症になった時にもくるくる回ることがあります。

実際に認知症になった犬の飼い主さんから話を聞くと、老犬なので勢いよく回るのではなく、ゆっくりとあてもなく回る感じのようです。

回るだけでなく、突然フラフラと歩き出したり、隙間に入って動けなくなったりすることもあります。

食べたことを忘れてしまう、粗相をするなど、認知症の時は色々な症状があらわれるため、病気?と感じたら早めに病院に連れて行ってあげてくださいね。

老犬がくるくる回る時の確認と対策

普段あまり動かない老犬がせわしなく動いていると、飼い主さんも落ち着きませんよね。

そんな時は、まず老犬の様子を確認してみましょう。

チェック項目は以下の通りです。

  • お尻のあたりにウンチや草などが残っていないか
  • お尻や尻尾に腫れやできものがないか
  • 食欲は変わらないか
  • 嘔吐や下痢はないか
  • ふらつく、頭を振る、ボンヤリしているような様子はないか
  • 吠え続ける、夜泣きがないか
  • 最近日常生活に変化はなかったか

この中で、お尻にウンチや草などが付いていた場合、取り除いておさまれば大丈夫だと思います。

でもそれ以外の症状がある時はすぐに病院で診てもらうことが必要です。

日常生活の変化についてはストレスが原因と考えられますが、思い当たることを解決しても治らない時は、やはり病院を受診することを考えているのが良いと思います。

認知症の老犬のためにできる対策

病気でくるくる回る場合は、獣医さんの指示に従ってケアしてあげることで止めることができる時もあります。

しかし認知症の場合は、頻度を下げることはできるかもしれませんが、完全に止めることは難しいと言われています。

認知症が疑われた場合にできる対策をご紹介します。

すべて、実際に認知症の犬と暮らす飼い主さんが行なっていることです。

特に問題がない犬でも、老犬になるとやってみたい対策なので、ぜひ試してみてくださいね。

朝日を浴びて朝と夜のメリハリをつける

老犬になると、脳の機能の衰えから、生活リズムが乱れやすくなります。

この時大切なのは、しっかりと朝日を浴びて体内時計が狂わないようにしてあげることです。

午前中の光を15分以上浴びると良いとされているので、実践してみてくださいね。

適度に外の空気に触れさせる

なかなか思うように歩けなくても、認知症の犬と暮らす飼い主さんは、愛犬をカートに乗せて定期的に外に連れ出しています。

外の空気、地面の感触、草の匂い、周りの景色などで五感を刺激すると脳が活性化し、認知症の症状を和らげてくれる効果が期待できるようです。

ただし、この飼い主さんの場合は、意識して散歩に出るのではなく、愛犬がフラフラと玄関に向かって歩き出した姿を見て出かけると話していました。

だから真夏の炎天下や冬の真夜中でも出るそうです。

1日に数回そんな素振りを見せるので散歩の回数も多く、ほとんど24時間体制だと話していました。

先の項目で朝晩の区別をつけるお話をしましたが、実際に認知症が進むと本当に体内時計が乱れます。

老犬になったら朝日と適度な刺激を意識してあげてくださいね。

室内の環境を見直す

認知症が原因でくるくる回るようになった場合は、なかなか止めるのが難しくなります。

そのため、止める対策よりも安全に回れる対策の方が必要かもしれません。

認知症の犬と暮らす飼い主さんのお宅では、家族総出で愛犬の行動範囲に滑らない敷物を敷きました。

また、家財道具の裏などにできてしまう隙間も毛布などで埋めて、愛犬が回った後に入り込まないように工夫したそうです。

老犬になると声を出して助けを求めなくなり、飼い主さんが気づいた時には狭い隙間で動けなくなっていたこともあるようです。

目を離した隙にケガをしないように、安全対策を考えてあげてくださいね。

しつけはほどほどに

人間の認知症で言われるように、犬もそれまでできていたことができなくなったり、困った行動を取るようになったりしても、叱ったり体罰を与えたりすることは控えることが大切です。

実際に認知症の犬と暮らすと飼い主さんも大きなストレスを感じるのでイライラすることも増えますよね。

でも本当につらいのは、思うようにならず、状況を理解できない老犬の方がもしれません。
しつけよりも、愛犬を受け入れてあげる気持ちが必要になりそうです。


老犬がくるくる回るとき“飼い主ができる実践ケア”

老犬がくるくる回る理由を把握した後、「では実際に自宅でどう世話をすればいいのか」が知りたい読者は多くいます。

ここでは、認知症・病気どちらの場合でも共通して役立つ“実践ケア”をまとめます。

昼夜逆転を防ぐ生活リズムの整え方

老犬になると、昼夜の区別が薄れていき、活動時間と睡眠リズムが乱れやすくなります。くるくる回る行動が夜中に増えることもあります。

朝の散歩が難しい場合でも、窓際で日光を浴びさせる、朝に部屋の照明をしっかり付けて「朝」を作るなど、光の刺激で体内時計を整えることができます。

夜間は照明を落とし、テレビの音量を下げて静かな環境を作り、メリハリをつけることが老犬の混乱を減らす手助けになります。

食事と水分補給の見直しで負担を減らす

くるくる回る行動は、体力を消耗しやすく脱水につながることもあります。

高齢犬は喉の渇きを感じにくくなるため、普段より少し水を飲む回数が減っていないか確認してあげましょう。

フードは柔らかめにしたり、スープを加えて水分を補うことで、飲み込みやすくなり体への負担が軽減します。

また、腸の動きが鈍った老犬は便秘が起きやすいため、お尻の違和感がくるくる回る原因になることもあります。

食物繊維の量や腸の状態を獣医師と相談しながら調整してあげましょう。

安全に動ける“老犬仕様の部屋づくり”

老犬は自分の動きをコントロールしづらくなるため、くるくる回りながら家具にぶつかったり、滑って転んでしまうことがあります。

床がフローリングの場合は滑り止めマットを敷くことで転倒防止になります。また、家具と壁の間の“隙間”に入り込んで抜けられなくなるケースもあるので、タオル・毛布・クッションを詰めておくと安心です。

夜間は薄い常夜灯を点けておくと、老犬が不安になりにくく、急に動いたときの事故も減らせます。

触れ合いの量を調整して安心感を与える

老犬は体力が低下し、急な刺激に弱くなります。

「しつけ」よりも、「安心させる関わり方」の方が大切な時期です。

ゆっくり話しかけながら体に触れてあげる、普段過ごしている場所でそっと寄り添うなど、過度な刺激を避けつつ安心できる時間を作りましょう。

逆に、抱っこが負担になる子や触られるのが苦手になる子もいるため、愛犬の反応を見ながら調整してあげることが大切です。

夜中の徘徊が続く場合の介護グッズ活用

認知症が進むと夜中にくるくる回り続ける子も多く、飼い主の睡眠不足が深刻になります。

サークル(囲い)を活用し安全な範囲で動けるようにする、見守りカメラで夜間の様子を確認するなど、飼い主が無理をしない形でケアできる環境を整えましょう。

柔らかい段差のないベッドや、倒れ込みにくいクッション素材の囲いを使うとケガの予防にもなります。

老犬がくるくる回るのはなぜ?【まとめ】

老犬がくるくる回る理由は一つではなく、軽い不快感から病気、認知症まで幅広く考えられます。

まずは原因を把握し、必要な場合は早めの診察を。自宅では生活リズム・部屋づくり・水分補給など、今日からできる対策を少しずつ取り入れていきましょう。

老犬期は寄り添う時間が何より大切。関連する介護記事もあわせてチェックしてみてください。

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