シェパードは耳を切るの?断耳しない理由と垂れ耳・耳が立つ時期を解説

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シェパードのピンと立った耳を見ると、「耳を切って立たせているの?」「シェパードも断耳する犬種なの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、ジャーマン・シェパードは立ち耳にするために耳を切る犬種ではありません。立った耳はジャーマン・シェパード本来の身体的特徴です。

ただし、シェパードの子犬が生まれたときから必ずピンとした立ち耳になっているわけではありません。成長途中では耳が垂れて見えることもあるため、「うちのシェパードだけ耳が立たない」と心配しすぎる必要はありません。

この記事では、シェパードが耳を切らない理由から、断耳との違い、子犬の耳が立つ時期、垂れ耳のままの場合にどう考えればよいのかまで詳しく解説します。

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目次

シェパードは耳を切る?断耳は必要ない

シェパードは立ち耳にするために断耳を行わない

結論から言うと、ジャーマン・シェパードの立ち耳を作るために断耳をする必要はありません。

シェパードの尖った耳を見ると、ドーベルマンなどの断耳された耳と似ているため、「耳を切ってこの形にしている」と思われることがあります。

しかし、シェパードの場合は違います。

ジャーマン・シェパードはもともと立ち耳を特徴とする犬種であり、成長とともにシェパードらしい耳へ発達していきます。つまり、成犬のシェパードに見られる立ち耳は、耳の一部を切除して作ったものではありません。

そのため、「シェパードは耳を切るの?」という疑問に対する答えは、立ち耳にするために耳を切る犬種ではないとなります。

シェパードの立ち耳は断耳で作られたものではない

シェパードの耳について調べていると「断耳」という言葉を目にすることがあります。

しかし、シェパード本来の立ち耳と断耳は別のものです。

断耳とは?

断耳とは、犬の耳介の一部を外科的に切除し、耳の形を変える処置です。

歴史的には犬種や用途などを背景として行われてきましたが、現在では美容・外観を目的とした断耳について動物福祉上の議論があります。

シェパードの場合、こうした処置によって立ち耳にしているわけではありません。

断耳されることがある犬種

歴史的に断耳が行われてきた犬種としては、たとえば次のような犬種があります。

  • ドーベルマン
  • グレート・デーン
  • ボクサー
  • シュナウザーの一部
  • ピンシャーの一部

ただし、「これらの犬種だから必ず断耳する」という意味ではありません。

現在は自然な耳のまま飼育される犬もおり、美容目的の断耳そのものを禁止・制限している地域もあります。

また、犬種標準はその犬種の理想的な外見や動きなどを記述したものであり、すべての家庭犬に美容的な処置が必要だという意味ではありません。

シェパードの耳は生まれたときから立っている?

「シェパードは立ち耳の犬種」と聞くと、生まれた瞬間から成犬のような耳をしていると思うかもしれません。

しかし、子犬の頃から必ずピンと耳が立っているわけではありません。

子犬は成長途中にあるため、耳が垂れていたり、左右で立ち方が違ったりすることがあります。

そのため、子犬のシェパードが垂れ耳だからといって、「シェパードなのにおかしい」「断耳しないと耳が立たない」と考える必要はありません。

大切なのは、成犬のシェパードに見られる立ち耳と、子犬の成長途中の耳を分けて考えることです。

シェパードの耳はいつから立つ?

シェパードを子犬から飼っている方にとって、気になるのが「いつ耳が立つの?」という点でしょう。

耳が立つタイミングには個体差があるため、「生後○か月になれば必ず立つ」と一律に判断することはできません。

成長のペースはそれぞれ違うので、ほかのシェパードと単純に比較するのではなく、その子自身の変化を見ていくことが大切です。

子犬のシェパードは垂れ耳になることがある

子犬の時期には、耳が完全に立っていないシェパードもいます。

成犬の凛々しい姿をイメージして子犬を迎えると、「思っていたより耳が垂れている」と驚くかもしれません。

しかし、まだ成長途中であれば、それだけで異常とは判断できません。

耳だけを見るのではなく、食欲や元気など全身の状態も含めて成長を見守りましょう。

耳が立ったり垂れたりすることもある

成長途中では、「昨日は立っていたのに今日は垂れている」「片耳だけ立っている」「左右で耳の形が違う」といった変化が気になることもあります。

このような場合も、耳の見た目だけで病気と決めつける必要はありません。

一方で、耳を痛がる、頻繁に掻く、頭を振る、臭い・分泌物があるなど別の異常が見られる場合は、単なる耳の立ち方とは別に考える必要があります。

シェパードの耳が立たない・垂れ耳のままなのはなぜ?

「ほかのシェパードは耳が立っているのに、うちの子は垂れ耳」という場合、飼い主としては心配になるでしょう。

しかし、耳が立っていないという一点だけで、すぐに健康上の問題があるとは判断できません。

まだ成長途中である

子犬の場合、まず考えたいのが成長途中であることです。

同じジャーマン・シェパードでも成長には個体差があります。

インターネットで見た同じ月齢の犬と耳の状態が違っていても、それだけで異常とは限りません。

焦って何かをするのではなく、まずは成長の変化を観察しましょう。

耳の立ち方には個体差がある

シェパードといえば左右の耳がピンと立った姿を想像しますが、実際の犬には個体差があります。

耳の大きさや形、立ち方などもまったく同じではありません。

犬種標準で示される姿と、家庭で暮らす一頭一頭の犬の外見は分けて考える必要があります。

成犬になっても垂れ耳の場合は?

成長後も耳が完全には立たない個体も考えられます。

家庭犬であれば、耳の形だけを理由に健康上の問題があると決めつける必要はありません。

ただし、以前は立っていた耳が急に垂れた、耳を触ると痛がる、腫れている、臭いが強い、耳垢や分泌物が増えた、頻繁に頭を振るなどの変化がある場合は別です。

耳の病気やケガなどが隠れている可能性もあるため、このような場合は動物病院へ相談しましょう。

シェパードの耳が立たないときはどうする?

シェパードの耳がなかなか立たないと、「何とかして立たせた方がいいのでは?」と思うかもしれません。

インターネットでは耳のマッサージやテーピング、接着剤などを利用したさまざまな方法が紹介されています。

しかし、耳に直接行う処置を自己流で試すことはおすすめできません。

耳の皮膚を傷つけたり、犬に負担をかけたりする可能性があるためです。

特に「いつまで待ってよいのか分からない」「耳の形に異常があるように見える」「耳を立たせるための処置を検討している」という場合は、まず獣医師に相談すると安心です。

また、見た目だけでなく、耳を掻く・頭を振る・痛がる・臭うなどの症状がある場合は、立ち耳にすることより耳の健康状態を確認することを優先しましょう。

なぜ犬の断耳が行われてきたの?

断耳には長い歴史があり、犬が担ってきた仕事などを背景として、耳の負傷を避ける目的などさまざまな理由が語られてきました。

また、犬種の外観を一定のスタイルに近づける慣習として残った面もあります。

しかし、過去に行われていたことと、現代の家庭犬に必要な処置かどうかは別問題です。

現在では、美容目的だけで健康な犬の耳を切ることについて、動物福祉の観点から否定的な立場を取る獣医師団体もあります。

つまり、昔の用途や慣習をそのまま現在の必要性として考えるのではなく、犬への負担や医学的な必要性を含めて考える必要があります。

断耳をめぐる世界と日本の現状

犬の断耳に対する考え方は国や地域によって異なります。

そのため、「海外ではすべて禁止」「海外ならどこでもできる」という単純なものではありません。

海外では断耳を禁止・制限する国もある

現在、美容目的の断耳については、動物福祉の観点から禁止または制限している国・地域があります。

一方、法制度や犬種団体の扱いは国・地域によって異なるため、海外事情を一括りにすることはできません。

また、米国でも獣医師団体がすべて断耳を支持しているわけではありません。米国獣医師会(AVMA)は美容目的のみで行う犬の断耳・断尾に反対する方針を示しています。

日本では断耳はどう扱われている?

日本獣医師会の「小動物医療の指針」では、飼育者の都合などで行われる断耳・断尾などの美容整形について、動物愛護・福祉の観点から好ましいことではないとしています。

また、獣医師が実施を求められた場合には、動物福祉上の問題を含めて飼育者と十分に協議し、安易に行わないことが望ましいとされています。

したがって、「日本では法律で一律に断耳が禁止されている」と説明するのも、「自由に行って問題ない」と説明するのも適切ではありません。

少なくとも、シェパードを立ち耳にするために美容目的の断耳をする必要はありません。

シェパードの自然な立ち耳の特徴

ジャーマン・シェパードの立ち耳は、この犬種を印象づける大きな特徴のひとつです。

つまり、私たちがよく目にするシェパードの凛々しい耳は、断耳によって作られたものではなく、本来の犬種的特徴です。

ただし、すべての個体がまったく同じ耳の形になるわけではありません。

家庭犬として暮らすのであれば、見た目を犬種標準へ無理に近づけることより、その犬が健康で快適に暮らせているかを大切にしたいですね。

シェパードは耳を切る?【まとめ】

シェパードの耳を見ると「切って立たせているのでは?」と思うかもしれませんが、ジャーマン・シェパードは立ち耳にするために断耳を必要とする犬種ではありません。

一方、子犬の頃は耳が垂れていたり、左右で立ち方が違ったりすることがあります。耳が立つ時期には個体差があるため、見た目だけで異常と判断しないことが大切です。

ただし、急に耳が垂れた場合や、痛み・腫れ・臭い・分泌物・頻繁に耳を掻くなどの症状がある場合は、単なる耳の立ち方とは別に考えて動物病院へ相談しましょう。

「シェパードの立ち耳=断耳」ではなく、本来持っている耳の特徴であると覚えておけば分かりやすいでしょう。

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