
犬がなかなかトイレを覚えてくれないと、毎日の掃除も大変でストレスが溜まりますよね。
「もうオムツでいいのでは?」と考える飼い主さんも少なくありません。
この記事では、オムツを使うべきケース・使うべきではないケース、そしてトイレを覚えない本当の原因まで、判断材料をまとめて解説します。
読んだ後には、自分の家庭に合った最適な方法が分かるようになります。
犬がトイレを覚えない時はオムツを履かせるべき?

犬がトイレを覚えない時に、最初からオムツを使うのはあまりおすすめできません。
子犬期は失敗を繰り返しながら学ぶ時期で、ここでオムツに頼ってしまうと「トイレで排泄する」という習慣が身につきにくくなることがあります。
また、オムツには費用や交換の手間がかかり、長時間つけっぱなしにすると蒸れや皮膚トラブルの原因にもなります。
「どうせ老犬になったら使うし…」と思うかもしれませんが、若い時期から常用する必要はありません。
そのため、最初の段階ではオムツに頼りすぎず、環境づくりや声かけなど基本のトレーニングを優先した方が、最終的に犬の負担も少なく、飼い主の管理もしやすくなります。
犬がトイレを覚えない場合でも、状況によってはオムツを使う選択肢があります。
特に家の中でのマーキングが続くケースでは、家具や壁を守るために一時的にオムツを使うのは有効です。
「最初から常用する」のは避けたいですが、マーキング対策として部分的に活用するのは間違いではありません。
オムツに頼る前に見直したい“トイレ失敗の原因”

子犬期に覚えにくいのは珍しくない
犬がトイレを覚えない一番多いパターンは、単純に「発達段階の問題」であることです。
子犬は膀胱が未発達なため、我慢できる時間が短く、成功と失敗を繰り返しながら覚えていきます。
月齢3〜4ヶ月までは失敗が多くても普通で、メンタル面も未熟なので「急に怖い音がした」「環境が変わった」だけでもトイレを外してしまいます。
置き場所や環境が合っていないことも多い
トイレを覚えない時、意外と多いのが環境要因です。
例えば、トイレが生活動線の真ん中にある、落ち着かない場所に置かれている、床材との段差が気になるなど、犬にとって心理的に使いにくい理由が隠れていることがあります。
犬が自主的に行きたくなるよう、静かで落ち着ける場所に設置し、トイレシートのサイズも犬の体格に合わせて見直すと改善するケースがあります。
飼い主の“反応”がトイレの妨げになっている場合
犬は飼い主の表情や声のトーンを敏感に察します。
失敗した時に叱られる経験が重なると、犬は「飼い主に見られたくない」と感じ、わざと隠れて排泄するようになることがあります。
するとトイレに誘導しても戻ってくれなくなり、結果として失敗が増える悪循環が生まれます。
成功した時は思いきり褒め、失敗は淡々と処理するのが大切です。
マーキング癖や思春期の行動が重なっているケース
子犬の成長が進むと、思春期に差しかかる生後6〜10ヶ月あたりでマーキング行動が増えることがあります。
これはしつけ不足というより、ホルモンの作用による自然な行動で、トイレの練習とは別物と考えた方が理解しやすくなります。
このタイミングは一時的に失敗が増えることがあるため、オムツを併用する家庭が多いのも特徴です。
病気やストレスが原因の場合はオムツ判断より前に受診を
頻繁に粗相をする時、膀胱炎や膀胱結石、ホルモンの異常、老化による認知機能の低下が隠れている場合もあります。
特に「急に失敗が増えた」「水を異常に飲む」「おしっこの色が変」などの様子があれば、オムツにするかどうかより先に動物病院での診察が必要です。

犬がトイレを覚えない時のオムツを履かせる対策とポイント!

犬がトイレを覚えない時のオムツ使用には注意が必要です。
子犬期からオムツに頼ると、トイレの場所を覚えにくくなることがあります。
また、長時間つけっぱなしは蒸れや皮膚トラブルの原因にもなり、犬の負担が大きくなります。
使う場合は、
- こまめに交換する
- 遊び時間など、外せる時間をつくる
- 適度に“オムツなし”で過ごす時間を確保する
といった工夫が必要です。
結局のところ、オムツを常用できるかどうかは飼い主の考え方と生活環境次第。
負担なく管理できるか、そして犬にとって無理がないかを基準に判断するとよいでしょう。
犬がトイレを覚えない際はオムツを履かせる?【まとめ】
犬がトイレを覚えない理由は、月齢・環境・習慣・マーキングなどさまざまです。
オムツは便利ですが、正しい使い方をしないと犬の負担になることもあります。
今回の内容を参考に、まずは原因を一つずつ見直しながら改善してみてください。