犬に靴下を履かせたいと思っても、「すぐ脱げる」「歩きにくそう」と感じて諦めてしまう飼い主さんは少なくありません。
この記事では、犬の足の構造や行動をもとに、靴下が脱げない理由と、愛犬に合った靴下選びのコツを丁寧に解説します。
犬に靴下をはかせる意味と用途
犬の靴下は、おしゃれのためだけではなく用途はいろいろあります。
靴下をはいていることで、愛犬にとっても飼い主にとってもメリットがあります。
- やわらかく傷つきやすい肉球を守ることができる
- 保湿できる
- 床などでの滑り止めの効果が期待できる
- 災害時など備えになる
飼い主目線でみれば、ファッション性や足の汚れや手入れの時間の削減になるというメリットもあります。
犬の靴下が脱げない方法は？
犬に靴下をはかせる上で一番多い悩みは、「靴下が脱げやすいこと」ではないでしょうか。
何度も何度も靴下が脱げると、愛犬お飼い主もストレスを感じてしまい、靴下をはいてくれなくなるかもしれません。
正確なサイズを知る
靴下が脱げない方法を考えるときは、正確なサイズを知ることです。
愛犬の足のサイズに合っていないと、すぐに脱げてしまったり、足を圧迫してしまったりと、トラブルのもとになります。
犬の歩き方・足の構造が「脱げやすさ」に直結する
犬は人間と違い、かかとを地面につけず、指先と肉球で体重を支えて歩きます。
そのため、歩行中は足首が大きく動き、踏み込むたびに靴下が引っ張られる構造になっています。
特に前足は体重の6割前後を支えているため、サイズがわずかに合っていないだけでも、ズレやすく脱げやすくなります。
「普通に立っているときは問題ないのに、歩くと脱げる」という場合は、歩行時の動きを想定できていない靴下である可能性が高いです。
脱げにくくするために飼い主ができる3つの工夫
市販の靴下をそのまま履かせるだけでなく、少しの工夫で脱げにくさは大きく変わります。
1
まず重要なのが、足首部分をしっかり固定することです。
マジックテープ付きのタイプであれば、きつすぎない程度に調整することで、歩行中のズレを防げます。
2
次に、前足と後ろ足でサイズを分けること。
犬は前足と後ろ足で太さや長さが異なるため、同じサイズを使うと前足だけ脱げやすくなるケースがあります。
3
最後に、使用時間を短く区切ること。
最初から長時間履かせると、違和感から自分で脱ごうとしてしまいます。
室内で数分→散歩の一部だけ、というように段階的に慣らすことで、脱げにくさも安定します。
靴下より「シューズタイプ」が向いている犬もいる
どうしても靴下が脱げてしまう場合、犬の性格や体型によっては、靴下そのものが合っていない可能性もあります。
活発に走る犬、散歩距離が長い犬、足首が細い犬の場合は、靴下よりも足全体を包むシューズタイプの方が安定します。
特に屋外利用がメインの場合は、滑り止め＋固定ベルト付きのシューズの方が、ケガ防止や肉球保護の面でも安心です。
「靴下＝必須」ではなく、愛犬に合った選択肢として考えることが、結果的にストレスを減らす近道になります。
脱げない高機能の靴下を選ぶ
脱げにくい靴下のなかには、いろいろな特徴があります。
- 滑りどめつき
- シリコン素材
- 関節にひっかかるロング丈
- 肉球に貼るだけのタイプ
- 通気性のよいメッシュ素材
- マジックテープつき
- 柔らかく軽量素材
獣医師監修のもとで、歩き方から考えた脱げにくい靴下も販売されています。
脱げない靴下の特徴を理解しておくことで、愛犬にぴったりな靴下を選ぶことができるでしょう。
犬の靴下選びのポイント
犬用の靴下には、たくさんの種類やデザインがありますが、はかせた靴下が愛犬のストレスになってしまうのは残念ですよね。
靴下を選ぶときのチェックポイントを、4つご紹介していきます。
サイズが合っているのかチェック
愛犬のサイズを測るときに、「足裏の長さ・足裏の幅・足首の太さ」の3点をしっかりと確認しましょう。
靴下を購入するお店や、製造元によってもサイズに違いがあるので、購入するときはしっかりと毎回チェックすることがポイント。
ぬげにくい作りになっているかチェック
脱げやすいということは、転倒やケガの原因になるということを覚えておきましょう。
かかとがひっかかるものや、マジックテープなどで固定ができるものなど、脱げない方法がとられているものを選ぶことがポイント。
滑り止めの効果があるかチェック
愛犬の安全のためにも、滑り止めがついている靴下を選ぶようにしましょう。
滑り止めがついているか、滑り止め効果があるかを、チェックすることがポイント。
滑り止めがついている靴下であれば、フローリングで転んで家具などにぶつかってケガをすることなどを避けることができますね。
通気性がいいのかチェック
長い時間靴下をはいていると、蒸れてしまい皮膚トラブルの原因につながります。
夏場のお散歩や、気候や愛犬の体調をチェックして、その時に合わせたものをいくつか揃えてあげることがポイントです。
犬の靴下の脱げない方法【まとめ】
犬の靴下が脱げる原因は、サイズや素材だけでなく、歩き方や足の構造にも関係しています。
脱げにくい特徴を理解し、無理のない方法で慣らしていくことで、靴下は愛犬の肉球を守る心強いアイテムになります。
靴下にこだわりすぎず、必要に応じてシューズタイプも検討しながら、愛犬にとって快適な選択をしていきましょう。
