グラミーの卵は隔離すべき?孵化日数と稚魚の生存率を高める飼育ポイント

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長い腹びれと優雅な泳ぎが魅力のグラミーは、家庭でも比較的簡単に繁殖できる観賞魚です。

産卵後の卵は隔離すべきか迷う方も多いですが、孵化までの管理や稚魚の育成にはちょっとしたコツがあります。

この記事では、卵を隔離する必要性、孵化までの日数と適温、そして稚魚の生存率を高める飼育のポイントを解説します。


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目次

グラミーの卵の特徴

グラミーの卵は他の多くの熱帯魚と異なり、水面付近に浮かぶのが特徴です。

これはオスが作る「泡巣(バブルネスト)」によるもので、オスは水面に唾液を混ぜた泡を作り、その中に卵を保護します。

泡巣内の卵は軽く水面に浮き、外敵から守られながら酸素を取り込みやすい状態で発育します。

ただし、何らかの理由で泡巣から外れてしまった卵や、受精していない卵は沈むことがあります。

沈んだ卵はカビやすく、生存率が低くなるため、繁殖管理の際には注意が必要です。


グラミーの泡巣内で浮かぶ卵と沈む卵の違い

泡巣内で浮かぶ卵は、基本的に健康で受精している可能性が高い卵です。

泡の中で酸素を取り込みやすく、オスのグラミーが見守ることで安全に発育しやすくなります。

一方、泡巣から外れて沈んでしまった卵や、水面から離れて底に落ちた卵は、未受精卵や発育が止まった卵である場合が多いです。

これらはカビが発生しやすく、放置すると他の卵や稚魚にも悪影響を与える可能性があります。

繁殖をしっかり管理する場合は、沈んだ卵を早めに取り除くことで全体の孵化率を高められます。

グラミーの卵は隔離する必要がある?

絶対に隔離しなければならないわけではありませんが、グラミーの雌が卵や稚魚を食べてしまう場合がありますので隔離がおすすめです。

隔離用水槽やサテライトを用意しましょう。

稚魚を飼育する場合のフィルターはスポンジフィルターがおすすめです。

他のフィルターだと小さな稚魚が吸い込まれてしまう場合があります。

もしない場合は吸い込む部分に目の細かいネットをかけても良いと思います。

稚魚の水槽にロカボーイを入れている方がそうしていた話を聞きました。

なるべく多く稚魚を残し育てたい方は上記に気を付けてくださいね。

グラミーの卵を隔離しないとどうなるの?

隔離しなければ生まれた稚魚は親のグラミー、もしくは他の鑑賞魚に食べられてしまう可能性があります。

グラミーの産卵は一度に数100個の卵を産みます。

大量の卵を産んだメスはへとへとで体力が消耗してしまっています。

お腹も空いています。

グラミーは人間と違うので、自分が生んだ子供も餌として認識してしまい、平気で食べます。

また親のグラミーだけではなく、他に混泳させている観賞魚からも食べられる可能性があります。

稚魚って他の観賞魚からもとても魅力的な餌に見えるようですよ。

先ほどはグラミーの稚魚の生存率をなるべく高める方法を紹介しましたが、グラミーが勝手に繁殖した、増やす予定がなければそのまま放置でも良いかな、と思います。

少しかわいそうな気もしますが、育てきれずに逃がしたり、過密飼育で結局グラミーにストレスを与える方が可哀そうな気もします。

かといってグラミーにもう交尾しないで!産卵しないで!と言っても聞くわけがありません。

真剣に悩んでいたら雄と雌を隔離するのが簡単で手っ取り早いです。

話を戻しますが、死んでしまった稚魚をそのままにしておくと確実に水質が悪化するので、死体の処理は見つけたらすぐに行いましょう。


グラミーの卵は何日で孵化する?適切な水温と管理方法

グラミーの卵は、水温と環境が安定していれば比較的短期間で孵化します。

一般的に25〜28℃の水温では、産卵からおよそ2〜3日で孵化することが多いです。

水温が低い場合は孵化が遅れ、逆に高すぎると卵や稚魚にダメージを与えることがありますので、加温器で一定の温度を保つことが大切です。

また、孵化までの間は卵がカビやすいため、水質を清潔に保ち、弱い水流で酸素が行き渡るように調整すると良いでしょう。

卵を隔離する場合も、親魚が守っている場合も同様に、環境を安定させることで孵化率が高まります。

孵化した稚魚の生存率を上げるには

産まれたばかりの稚魚は非常に小さく繊細です。

なるべく生存率をあげる為に以下のことに気を付けてください。

・親魚、他の観賞魚と隔離(食べられてしまう為)
・稚魚が餌を食べられているか

グラミーは簡単に繁殖すると言われていますが、生まれた稚魚の生存率は低いと言われています。

なるべく生存率を上げるように飼育者が努力してあげることが大切です。

観賞魚の稚魚が死亡する理由に一番多いのが餓死だと言われています。

グラミーの稚魚は非常に小さく、親魚と同じ餌だと口に入れることが出来ません。

指ですりつぶして与える、もしくは餌をゾウリムシなど、小さなバクテリアにするなど、稚魚が食べられる餌を用意するだけでも生存率は上がります。

その際はきちんと食べられているのか確認しましょう。


グラミーの稚魚に与えるエサの選び方と与え方のコツ

グラミーの稚魚は非常に小さく、ふ化直後は自力で泳ぐこともままならない状態です。

最初の数日は「ヨークサック」と呼ばれる栄養の袋をお腹に抱えているため、すぐにエサを与える必要はありません。

しかし、ヨークサックがなくなると餓死のリスクが高まり、適切なエサの用意が欠かせません。

稚魚におすすめのエサは以下のようなものです。

  • ゾウリムシやインフゾリア:ふ化直後に最適なサイズ。あらかじめ培養しておくと便利。
  • ブラインシュリンプ(初期孵化の稚魚):2〜3日後から与えると成長が促進される。
  • ベビーフード(粉末タイプの人工飼料):指ですり潰してさらに細かくするか、少量を水に溶いて与える。

エサの与え方で特に大切なのは「こまめな量」と「食べ残しの処理」です。

食べきれないエサが残るとすぐに水が汚れてしまい、稚魚の体調に悪影響を及ぼします。

1日2〜4回の頻度で、少量ずつ確実に食べているか観察しながら与えましょう。

また、スポイトなどを使ってピンポイントで餌を落とすと、稚魚が迷わずエサにありつけるため効率的です。


グラミー稚魚の成長過程と1か月後の姿

孵化直後のグラミー稚魚は、わずか数ミリ程度の小さな体で、まだ安定して泳ぐこともできません。

最初の数日はヨークサックから栄養を摂取し、その後少しずつ泳ぎが安定してきます。

おおよその成長スケジュールは以下の通りです。

  • 孵化〜3日目:ヨークサック吸収期。エサは不要だが水質安定が重要。
  • 4日〜1週間:遊泳開始。ゾウリムシなど極小サイズの餌を与える。
  • 2週間目:体長が2倍ほどに成長。ブラインシュリンプなども食べられるようになる。
  • 1か月後:体長1cm前後まで成長し、体型やヒレの形が少しずつ親魚に近づく。小型水槽では過密防止のため間引きや移動を検討。

この頃になると、見た目はまだ幼いながらも模様や色がうっすら出てきて、グラミーらしさが感じられます。稚魚期の管理がうまくいけば、この先は比較的安定して育てられます。

グラミーの卵と稚魚飼育【まとめ】

グラミーは家庭でも比較的容易に繁殖できる観賞魚で、産卵から孵化までの過程はとても魅力的です。

卵は泡巣の中で浮かび、適温(25〜28℃)を保つことで2〜3日ほどで孵化します。

孵化後の稚魚は繊細で、生存率を高めるには隔離や餌管理が大切です。

稚魚期は特に餓死や捕食のリスクが高く、ゾウリムシやブラインシュリンプなど適切なサイズの餌を少量ずつ与え、食べ残しをこまめに処理することが重要です。

1か月ほど経つと体長は1cm前後まで成長し、色や形にグラミーらしさが現れ始めます。

計画的な隔離や給餌を行えば、高い確率で可愛い稚魚を育てられます。

小さな命を大切に守りながら、繁殖と成長の過程を楽しんでみてください。

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