
モルモットの目から白い目やにが出ていると、飼い主は「病気ではないか」と心配になります。
実は単なる生理現象のこともあれば、角膜炎や結膜炎など病気のサインのこともあります。
この記事では、モルモットの目やにが出る原因や治療法、そして日常でできる予防ケアについてわかりやすく解説します。
モルモットの目やにの原因

モルモットも人間と同様に目やにが出てしまう時があります。
モルモットの目やには白っぽい色をしており、目の周りにカリカリとしたものが付いている事があります。
これは、目から半透明の白い液体が目元や目尻から出てきて時間と共に固まった状態です。
これは病気なのか?飼い主さんは疑問に思う事があると思います。
もちろん病気の可能性もありますが、人間と同様に涙の様な役割をしている事もあります。
まず、考えられる病気としては、「目が傷ついてしまっている」「角膜炎」「結膜炎」「涙管狭窄症」などがあります。
目が傷ついてる
モルモットやウサギは、周囲を良く見渡せるように眼球が飛び出した構造になっています。
そのため、乾燥や異物によって目が傷ついてしまう事があります。
角膜炎・結膜炎
先程も記載した様に、モルモットの眼球が飛び出した構造になっています。
そのため、小屋の中にある牧草などが目に刺さってしまう事があり角膜が傷つき炎症を起こし角膜炎になります。
また結膜が細菌やウイルスに感染してしまったり、アレルギーで炎症を起こしてしまい、充血し結膜炎になります。
涙管狭窄症
涙管が詰まってしまう事が原因で起こります。
モルモットの様なげっ歯類では、口腔内の歯は伸びすぎてしまっている事などの異常でも狭窄が起こる事があります。
モルモットの目やに・目の病気の治療方法

モルモットも人間同様に治療する事が出来ます。
動物病院で、抗生剤の飲み薬や目薬をもらい朝と晩に治療してあげる方法があります。
飲み薬の場合は、小さいシリンジに決められた量を吸い、モルモルモットの口元に薬を注入します。
普段とは違う薬の味に抵抗するモルモットも沢山いるので、甘いシロップに薬が混ぜてあり、少しでも抵抗感をなくす様に工夫されています。
点眼薬に関しては、モルモットが動かない様に体を固定して、目薬を点眼してあげます。
目薬はとても難しい印象です。
点眼の後に目を気にしてしまうモルモットは多いので更なる悪化につながる可能性もあります。
つい暴れまわるモルモットを怒ってしまう事があるかもしれませんが「なんでこれをするのか理由が分かっていない」「いつもは遊んでくれるのに違う事をされて怖い・不安」とモルモットは思っているはずです。
少し待ってあげたり、優しい言葉が掛けやスキンシップ、終わった後に大好きなおやつなどを上げて少しずつ慣れさせてあげて下さい。
モルモットの目やに予防と日常ケア方法

モルモットの目やには病気のサインである場合もありますが、日常的なケアを意識することで予防できるケースも多くあります。
ここでは、普段の飼育環境や食生活からできるケア方法を紹介します。
ケージ環境を清潔に保つ
ケージ内が汚れていると、牧草のホコリやアンモニア臭で目に刺激を与えてしまい、目やにが出やすくなります。
毎日の簡単な掃除と、週に1回の床材交換を徹底しましょう。
特に牧草は細く鋭い部分があり、刺さることが原因で角膜炎を起こすこともあるため、痛みが出にくい柔らかめの牧草を選ぶのも効果的です。
栄養バランスの取れた食事
ビタミンC不足はモルモットの免疫力低下につながり、目の感染症を引き起こすリスクを高めます。
専用フードや野菜から十分なビタミンCを摂取できるよう工夫してください。
また、水分が不足すると目やにが固まりやすくなるため、新鮮な水を常に与えましょう。
定期的な健康チェック
毎日のスキンシップの中で「目の周りにカリカリしたものが付いていないか」「充血や腫れがないか」を確認する習慣を持ちましょう。
小さな異変に気づくことが早期発見につながります。
体重減少や食欲低下と合わせて目やにが続く場合は、すぐに動物病院へ行くことをおすすめします。
モルモットの目の病気はどうやって気付いてあげたらいい?

上記の様に原因は様々で、病気であるか否かの判断は素人では分かりません。
動物は痛い、かゆい、調子が悪いなど自分で伝える事は出来ません。
飼い主さんに出来ることとしては、常日頃からの観察が重要になります。
目やにを観察するポイント

- 目が充血していないか
- 涙が目の周りに溜まっていないか
- 目の周りに異常はないか
- 目の周りを気にしていないか、かきむしる行動はないか
- 食欲や普段の様子と変化はないか
を観察する必要があります。
何かおかしいと思う事があればすぐに動物病院を受診することをお勧めします。
モルモットに目やにが発生は病気?【まとめ】
モルモットの目やには放置すると病気の悪化につながる場合があります。
普段から目の状態を観察し、異常が続けば早めに動物病院を受診しましょう。
清潔な環境や栄養バランスの良い食事を心がけることも、健康維持に大切です。
他の記事では「モルモットの鳴き声・歯ぎしりの意味」についても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。