
モルモットは臆病で繊細ですが、なつくと可愛い仕草をたくさん見せてくれる小動物です。
オスとメスのどちらが飼いやすいのか気になる方も多いでしょう。
この記事では性格や見分け方の違いに加えて、飼育の注意点も合わせて紹介します。
初めての方でも安心してモルモットと暮らせる内容になっています。
モルモットはオスメスの見分け方
モルモットのオスとメスの見分けは難しい

モルモットのオスメスの見分けるのは難しいと言われています。
本来モルモットやうさぎなどのげっ歯類と呼ばれる動物たちは、お尻と肛門と生殖器の距離を見ると男女の区別がつくと言われています。
しかし、モルモットに関してはその距離がオスとメスに大きく大差がない為判定が難しく、特に生まれたばかりのモルモットの男女を区別するのは非常に難しいようです。
ですので、オスメスを判断するには熟練した見極めが必要になるので素人には判断が付きません。
オスだと思って家族に迎え入れたつもりが実はメスだったなんて事も多いようです。
生殖器で見分ける

モルモットの性別は成長してからでないと判別が難しいことが多いですが、いくつかの目安を知っておくと役立ちます。
まず、生殖器の形が大きな違いです。
オスは下腹部が丸い突起状になり、軽くお腹を押すと生殖器がせり出すことがあります。
メスはY字型の溝が見えるのが特徴です。
この違いを確認することで、ある程度判断がつけられます。
性別によるうんちの違い

また、糞の形にも傾向があります。
オスは細長い「バナナ型」、メスは短めの「俵型」とされることが多いですが、個体差もあるため絶対的な判定材料にはなりません。
性別による大きさの違い

一般にオスの方が大きい
モルモットはオスとメスで体の大きさに差が見られることがあります。
一般的にはオスの方が体格がしっかりしており、体重も重くなる傾向があります。
成長したオスはおよそ1.0〜1.3kg前後になることが多く、大きい個体では1.5kg近くまで育つこともあります。
一方でメスはオスよりもやや小柄で、体重は0.8〜1.0kg程度に収まることが多いです。
骨格も細めで、全体的にすっきりした印象を与えます。
個体差が大きいため性別の見分けには使えない
ただし、個体差が大きいため必ずしも「オス=大きい、メス=小さい」とは言い切れません。
飼育環境や食事内容によってもサイズが変わります。
そのため、モルモットの大きさだけでオスメスと見分けするのは不可能です。
大きさの違いは性格にも影響
大きさの違いは性格にも影響することがあります。
体格のしっかりしたオスは存在感が強く、飼い主へのアピールも活発な傾向がありますが、小柄なメスは身軽でおっとりとした印象を与えることが多いです。
いずれにしても、健康的な体格を維持できるように、適切な食事管理と運動の機会を与えることが大切です。
モルモットのオスとメスの性格の違い

モルモットはオスメスを問わずとても臆病で穏やかな性格をしています。
元々は、食物連鎖の底辺にいる動物なので捕食動物とされていました。
そのせいもあり、敵から身を守るために群れで生活をしていました。
そのため、物音に敏感でったり環境の変化にストレスを感じてしまう事も多くあります。
しかし、警戒心が強い半面、好奇心旺盛の部分もあり、人懐っこい一面もあります。
自分が呼ばれている事も理解できる子が多いので、愛情を持って抱っこや撫でてあげるととても喜びます。
オスの特徴

オスのモルモットは一般的に「甘えん坊で飼い主に依存しやすい」傾向があります。
特に慣れてくると飼い主のあとを追いかけたり、撫でてほしくて鳴いたりと犬のような一面を見せることもあります。
単独飼育の場合は飼い主との距離が深まりやすく、強い信頼関係を築けるのが魅力です。
ただし、発情期になるとマーキング行動が増え、臭腺から独特のにおいを出すことがあるため、掃除や環境管理に気を配る必要があります。
活発で遊び好きなため、日常的に十分な遊び時間を確保してあげるとストレスもたまりにくいです。
メスの特徴

メスのモルモットは「落ち着きがありマイペース」な子が多いとされます。
オスに比べると嫉妬心や自己主張が強くないため、複数飼育にも向きやすい傾向があります。
警戒心はありますが環境への順応が早く、初めてモルモットを飼う方でも比較的安心して飼育できます。
一方で、オスほど甘える行動を見せない場合もあり、距離感を大事にする性格の子もいます。
高齢になると子宮疾患のリスクがあるため、定期的な健康チェックは欠かせません。おだやかに寄り添うパートナーとして魅力的な存在です。
モルモットのオスとメスはどちらが飼いやすい?

モルモットの性別による飼いやすさに差ありません。
オスに関しては発情期になると、臭腺から匂いを発しすごく臭いし、メスは高齢になると子宮の病気かかりやすいと言われていますので大差ありません。
性格にも個体差がありますので、この子がと思った子を選択してあげると良いと思います。
モルモットの基本的な飼育の仕方はオスメスともに変わりはないのですが、とにかく排泄物(特に便)が多くなります。
一日に沢山の便を排泄するので一日に一回は掃除をしてあげる必要があります。
水溶性の便ではなく、ころころとした便なので掃除はしやすいです。
オスメスには大差はありませんが、他の小動物にくらべると飼育しやすい動物であると思います。
モルモットのオスとメスの同居・多頭飼育について

モルモットは群れで生活する習性を持つため、複数飼育も可能ですが、オスとメスを同居させる際には注意が必要です。
最も大きなリスクは「予期せぬ繁殖」です。
モルモットは生後2か月ほどで繁殖可能な年齢に達してしまうため、一緒に飼うとすぐに妊娠してしまうことがあります。
繁殖を望まない場合は、オスメスを同じケージに入れないのが基本です。
また、オスは縄張り意識が強いため、特に発情期にはメスを追い回したりストレスを与えることもあります。
逆にメス同士は比較的穏やかに暮らしやすいですが、必ずしも相性が合うとは限りません。
複数飼育を検討するなら、十分な広さのケージを用意し、最初は仕切りを入れて様子を見るなどの工夫が必要です。
モルモットを飼う前に知っておきたい3つのポイント

オスとメスの性格や違いを理解することも大切ですが、飼育そのものに関して共通する注意点を知っておくと失敗が少なくなります。
ここでは「寿命」「飼育環境」「多頭飼い」という3つの観点から補足します。
モルモットの寿命と健康管理
モルモットの寿命は平均で5〜7年ほどですが、なかには8年以上生きる子もいます。
長生きしてもらうためには、適切な食事や定期的な健康チェックが欠かせません。
特にビタミンCを自分で作れない体質のため、欠乏すると歯や骨のトラブルが出やすいです。
新鮮な野菜や専用フードを与えて補うことが重要です。
飼育に必要な環境づくり
モルモットは臆病で音や匂いに敏感です。
静かな場所にケージを設置し、床材は足にやさしい牧草やペットシーツを使うと安心です。
ケージの広さは体長の4倍程度を目安にし、隠れ家を設けてあげるとストレス軽減になります。
また、気温18〜26℃程度を保てるようにエアコンやヒーターで調整してあげましょう。
多頭飼いの注意点
群れで生活する動物ですが、相性が合わないとケンカになることもあります。
特にオス同士は縄張り意識が強いため注意が必要です。
多頭飼いをするなら、広いケージを用意したり、最初は仕切りを入れて様子を見るなど段階的に慣らす工夫が大切です。
無理に一緒にせず、相性が悪い場合は別々に飼育する方が安全です。
モルモットのオスとメスどちらが飼いやすい?【まとめ】
モルモットはオス・メスどちらも飼いやすく、性格の違いを理解すればより良い関係を築けます。
寿命や環境作り、多頭飼いの注意点も知っておくと安心です。
懐くと日々の暮らしに癒しを与えてくれる存在になるので、ぜひじっくり付き合ってみてください。
さらに詳しい飼育方法や病気予防については関連ページも参考にしてみましょう。