アカヒレのオスメスの見分け方と違い|繁殖のコツや購入時の注意点も解説

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丈夫で飼いやすく、初心者にも人気のアカヒレ。

実はオスとメスを見分けるのは簡単ではなく、特に幼魚のうちは判別が難しい魚です。

この記事では、オスとメスの外見や行動の違い、繁殖のポイント、さらに購入時の注意点まで、実際の飼育経験を踏まえて詳しく解説します。


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目次

アカヒレのオスとメスの違い

成長・体の大きさの違い

アカヒレのオスとメスの成長スピードはほぼ同じで、成魚時の体長もどちらも3〜4cm程度です。

ただし、メスはお腹がふっくらするため全体的に丸みを帯びた体形に見えることが多く、オスはスマートで細身の印象を与えます。

体の長さそのものにはほとんど差がありません。

性格の違い

アカヒレのオスは繁殖期になると縄張り意識が強くなり、フィンディスプレイや小競り合いを見せることがあります。

特に他のオスと同じ水槽で飼育している場合、軽い追いかけ合いが見られることもあります。

一方でメスは比較的おっとりした性格で、群れで泳ぐことが多く、オスのように他個体を頻繁に追いかけ回す行動はあまり見られません。

寿命の違い

アカヒレの寿命はオスもメスもおおよそ2〜3年とされており、性別による大きな差はありません。

ただし、メスは繁殖を繰り返すことで体力を消耗しやすく、その分やや短命になる場合があります。

繁殖をさせない場合は、ほぼ同じ寿命と考えて問題ありません。

アカヒレのオスとメスの見分け方

幼魚と成魚での判別のしやすさの違い

アカヒレは成長段階によって、オスとメスの見分けやすさが大きく異なります。

幼魚期(生後数か月未満)は発色が弱く、体形もほとんど差がないため、外見だけで性別を判断するのはほぼ不可能です。

繁殖を目的としてペアをそろえる場合、この段階で性別を見極めるのはおすすめできません。

性成熟を迎えて成魚になると、オスは赤みが増しスマートな体形に、メスはお腹がふっくらし丸みを帯びた体形になります。

このように成魚期になると外見の差が出てくるため、比較的判別がしやすくなります。

ただし、個体差や環境による発色の違いもあるため、成魚であっても見極めには注意が必要です。

アカヒレのオスとメスの違い

アカヒレを繁殖させようと思ったら、まずはオスとメスを見分ける必要がありそうですよね。

実は、アカヒレのオスとメスの判別はかなり難しく、確実に判定する方法はありません。

オスの方が赤みが強くスマート

性成熟に達したアカヒレのオスは、メスよりも赤みが強く、スマートな体形です。

メスは赤みが薄くふっくら体型

反対に、メスは赤みが薄く、全体的にふっくらしています。

そうはいっても、これは両者を見比べてみて初めてわかる特徴ですし、個体差もあります。

あくまで参考程度にとどめておきましょう。

行動面でのオスメスの判別

フィンディスプレイのするアカヒレ

外見での違いがわかりにくい場合、行動面を観察するのも有効です。

成熟した個体同士では、オスは繁殖期になるとヒレを大きく広げる「フィンディスプレイ」と呼ばれる行動を見せます。

これはメスへのアピールや他のオスへの誇示行動で、体を大きく見せることで優位性を示しています。

一方で、追いかけられている個体がメスである可能性が高く、特にお腹がふっくらしてきていれば産卵間近です。

外見だけでは判断しづらい時でも、こうした行動の違いを観察すればオスメスを見分けるヒントになります。


専門家でもアカヒレのオスメスの性別判別は簡単ではない理由

アカヒレは外見的な性差が非常に小さいため、一般的な飼育者にとってオスメスの判別は難しい魚です。

では、熱帯魚ショップのベテラン店員や獣医師、魚類研究者のように経験や専門的な知識を持つ人なら、正確に見分けられるのでしょうか。

結論からいうと、プロや専門家は一般飼育者よりもずっと高い精度で見分けられますが、それでも100%の確定は難しい場合があります。

ショップのベテランやブリーダーは、日常的に多くの個体を扱う中で体型や発色、行動の微妙な差を見極めます。

また獣医師や研究者であれば、顕微鏡や超音波検査、場合によっては解剖により生殖腺を直接確認することも可能です。

ただし、繁殖期でない未成熟個体や、ストレス・環境の影響で発色が弱い個体は、外見だけでの判断が難しいのは専門家でも同じです。

繁殖期や特殊な検査を伴わない限り、絶対的な断定はしづらいのが実情です。

アカヒレ購入時の性別指定について

アカヒレを購入する際、オスだけ、またはメスだけをそろえたいという場合もあるかもしれません。

一般的なホームセンターや量販店では性別を選んで購入することは難しく、基本的には入荷した群れの中からランダムで販売されます。

一方、熱帯魚専門店やブリーダーでは、繁殖目的の依頼などに応じて性別を選別してくれることがあります。

ただし、アカヒレは外見的な性差が小さい魚種であり、特に繁殖期でない時期や発色が落ちている個体では判別が難しくなります。

そのため、性別を指定して購入した場合でも、異性が混ざる可能性はゼロではありません。

もし特定の性別のみを購入したい場合は、信頼できる専門店に相談し、できる限り性成熟した個体を選んでもらうのが確実です。

アカヒレの繁殖のやりかた

複数で飼育すればオスとメスが入っている(だろう)

前述の通り、アカヒレのオスとメスを見分けるのは非常に難しいという事が分かりました。

では、アカヒレの繁殖を狙う場合はどうすればいいかというと、単純に複数で飼育するしかありません。

あくまで確率の話ですが、複数で飼育すれば、その中にオスとメスが入っているだろう、と考えて飼育してみましょう。

幸い、アカヒレは繁殖を狙う場合でなくても複数で飼育するのが一般的です。

要するに、普通に飼育していればペアがそろっているはず、ということです。

水槽のレイアウトを繁殖用へ

アカヒレの繁殖にチャレンジする場合、水槽のレイアウトを繁殖用にしておきましょう。

といっても、特別なことは必要ありません。

あまり複雑なレイアウトはせず、ウィローモスを敷き詰めるように入れておくことです。

フィルターはスポンジフィルターを使用します。

また、最終的には産卵後にすべての成魚を移動させるので、別の水槽を必ず立ち上げておきます。

性成熟に達したアカヒレの様子を見ていると、特に発色がよく体つきのしっかりした個体が、ほかの個体を追い回していることがあります。

追いかけているのはオス

この、追いかけている個体はオスです。

そのオスが、別の個体にひれを目一杯広げて見せつけるような動作をすることがあります。

この、ひれを見せつけられているほうがメスで、この両者はペアになっている可能性があります。

メスをよく見てお腹が膨らんでいれば産卵間近なので、この両者以外の個体を別水槽に移しましょう。

やがて産卵が始まりますが、アカヒレは卵を水底にばらまくように産卵し、その卵の上にオスが精子をかける体外受精を行います。

オスとメスも別水槽へ

メスの産卵とオスが精子をかける様子が観察できたら、このオスとメスも別水槽に移しましょう。

これは、親魚が卵を食べてしまうためです。

順調にいけば、産卵から3日後くらいにはふ化が始まります。

アカヒレの繫殖については以下の記事で詳しく解説していますので是非参考にしてください。

アカヒレのオスメスの見分け方は?【まとめ】

アカヒレのオスとメスは、成魚になると外見や行動に差が出て見分けやすくなりますが、個体差や環境によって判別が難しい場合もあります。

複数飼育を基本にすれば自然とペアがそろい、繁殖の可能性も高まります。

購入時に性別指定を希望する場合は、専門店に相談するのがおすすめです。

今回の内容を参考に、より理解を深めてアカヒレ飼育を楽しんでください。

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