尾ひれが赤く小型で可愛らしい姿が特徴のアカヒレ。
アカヒレは体が丈夫で飼育も繁殖も簡単でこれからアクアリウムを始めたい方にもとてもピッタリの魚です。
初めて魚の繁殖に挑戦してみたい方、まずはアカヒレの産卵兆候を知っておきましょう。
今回はアカヒレの産卵兆候の見分け方、卵詰まりについて紹介します!
アカヒレの産卵兆候の見分け方
オスのアカヒレはオス同士で縄張り争いやヒレを広げて威嚇を行います。
全身のヒレを広げ威嚇やメスへのアピールを「フィンスプレッディング」と呼びます。
アカヒレのオスは見られますが、メスはほとんどしません。
メスはお腹に卵を抱える為、お腹が驚くほど大きくパンパンに膨らみます。
以下のyoutuberさんの動画で参考にしてください。
メスがお腹に卵を抱えることを「抱卵(ほうらん)」と呼びます。
そのままですね。
アカヒレの交尾はメスが卵をバラまき、オスが卵に精子をかけることで受精します。
もし水槽にお腹の大きなアカヒレがいて、スマートな体型(オスの特徴)のアカヒレ同士が喧嘩になっていたらアカヒレの産卵兆候かもしれませんね。
オス同士の縄張り争いは激しいようで、お互いをヒレで叩き合う際パチッと音がなる位激しいとのこと。
あまり激しいと心配になりますよね。
その際は水槽内にオスよりもメスが多い環境にしてあげると激しくならずに済みます。
オス同士の争いは激しいようですが、メス同士はほとんど争いが起こらないので平和な水槽を保てますよ。
アカヒレの産卵兆候、卵詰まりについて
アカヒレが卵を産まずに死んでしまうことがあり、それを卵詰まりと呼びます。
オスがいないとなる場合もありますし、メスが若すぎる場合も起こります。
メスの卵巣不全による場合もあります。
症状は抱卵状態のメスが卵を産まずに弱りそのまま死んでしまいます。
お腹がパンパンで弱っているメスを指で優しくつつくと卵がボロボロと出てくるようです。
出てきた後はお腹がへこみ、少し元気になったかのように見えましたがその翌日アカヒレは死んでしまったようです。
調べてみましたが、卵詰まりの治療法は見つかりませんでした。
どうしてもメスは抱卵してしまうようです。
なんだか可哀そうですね。
対策としてはメスとオスを両方水槽に入れておくことでしょう。
アカヒレはグッピーのように「増えすぎて困る」という話はほとんどありません。
アカヒレを特に繁殖させる気が無い場合はそのままにしておいて大丈夫です。
産んだ卵はアカヒレが食べるので、卵が孵化する前に全て無くなります。
もちろん稚魚を育てたい場合は卵と成魚を隔離しないといけません。
産卵方法は水槽内に卵をバラまきます。
1日に30個~50個、それを数日繰り返すというのがアカヒレの産卵方法です。
ちなみに数日の産卵が終わり1~2週間で次の産卵を始めるアカヒレもいます。
アカヒレの卵は大きさ1mm程度ととても小さく、色も透明に近いので見つけて拾うことがとても大変です。
狙って繁殖する場合は産卵用水槽を用意し、そこにペアを入れておきましょう。
産卵後に親だけを元の水槽に戻せば良いので楽です。
アカヒレの産卵兆候【まとめ】
アカヒレの産卵について紹介しました。
アカヒレの産卵兆候はメスが大きく膨らみ、オスが争いを始めるのでわかりやすいです。
稚魚を育てる場合は放置してはいけません。大量に卵を産みますが全て食べられてしまいます。
最初から産卵させる気が無くても、成熟したメスはお腹に卵を抱えます。
その後メスのアカヒレは卵を産むことが出来ず、卵詰まりを起こして死んでしまう可能性があります。
卵詰まりの対策はオスを入れて産卵させることしかありません。
アカヒレは産卵を放置しても増えすぎる心配がない魚なので、産卵してもそのままにして問題ありません。
アカヒレを飼育する際はメスを多めにオスも一緒に飼育するようにしましょう。