
「水槽の掃除屋」として有名なミナミヌマエビはアクアリウムの中でもとても人気のあるエビです。
そんなミナミヌマエビもエビの一種でもちろん脱皮をします。
今回はミナミヌマエビの脱皮の頻度、脱皮の前兆、脱皮にかかる時間など、ミナミヌマエビの脱皮について紹介します!
ミナミヌマエビ脱皮の前兆から脱皮まで

・水槽内をせわしなく泳ぎ回る
・逆に底でじっとしていて動かなくなる
・餌を食べず、透明になる(透明な体内に餌が見えなくなる為)
わかりづらいのですが、以上がミナミヌマエビの脱皮の前兆と言われています。
脱皮の準備に入ると、ミナミヌマエビはお腹らへんをパタパタと動かすしぐさをします。
これは自ら古い殻を脱いでいるように見えます。
脱皮が進むと古い殻を徐々に脱ぐので、表面が白っぽくなります。(表面には古い殻がかぶさっているため)
そしてミナミヌマエビの脱皮はまず頭部の方の殻が、背面から割れます。
割れたら頭を突き出すように脱皮し、一気に尻尾の方の殻まで脱ぎ捨てます。
脱皮にかかる時間は1分もかかりません。
脱皮シーンを見られるのはとても貴重です。
いつの間にか殻が水槽内に落ちている、という方が大半です。
脱皮の瞬間を見たければ準備が始まってからじっと水槽を観察してみてください。
脱皮後は殻が薄く、やわらかいのでこの時にけがや病気に注意してくださいね。
ミナミヌマエビの脱皮の頻度

ミナミヌマエビは脱皮を繰り返して成長します。
脱皮は健康に成長している証なので、決して悪いことではありません。
ミナミヌマエビの稚エビだと、2日に1回の頻度。
そこから頻度が落ちていき、成熟したミナミヌマエビだと10日に1回。
最終的に1か月に1回と、どんどん頻度は減っていきます。
脱皮は悪いことではありませんが、適正頻度で脱皮をしているのか、定期的に観察してください。
大きく成ったミナミヌマエビが2日に1回脱皮しているのは少し変ですよね。
成長以外に脱皮する要因は主に水質の悪化と言われています。
脱皮の回数が多いようならば一度水替えを見直してみましょう。
こういったところからもミナミヌマエビの変化を見逃さないようにしたいですね。
ミナミヌマエビの脱皮と環境管理の関係

水質と脱皮の関係
ミナミヌマエビの脱皮は成長や新陳代謝の一部ですが、水質環境が適切でないと不自然な頻度で脱皮してしまいます。
特にアンモニアや亜硝酸が高い環境では、体を守るために「強制的な脱皮」が起こることがあります。
このようなケースではエビが弱りやすく、寿命を縮めてしまう原因にもなります。
水換えの頻度やフィルターの能力を見直し、常に安定した水質を維持することが大切です。
水温と光の影響
水温が高めになると代謝が活発化し、脱皮の頻度が増える傾向があります。逆に低水温では成長スピードが落ち、脱皮も少なくなります。
また、日照や照明時間の変化も体内リズムに影響を与え、脱皮の周期を左右することがあります。
特に夏場や冬場の室温変動には注意が必要で、安定した水温管理がミナミヌマエビの健やかな脱皮を支えます。
餌と栄養状態の関係
脱皮には多くのエネルギーが必要です。
そのため、栄養不足の状態では殻がうまく形成されず「不全脱皮」につながります。
カルシウムを多く含む餌(ザリガニ・エビ用フード、植物性の餌、ほうれん草など)を適度に与えることが、健康的な脱皮につながります。
栄養バランスが取れていれば、自らの殻を食べて再利用する働きと相まって、丈夫な体を維持できます。
ミナミヌマエビが脱皮直後に赤いのはなぜ?
抜け殻はしょっちゅうみるのに、
— うさくら@兎桜 (@norausagi__1029) April 6, 2020
脱皮中を未だに見かけた事ない我が家の赤いミナミヌマエビ。
脱皮する所、みてみたいなぁ(*´꒳`*)゚*.・♡ pic.twitter.com/B2VgmYkUtb
ミナミヌマエビは環境に合わせて体色を変えると言われています。
水槽内に他の魚を混泳させていると、他の魚から身を守るために赤くなると言われています。
脱皮後は特に注意したいので自ら赤なって身を守っているのかもしれませんね。
環境に合わせて色を変えるミナミヌマエビは脱皮後だけではなく、体調不良などでも赤くなります。
赤くなっていて普通に泳ぎ、餌もきちんと食べているようならば問題ありません。
逆にじっとしていて動かない、餌も食べようとしないならば体調不良のサインかもしれません。
その際は水替えをしてみて、様子をみましょう。
ミナミヌマエビは脱皮後自分の殻を食べる?
『あら、エビちゃん泳いでる🦐🦐🦐』
— 智智 (@tomotomoogaoga2) May 26, 2024
って見てたら、脱皮した抜け殻だった😅
脚どころか、触覚の先まで、綺麗に全部、抜けてる😳❗️
#ミナミヌマエビ
#抜け殻
#脱皮 pic.twitter.com/Pz3HKTRSrE
放っておいてもミナミヌマエビは脱皮後自分の殻を食べます。
わざわざ取り除く必要はありません。
ミナミヌマエビの殻はミナミヌマエビやほかの微生物に餌になります。
殻にはカルシウムが含まれていて、ミナミヌマエビの成長や更なる脱皮にはカルシウムが欠かせません。
カルシウムが不足するとうまく脱皮が出来ない、ということも稀にあるようです。
人間と同じようにミナミヌマエビにもカルシウムは良いことだらけなのですね。
ミナミヌマエビの脱皮の頻度は?【まとめ】
ミナミヌマエビの脱皮について紹介しました。
脱皮はきちんと成長している証であり、その殻もミナミヌマエビの成長に欠かせないものだったのです。
ただ適正頻度ではない脱皮には注意が必要です。
必要以上に脱皮したり、赤くなっている時はミナミヌマエビが体調不良で苦しんでいるかもしれません。
日々ミナミヌマエビを観察して、大事に育ててくださいね。