ミナミヌマエビがひっくり返る原因と復活できるケースを解説!

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ミナミヌマエビが突然ひっくり返って動かなくなると、飼育者は「死んでしまったのか」と不安になります。

しかし実は、状況によっては時間が経つと復活するケースもあるのです。

この記事では、ひっくり返る原因と復活の可能性、さらに飼育者が取れる環境改善の工夫について解説します。

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目次

ミナミヌマエビがひっくり返る原因とは?

体調が悪くなっている

ミナミヌマエビは体が小さい上に、外骨格と呼ばれる硬い殻に体が覆われていて、体調変化がわかりにくい生き物です。

そのため、何らかの病気にかかっていた場合などの体調不良に気付くのがかなり遅れることがあります。

気付けば死の直前、なんていうことも珍しくありません。

このとき、体の平衡を保つことができなくなって倒れてしまったり、ひっくり返ってしまったりすることがあります。

ミナミヌマエビを含む甲殻類は薬剤への耐久性が低く、市販の魚病薬は使えません。

塩分耐性も同様に低く、塩浴もできません。残念ですが、こういった場合はそのまま見守るしかありません。

複数の個体が急激に同様の症状を見せた場合は感染症の可能性もあるので、隔離した方がいいでしょう。

老衰で衰弱している

魚と同様に、ミナミヌマエビにも寿命はあります。

しかも、年を取ったからといって何か変化があるわけではありません。

徐々に動きが鈍くなるなど生態に変化があることもないので、見た目には突然死のように見えると思います。

こちらも病気の場合と同様、体の平衡が保てなくなり、倒れたりひっくり返ったりします。

老衰で衰弱している場合もしてあげられることはないので、静かに見守りましょう。

脱皮でトラブルが起こった

ミナミヌマエビを含むエビの仲間にとって、脱皮は命がけのイベントです。

成長して体が大きくなるときに脱皮するほか、新陳代謝として古い外骨格を脱ぎ捨てる場合、何か大きなストレスを感じた場合に脱皮するのですが、体のかなり細かなパーツまで脱ぎ捨てます。

このとき、脱皮がうまくできずにパーツが取れてしまうことがあるのです。

足が取れたくらいなら特に大きな影響はありませんが、何かバランス感覚に重要な器官の一部が欠損したりすると、ひっくり返ってしまって自力で起き上がることができなくなる場合があります。

脱皮直後の外骨格はやわらかいので、欠損までいかなくても、脱皮直後にうまく機能しなくなってしまうこともあります。

放置すれば回復する場合もあるのですが、脱皮に失敗しない環境づくりが大切です。

なるべく広めの水槽で、隠れ家を多くして飼うといいでしょう。

また、脱皮直後はおいしそうなにおいがするのか、同居している魚につつかれてしまうことがあります。

どうしてもこういったトラブルを避けたいのなら、魚との同居はあきらめましょう。

水質の急変

ミナミヌマエビも、魚と同様に、水質が急変すると強いストレスを受けます。

pHショックなど、水質の急変による影響を受けた際、体が倒れてしまってうまく動けなくなることがあります。

また、水温が急激に下がった場合も、変温動物であるミナミヌマエビは動けなくなってしまいます。

そのまま死んでしまうことは少なく、水質の急変が原因の場合も水温の低下が原因の場合も、しばらくすれば復活することがほとんどですが、防ぐに越したことはありません。

基本的には丈夫な生き物ですが、購入してきた個体を水槽に入れる際など、きちんと水合わせを行いましょう。

また、水替えは多くても全水量の半分程度にしておくことがポイントです。


ミナミヌマエビがひっくり返っても復活できるケースとは?

一時的な水質や水温のショック

ミナミヌマエビが突然ひっくり返ったとしても、必ずしも死んでしまうわけではありません。

特に水質や水温の急激な変化で一時的に動けなくなった場合は、数分から数時間ほどで回復することがあります。

例えば水換え直後にpHや硬度が変わった場合や、冷たい水が入り込んだときなどに、驚いたようにひっくり返ることがあります。

この場合、安定した環境を維持すれば、徐々に通常の動きを取り戻す可能性が高いです。

脱皮直後の一時的な衰弱

脱皮のあとに体が柔らかくなり、しばらくは正常に泳げないことがあります。

ときには仰向けに転がってしまうこともありますが、数時間から半日ほどで筋力が戻り、再び歩き出すケースも少なくありません。

逆に、長時間動かない場合や体が白く濁ってきた場合は、致命的な脱皮不全の可能性が高いでしょう。

見極めが難しいですが、短時間の様子見で自然に回復する例もあります。

飼育環境を整えることで回復を助ける

ひっくり返ってしまったとき、飼育者が直接できることは少ないですが、環境を整えることで回復を助けることはできます。

例えば、水流が強すぎると弱った個体は起き上がれないのでフィルターの吐出口を調整する、酸素不足が疑われる場合は軽くエアレーションを加える、といった工夫が有効です。

また、水草や流木などの隠れ家があると、弱った個体も安心して回復を待つことができます。

すぐに隔離せず、まずは水質・水温・水流の3点を落ち着かせることを優先しましょう。


ミナミヌマエビがひっくり返ったときに飼育者ができること

無理に手を出さない

ミナミヌマエビがひっくり返っている姿を見ると、ついお箸やピンセットで起こしてあげたくなります。

しかし、これは逆効果になることが多いです。

エビの外骨格は非常に繊細で、特に足や触角は少しの力でも簡単に折れてしまいます。

さらに、直接触られること自体が大きなストレスとなり、衰弱を早めてしまう可能性があります。

環境を安定させる

飼育者にできることは「環境を安定させる」ことです。

水質の急変や水温の低下で一時的に動けなくなっている場合、環境が落ち着けば自然に復活することもあります。

水流を弱め、エアレーションを加えて酸素量を安定させるなど、静かで落ち着いた環境を整えるのが第一です。

やむを得ない場合のサポート方法

どうしても砂利に挟まっている、他の魚に突かれて危険といった場合は、直接お箸でつまむのではなく、柔らかい網やスポイトで水流を作って体勢を変える程度にとどめましょう。

できる限り直接触れずに済む方法を選ぶのが、安全にサポートするコツです。

ミナミヌマエビがひっくり返る原因【まとめ】

ミナミヌマエビがひっくり返るのは寿命や病気だけでなく、一時的なショックや脱皮直後の弱りが原因となる場合もあります。

復活できるケースを知っておくと、慌てずに適切な対応が可能です。

あわせて「ミナミヌマエビは水草を食べる?マツモ等おすすめの種類や量と食害対策まで解説!」の記事も参考にして、より快適な環境づくりを心がけましょう。

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