保護猫トライアルの失敗理由と見極め方|相性・環境・準備不足のポイントを解説

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保護猫を迎える前に行う「トライアル期間」は、相性や環境への適応を見極める大切な時間です。

しかし、焦って進めると失敗するケースも少なくありません。

この記事では、トライアルがうまくいかない原因と、成功のために押さえておきたいチェックポイントを紹介します。

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目次

保護猫トライアル期間は何のためにするもの?

猫の世界はかなり上下関係が厳しいため、先住猫がいる場合は迎え入れる前に試す事が必要です。

この子を引き取りたい!と思った保護猫と先住猫との相性、そして迎え入れる家族との相性を見るための仮譲渡の期間をトライアル期間といいます。

私の場合は先住猫がいなかった事と、実家で猫を飼っていたのでそこでの信頼もあり、そのまま引き取る事になったのだと思います。

引き取ったものの、やはり飼えないと返されたり捨てられたりするのを防ぐための策として使われています。

トライアル期間の長さは各機関で違います。

中断もできますが、初日から仲良くなることはありません。

猫が環境に慣れるまでには1〜2週間は必要です。

猫は環境の変化が苦手だからです。

1週間トライアルであれば、できるだけ1週間は様子を見てみると最終日に何か変化があるかもしれません。

長い目で見て見守ってあげてください。

因みに、トライアル期間を延長することも可能な所もありますので、もし気になれば延長自体できるのか、延長料金はかかるのか等相談すると良いです。

トライアル期間中に先住猫との仲を見るポイント

先住猫と保護猫の性格が人懐っこいのか、警戒心が強いのか、猫同士でも雰囲気から苦手だと思い仲良くなれない、またはその逆もあり、中々相性を見極めるのは難しいと思います。

いけるのか今後も難しいのか、その辺りの事はトライアル期間中にきちんと知りたいですよね?

そこで先住猫、トライアル期間中の保護猫の反応の見るべきポイントをまとめてみました。

見極めポイント

  • 警戒して唸ったりしているかどうか
  • 飼い主に対しても威嚇をするか
  • 保護猫、また先住猫が動いた時の毛の逆立ち方や体勢の取り方
  • 先住猫と保護猫の物理的な距離感
  • 先住猫が保護猫をみつめたりするか

警戒して唸ったりしているかどうか

1つ目に関しては警戒して威嚇で唸る子もいれば、すんなりと受け入れる子もいます。

もし警戒していても初日なので当たり前のことです。

心配は入りません。

保護猫、また先住猫が動いた時の毛の逆立ち方や体勢の取り方

3つ目は警戒しなかった、もしくは警戒していたが慣れてきた場合に見られる行動です。

挨拶する様になるまで行けば先住猫の方は全く心配はありません。

警戒心が解かれた時に挨拶をするようになるからです。

後は挨拶をされた保護猫が挨拶を返すようであれば、2人の仲は心配いりません。

先住猫と保護猫の物理的な距離感

4つ目については先住猫の警戒度合いがわかります。

動いた時、毛を逆立てる場合はまだ警戒心が強いときです。

毛を逆立てるのは襲ってこない為に自分を大きく見せ威嚇をしている状態になります。

もし尻尾の毛が逆立ち、大きくなった場合攻撃体勢や威嚇体勢になります。

尻尾の反応でいえば、尻尾は後ろ足の間に入り込んでいる場合は弱気で恐怖心がある時、尻尾を激しくバタバタを動かしている場合はイライラしています。

イライラ系で攻撃をしてもおかしくない警戒なのか、怖くて警戒しているのかというのもみる事ができれば、喧嘩等のトラブルやストレス解消方法の対策が打ちやすくなります。

攻撃体勢の場合は慣れるまでに時間がかかる事が多いので、まだトライアルの期間がある場合や延長する場合様子を見る事が必要です。

恐怖心の場合は比較的攻撃的な場合より慣れることは早いです。

先住猫か、保護猫と遊んでいる時に何気なく混ぜてみたり、同じおやつをあげてみたり、とにかく毎日顔を合わせる程度でも変わっていく事が多いです。

先住猫が保護猫をみつめたりするか

5つ目は6つ目にも絡んできますが、お互いの距離がどれくらい近くてどれくらい離れているかです。

もちろん、近づいていくほど心の距離も近くなった証拠です。

これは先住猫がどうなのかを主に見るべきポイントになります。

冒頭で言った通り上下関係が厳しい為、受け入れるか拒むかを引き取った後の先住猫が大きなストレスを抱えたりする事がないようにする為です。

もし距離が遠くても、先住猫が保護猫をひたすらじーっと見ているようであれば、興味があって気にしているということなので、徐々に距離が縮んでいく状態です。

保護猫トライアルが失敗する主な理由と見極めポイント

相性の問題(先住猫・人との関係性)

保護猫トライアルがうまくいかない一番の理由は「相性」です。

先住猫がいる家庭では特にこの点が大きく影響します。

どちらかが一方的に威嚇する、追いかけ回す、食欲がなくなるなどの行動が続く場合は、まだ受け入れ体制が整っていないサインです。

また、人に対して過度に威嚇する場合も要注意です。

この場合、猫が「環境」ではなく「人」に不安を感じていることが多く、ゆっくりと時間をかけて距離を縮める必要があります。

短期間で結果を出そうとせず、トライアル延長を相談するのも一つの方法です。


環境の変化に適応できないケース

猫は環境の変化に非常に敏感な動物です。

新しい家の匂い、音、家具の配置、さらには人の動きまでもがストレス要因になります。

トライアル開始直後は、ケージの中で落ち着ける場所を確保し、過剰に構わないようにしましょう。

トイレや食事が数日間安定しないのはよくあることで、「失敗」ではありません。

しかし、数日経っても隠れ続けたり、全く食べない場合は、無理をせず一度保護主に相談しましょう。

猫が安心できるタイミングを見誤ると、人への不信感が残ってしまいます。


家族全員の理解不足・準備不足

保護猫トライアルで見落とされがちなのが「家族全員の準備状況」です。

特定の家族だけが世話をするつもりで進めると、猫は混乱します。

特に小さな子どもがいる家庭では、猫を追いかけ回したり、大きな声を出してしまうことで警戒心が強まります。

事前に「猫が安心できる空間」を家族で共有し、静かに見守ることを徹底しましょう。

また、迎え入れる前に猫用ケージやトイレ、隠れ場所を用意し、においや音に慣らす工夫も大切です。

準備不足からトライアルが中止になるケースは意外と多いのです。

保護猫トライアル中になつかない場合の対応と考え方

「なつかない=失敗」ではない

トライアル期間中、保護猫がまったく懐かないと「失敗かも」と不安になる方も多いですが、実はそれはごく自然なことです。

保護猫は過去に怖い思いをしたり、複数の環境を転々としてきた子も多く、人を信用するまでに時間がかかります。

人に近づかない、隠れて出てこない、威嚇をする――これらは「まだ安心できていない」だけで、拒絶ではありません。

猫の中には、数週間〜数ヶ月かけて少しずつ心を開く子もいます。

焦らず、「今は観察の時期」と割り切ることで、かえって猫の警戒心を和らげることができます。


なつかない猫との距離の縮め方

まず、無理に触れようとしないことが一番大切です。

猫にとって「逃げ道がある」「見える距離に人がいるが近づかない」という環境が安心感につながります。

おすすめは、ケージ越しに静かに話しかける・同じ部屋で本を読むなど、猫のペースに合わせた接し方です。

また、猫の好む匂いや声を覚えさせるのも有効です。

急に動かず、低く落ち着いた声で名前を呼ぶことで、猫が「この人は安全」と感じるようになります。

少しでも興味を示して近づいてきたら、そこで初めて軽くおやつを渡すくらいの距離感が理想です。


トライアル期間を延長する判断基準

「なつかないまま終わってしまいそう」と感じたら、保護主や団体に延長を相談してみましょう。

多くの保護団体では、猫がまだ落ち着いていない場合に期間を延ばすことを推奨しています。

特に、食欲が戻ってきた・隠れていたのが姿を見せるようになったなど、少しでも前進が見られるなら延長すべきです。

逆に、威嚇が続きストレスで体調を崩すような場合は、無理に続けず一度中断も選択肢になります。

大切なのは「どちらの猫にとっても無理のない環境を選ぶこと」です。

結果的にトライアルを終えても、それは“失敗”ではなく“お互いに合う場所を見つける過程”なのです。

保護猫を引き取る前のトライアル期間【まとめ】

保護猫のトライアルは「お試し期間」ではなく、「信頼関係を築くための準備期間」です。

焦らず、猫のペースに合わせることが成功の鍵。

不安な場合は保護主やボランティアに相談しながら進めましょう。

安心して迎えるための第一歩として、トライアルを上手に活用してください。

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