犬の顔をかく理由を徹底解説|痒み・目の異常・ストレスの見分け方と対策

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犬が前足で顔をかく姿はかわいく見えますが、実は身体の不調やストレスのサインのこともあります。

痒いだけなのか、目の異常なのか、どこをチェックすれば良いのかを詳しく解説します。

しぐさの意味を理解することで、愛犬のSOSに早く気づいてあげられます。

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目次

犬が前足で顔をかく理由は痒いだけじゃない

犬が「前足で顔をかく」という仕草は、人間のように爪でポリポリとかくような印象とは少し違うようです。

どちらかというと、猫が顔を洗うような仕草に見えるのではないでしょうか。

そのため、ここでは前足で顔をかくように見える仕草を全体的に見て理由を解説します。

顔が痒い?

文字通り、痒い時に犬は顔をかくようですが、実は顔に近い部分で前足も後ろ足も届かない場所がある時に、顔をかくことで落ち着こうとしていることもあるようです。

うちのワンコで実際にあったのですか、首元に湿疹があったけれど届かなくて、代わりに顔をかくようになったことがあります。

病院で薬をもらって湿疹が治まったら、顔をかくのをやめました。

もしもしきりに前足で顔をかくようになったら、首周りに異常がないかを見てあげるのも良いかもしれません。

目に違和感がある

これも我が家で経験したことです。

目に異物が入り、気になって触っていました。

一見すると顔をかいているようなのですが、たまに目をショボショボさせるようになって、目に異常があることがわかりました。

この場合、獣医さんでも肉眼では異常がわからず、特殊な目薬とライトを使ってやっと発見することができました。

我が家の時は異物が角膜にめり込んで、そのまま放置していたら異物から細菌に感染して角膜が溶けてしまったかもしれないと言われました。

小さな異物でも、顔や目をかくことによって角膜に押し込まれてしまうことがあります。

気をつけてあげたいですね。

心の問題が顔をかく理由になることもある

犬が顔をかく理由には、皮膚や目の問題だけでなく、寂しさやストレスなど心の要因が関係することもあります。

遊んでほしいのに相手にしてもらえないと、気持ちを紛らわせるように顔をかくことがあります。

最近コミュニケーションが減っていると感じたら、短い時間でも声をかけたり触れ合ったりしてあげると安心します。

放置すると、尻尾を噛む・毛をむしるなどの問題行動につながることもあるため、早めのケアが大切です。

眠いけど気合を入れている?!

朝起きた時に、両方の前足で顔を隠すようにかくことがあります。

ベッドにゴローンとしてやるんです。

人間が眠たい目をこすりながら起きてくる時のような感じに見えて、微笑ましい光景です。

顔をかいた後は元気に起きてブルブルッと体を震わせて動き出すので、体調が悪いということはなさそうです。

ねむいけど起きるぞ! という気持ちが伝わってきそうな仕草です。

顔のお手入れをしているみたい?!

猫は自分の前足をなめて毛づくろいしますよね。

犬も同じことをしているように見えることがあります。

うちのワンコは前足の肉球をなめた後で顔をかく仕草を何回か繰り返していることがあります。

なぜかかいた後に肉球を見つめ、またなめて顔をかくのです。

「ちゃんと汚れが落ちたかな」と確認しながら顔をかいているように見えて、なんだか笑ってしまいます。

犬にもきれいにしたいなって思うことがあるのでしょうか。

肉球を確認している顔は人間みたいで面白いなぁといつも思います。


犬が顔をかく行動を放置するとどうなる?

犬が顔をかく理由はさまざまですが、放置して悪化するケースもあります。

ここでは、飼い主が気づかないまま問題が進行しやすいポイントを整理しておきます。


皮膚トラブルの慢性化につながる危険

顔まわりは皮膚が薄いため、軽い痒みでも繰り返し前足でこすると炎症が悪化しやすく、赤み・脱毛・色素沈着につながることもあります。

特にマズル横・目の下は摩擦に弱く、アレルギーやマラセチアの初期サインを見逃しやすい場所です。

「少しだけかいているだけだから大丈夫」と思わず、顔周辺に赤み、ぬめり、嫌なニオイが出ていないか時々チェックしてあげると、トラブルの早期発見につながります。


目を傷つけるリスクが高まる

目に異物が入っている場合、こするほど角膜に異物を押し込みやすく、傷つくと痛みからさらに顔をこすって悪循環になります。

角膜潰瘍は初期症状が分かりにくく、ショボショボ・涙が増える・片目だけ開けにくいなど微小な変化がサインになります。

放置すると細菌感染を起こすこともあるため、数時間~1日中続く場合は早めに受診した方が安心です。


ストレス行動へ発展する可能性がある

寂しさや退屈が理由の場合、顔をかく行動が癖になり、やがて「自分の体をいじることで落ち着く」習慣になってしまう子もいます。

その延長で

・尻尾を噛む
・足先をなめ続ける
・体をかき壊す

といった自傷行為に発展するケースもあるため、心当たりがある時は早めにコミュニケーションの時間を増やしてあげてください。


早めにチェックしたい症状リスト

以下のような様子が見られたら、軽度でも要注意です。

  • 片目だけをしきりに気にする
  • 顔の片側だけを頻繁にこする
  • 鼻まわりが赤い、ヒリヒリしている
  • 涙や目ヤニの量が増えた
  • 顔を触られるのを嫌がる

どれも早期対処で治まりやすいため、「いつもと違う」を見逃さないことが大切です。

まとめ

犬の「顔をかく」行動には、皮膚・目・心の問題などさまざまな理由があります。

かわいい仕草でも、頻繁に続く時は原因が隠れているかもしれません。

日頃のチェックと早期対処でトラブルを防ぎ、気持ちよく過ごせる環境を整えてあげましょう。

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