犬が家の中でずっとついてくる理由は?トイレまで来る心理と正しい対処法

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犬が家の中でどこまでもついてくる──可愛いけれど、時には困ることもありますよね。

本記事では、トイレやお風呂まで一緒に来たがる理由や、愛犬の心理と状況別の対処法をわかりやすくまとめました。

“甘え”と“分離不安”の違いも理解でき、今日から安心して向き合える内容になっています。

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目次

犬がずっとついてくる3つのパターン

犬がずっとついてくる様子は、主に「軽度・中程度・重度」の3段階に分けられます。

段階が上がるほど後追いが強くなるのが特徴です。

軽度

軽度の後追いは、飼い主が動くと少し遅れてついてくる程度で、疲れている時は来ないこともあります。姿が見えなくても吠えることはありません。


中程度

中程度になると、動けばすぐついてきて、トイレやお風呂前で待つ行動が見られますが、離れても騒ぐことはありません。


重度

重度になると常に一緒に動き、トイレやお風呂にも入りたがり、姿が見えないと吠えたり鳴いたりします。

実際には、家では軽度でも外では不安が強くなる犬もいます。

子犬は特に後追いが強く、お風呂の扉を閉めるとガリガリしてしまうため開けたまま入浴している家庭もあるようです。

ただ、飼い主が不在だと落ち着いて過ごせる場合もあり、これは中程度の後追いにあたります。

成長につれて多くの犬は落ち着いて待てるようになりますが、「扉の前で待つ」「トイレから出てきただけで大喜びする」などの行動は大人になってもよく見られるものです。

犬がずっとついてくる時の心理とは

犬がずっとついてくるのは、主に次の3つの心理によるものです。

1つ目は「群れのリーダーについて行きたい」本能。

犬は群れで暮らしていた動物で、信頼する飼い主のそばにいると安心します。

2つ目は「飼い主といると楽しいから」

ご飯・遊び・おやつなど良いことが起きる相手なので、「ついていけば何かあるかも」と考える犬も多いです。

3つ目は「離れることが不安」

これが強いと、姿が見えないだけで鳴いたり、破壊行動が出ることがあり、いわゆる“分離不安”にあたります。

重度になるとトイレの失敗や自傷行為が出ることもあるため、気になる場合は早めに動物病院で相談するのがおすすめです。

犬にも繊細な気持ちがあり、心のケアが必要な場合もあります。


犬がずっとついてくる時の対処法と、やってはいけないNG行動

軽度〜中程度の後追いに有効な安心トレーニング

軽度から中程度の後追いなら、生活の中で少し工夫するだけで犬の不安を和らげられます。

まず、飼い主が立ち上がった時に必ず声をかけたり手招きをしないよう注意します。

必要以上にリアクションをすると“動けばついていくのが正解”と学習しやすいからです。

次に、短時間だけ別室に移動し、戻ったら静かに接する「サイレント帰宅」を繰り返すと、離れても必ず戻ってくるという安心感が育ちます。

また、クレートやベッドなど「飼い主が見えるけど距離がある場所」で休む練習を取り入れていくと、徐々に飼い主と適度な距離が保てるようになります。

重度の後追い・分離不安が疑われる場合の対処

飼い主が少し離れただけで吠えたり鳴いたり、破壊行動が見られるような場合は、専門的なサポートが必要になることがあります。

まずは、生活リズム・散歩量・睡眠環境を整えることが第一歩です。

運動不足や過剰な刺激は不安を悪化させるため、一定のリズムで生活させるだけでも落ち着きやすくなります。

それでも改善が見られない場合は、動物病院での相談や、犬の行動学に詳しいトレーナーによる分離不安トレーニングを検討しましょう。

重度の不安は時間をかけて向き合う必要がありますが、適切に取り組めば改善が見られるケースは多いため、焦らず一歩ずつ進めることが大切です。

逆効果になるNG対応

つい「こっそり出かければ泣かれない」と思いがちですが、黙って外へ出るのは、犬にとって“不意に消える飼い主”として記憶され、かえって後追いが強くなる大きな原因になります。

また、後追いが激しいからといって叱ったり無視を突然徹底するのも逆効果で、犬の不安をさらに大きくしてしまいます。

犬が落ち着ける環境づくりや、距離を置く練習を段階的に行うことが重要で、急激に距離を離す行動は避けたほうが安心です。

突然ずっとついてくるようになったら注意

突然ついてくるようになった時は、犬と飼い主の体調の変化を疑ってみましょう。

普段ついてこない犬が急にべったりになる場合、犬自身の体調不良で不安になっていることがあります。

食欲・排泄・元気がいつも通りかを確認し、変化があればそばで様子を見守りましょう。

反対に、犬は嗅覚が鋭いため、飼い主の体調不良を察知して寄り添うこともあります。

犬からすると「なんだかいつもと違う匂いがする…」という直感で、離れたくなくなるようです。

実際、飼い主の体調急変時に犬が片時も離れなかった例も多く、“飼い主の異変=自分の一大事”と感じる犬は少なくありません。

普段と違う後追いが続くときは、犬も飼い主も健康チェックをしてみると安心です。

まとめ

犬がついてくる行動は、飼い主を信頼している証でもあり、不安のサインでもあります。

行動の理由を冷静に見極められれば、必要以上に心配することもなくなり、逆に早期対処が必要な場合も見逃さず済みます。

気になる行動が続くときは、記事内リンクや関連ページも参考に、愛犬に合った距離感と安心できる環境づくりを進めてみてくださいね。

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