愛犬が耳をかゆがっていたり、耳垢がたくさんでてきたりするような症状がある飼い主さんはいませんか?
あまりにも耳をかゆがっているので、耳をのぞいてみると、黒い耳垢があったり、その黒い耳垢が動いたりするとびっくりしますよね。
黒い耳垢の正体は「耳ダニ」かもしれません。
犬の耳ダニは繁殖力が高くて、ずっと耳に寄生するため、愛犬にはとても不快で苦痛なものです。
今回は、耳ダニの症状や治療方法についてご紹介しますので、「もしかしてうちの子、耳ダニかも⁉」と思う飼い主さんは参考にしてくださいね。
耳がかゆくてかいているのか、耳ダニが感染しているのか、見分け方を知っておくことも必要でしょう。
Contents
耳ダニって?
耳ダニとは、「ミミヒゼンダニ」というダニが耳の中に寄生することをいいます。
耳ダニは放っておくと、外耳炎、内耳炎、中耳炎などに繋がるので、早い段階で治療をする必要があります。
ミミヒゼンダニは、耳のなかの角質や耳垢を食べて生活しています。耳のなかを動き回って、卵を産み付けて繁殖を繰り返します。
また、耳ダニは人や多頭飼いしている他の犬が感染する可能性もあるため、早めに対策をしましょう。
耳ダニの症状は?
耳ダニに感染すると、頻繁に耳がかゆくなったり、耳垢が増えたりします。
愛犬が耳をかいていると思ったとき、ダニが原因なのか、ただかゆいだけなのかの見分け方を知っておく必要があるでしょう。
*軽い症状の見分け方
●耳の周りの毛が抜けるようになる
●目や耳が炎症を起こす
●黒いカサカサした耳垢がある
●耳が臭い
*思い症状の見分け方
●ふらふらしている
●ぐるぐる旋回するようになる
耳ダニに感染すると、耳の中の異物に違和感を感じることから、「頭をふることが多くなる」「床に耳をこすりつける」などの行動をとるようになります。
また、ダニの症状が悪化すると、耳の周りや首を異常にかゆがる素振りをみせます。
ダニが寄生したことによる行動なのか、そうじゃないかの見分け方としては、かゆがること以外に「あごを傾けてふらふら歩く」「同じ場所をぐるぐる旋回する」という行動が出ていないかどうかです。
犬の耳ダニの見分け方
耳ダニは一般家庭でも見分け方がわかりやすい症状があります。
耳ダニを強く疑うときの見分け方
●カサブタや黒い耳垢や汚れがある
●右も左も症状がみられる
●強いかゆみが現れている
●多頭飼いしている子も症状がある
初めて自宅に迎えた犬や、黒い耳垢がある場合は、耳ダニ感染の可能性は高いでしょう。
私も初めて自宅に迎えた子犬が小さな足でしきりに耳をかいていたので、病院へ行きました。
獣医さんに言われてわかったのですが、耳の中が真っ黒になっていて、顕微鏡で耳の中をみせてもらうと「耳ダニ」の死骸がたくさんあったという経験があります。
耳ダニは、愛犬にとって苦痛で、不快感を与えるものなので、はやく対処してあげましょう。
耳ダニの治療方法は?
耳ダニの治療は、決して高度なものではありません。
耳ダニを駆除する薬をつかいながら、炎症を起こして荒れてしまった外耳炎をおさえていきます。
耳ダニに気付かず、普通に外耳炎の治療をしていても、耳ダニによる症状が回復することはないでしょう。
耳ダニに感染していた期間が長かったり、炎症が悪化している場合は、治療にも時間がかかる可能性があります。
耳ダニ対策は?
耳ダニから愛犬を守るには、耳や寝床などを清潔にしておくことがポイントです。
また、シャンプーをしたときには、耳の周りをしっかりと乾かし、耳の中に水分が残らないようにしてあげましょう。
耳ダニに感染した場合は、他の犬への配慮として、お散歩のコースを変更したり、お散歩の時間をずらしたりすることもおすすめです。
犬の耳ダニの見分け方【まとめ】
犬の耳ダニについて、ただの痒みなのか、耳ダニが影響しているのか、見分け方を理解しておくことで、愛犬に辛い思いをさせなくてもすみます。
耳ダニは、人に感染することはありませんが、アレルギー反応を示す人もいるため、人や愛犬のためにも、常に清潔な環境を維持しましょう。
少しでも耳ダニを疑った場合は、早い段階で動物病院を受診して、検査や治療を行いましょう。
愛犬が健康で元気にすごすために、愛犬の様子をしっかり観察して、耳の清潔を保ってあげてくださいね。