
シーズーといえば、頭の上でちょこんと結んだトップノット(ちょんまげ)がトレードマーク。
実は自宅でも簡単に作れて、リボンひとつで印象がガラリと変わります。
今回は、毛を伸ばすコツからトップノットのやり方、リボン選びやケアのポイントまで、初心者でもわかるように丁寧に解説します。

シーズーのトップノット(ちょんまげ)の作り方
トップノットを作るための毛の伸ばし方

トップノットとは、頭のてっぺんの毛を伸ばして結ぶスタイルのこと。
まずはこの部分の毛をしっかり伸ばすところから始めましょう。
方法自体はとてもシンプルです。
トリミングに通っている場合は、「トップノットを作りたいので、頭の毛は残してください」とトリマーさんに伝えるだけでOK。

ただし、伸ばすには時間がかかります。
我が家のシーズーミックスの場合、1か月で2〜3cmほど伸びましたが、純血のシーズーではもう少しゆっくり。
結べる長さになるまで、おおよそ半年〜8か月ほどは気長に待ちましょう。
伸ばし途中に便利なパッチンピン
途中の「もっさり期」は、どの子にもやってきます。
人間でいえばショートからロングに伸ばす途中の、肩ではねる時期のようなものです。
特に夏場は、毛が目のまわりにかかって鬱陶しくなりやすく、シーズー自身も不快に感じます。
そんな時は、犬用のパッチンピンが便利。
軽く前髪を留めてあげるだけで、目が見えやすくなりスッキリした印象になります。
小さなリボン付きタイプを選べば、仮の期間もかわいく過ごせますよ。
トップノットの結び方(やり方)

毛が20cmほどに伸びてきたら、いよいよトップノットの出番です。
やり方はいくつかありますが、初心者でもきれいに仕上がるのは、「アレンジスティック」を使う方法です。
アレンジスティックとは、プラスチック製のヘアアレンジアイテム。
レンズのない虫眼鏡のような形をしており、髪をくるっと通すだけでふんわりと整えることができます。
100円ショップなどでも手に入るので、気軽に試せます。
① トップノットにする毛を取り分ける
コームを使って、結ぶ部分を丁寧に分けましょう。
目安は「前は目尻のライン」「後ろは頭頂部」まで。
毛を強く引っ張ると痛がるので、やさしく取り分けます。
② 後ろ向きにまとめてゴムで結ぶ
取り分けた毛を後ろ(尻尾の方向)にとかしながらまとめ、細めのゴムでひとつに結びます。
結ぶ位置は頭の少し後ろ寄りが理想。
目のまわりがスッキリして見え、顔立ちがきれいに映えます。
束ねた毛を軽く広げると、ふんわりと冠のような形になります。
③ アレンジスティックでふんわり仕上げる
さらに可愛く見せたいなら、アレンジスティックを使って膨らみを作りましょう。
スティックの先端を目の間の毛にそっと差し込み、毛に沿わせながらゴムの上まで通します。
輪の部分に束ねた毛を入れ、スティックをゆっくり後ろへ引き抜くと、目の上に自然なふくらみができます。
これで完成です!
シーズーのトップノットに似合うアレンジとリボン選び
トップノットに合うリボンの種類と素材

トップノットを可愛く仕上げるポイントは、リボン選びです。
ショードッグのように華やかに見せたいなら、サテンやオーガンジー素材の光沢あるリボンがおすすめ。
日常使いで気軽に楽しみたい場合は、コットン素材や小花柄リボンを使うとナチュラルで愛らしい印象になります。
リボンの大きさは、シーズーの顔幅に対して1/2〜2/3程度を目安にするとバランスが良くなります。
また、金属パーツ付きのアクセサリーは重くなりやすいため、軽量タイプを選ぶと首への負担を軽減できます。
男の子シーズーにおすすめのスタイル

「トップノット=女の子」という印象を持つ方も多いですが、男の子でもとてもおしゃれに決まります。
リボンの代わりに、レザー調ゴムやネイビー・カーキなどの落ち着いた色味を使えば、凛々しさを演出できます。
また、リボンを付けずにトップノットをそのまま自然に束ねるだけでも、瞳が見えて顔立ちがはっきりし、清潔感のある印象になります。
シーズーは顔立ちが柔らかいので、少しクールなアクセントを加えるとバランスが取りやすい犬種です。
トップノットを長持ちさせる日常ケア

せっかく作ったトップノットも、ブラッシングを怠ると毛が切れたり絡まったりして台無しになってしまいます。
おすすめは、朝晩1回ずつの軽いブラッシングと、週1回の保湿スプレーケア。
特に静電気が起きやすい冬は、犬用のミストタイプトリートメントを毛先に軽く吹きかけてからとかすと、毛割れを防ぎやすくなります。
寝るときはゴムを外して、毛にテンションがかからないようにしてあげましょう。
無理に引っ張ったまま寝てしまうと、毛根を痛めて薄毛になる原因にもなります。
シーズーのトップノットは長く身体は短くも可愛い!

トップノットを作ると、頭はゴージャスな印象になります。
ではその時、体はどんなスタイルが似合うのでしょうか。
ショードッグになると、シーズーの場合は全身を伸ばすフルコートがスタンダードになりますが、フルコートではお手入れが大変……という方は、体をバリカンで丸刈りにしてしまうスタイルもおすすめです。
頭、足、尻尾だけ伸ばして体を丸刈りにしたスタイルなら、寒い時は洋服を着せることで防寒もできますし、夏はそのままで涼しく過ごせます。
また、頭だけ伸ばして、首から先の部分は均一にカットしてもバランス良く見せることができます。
ご自分のシーズーに似合うデザインを試してみてくださいね。

シーズーのトップノットの作り方【まとめ】
トップノットは、シーズーの魅力を最大限に引き出すおしゃれポイントです。
リボンや結び方で個性を出しながら、毎日のブラッシングで清潔に保つことが大切。
慣れてきたら季節ごとにアレンジを変えるのもおすすめです。
あなたのシーズーにぴったりのスタイルを、ぜひ楽しんでみてくださいね。