
愛犬のトリミングを自宅でやってみたいけれど、専用の台やアームを全部そろえると高額で迷ってしまいますよね。
実は、100円ショップと家にある道具だけで安全に使えるトリミング台は作れます。
ママミング初心者でもすぐ試せる「簡単DIY方法」と「安全に使うポイント」をまとめました。
トリミング台とアームの役割

DIYでトリミング台を作る前に、「台」と「アーム」がそれぞれどんな役割を持っているのかを理解しておくと、このあと紹介する材料選びや作り方がぐっと分かりやすくなります。
ママミング初心者にとっては、ここがもっとも重要な基礎になります。
トリミング台の役割
- 足が滑らずに踏ん張れる
- 高さが適切で、飼い主が作業しやすい
- ガタつかず、揺れない安定した足場
- 毛や水分を受け止めて、掃除しやすい
DIY台の本質は「犬が怖がらずに立てる安全地面」を作ることです。
台が滑る/揺れる/硬すぎる、のどれかがあると、犬は一気に不安になります。
台に求められる3つの基本要件
- すべらず踏ん張れること
タオル+ペットシーツで“やわらかくて滑らない面”を作ると、犬が安心します。 - 揺れやガタつきがないこと
ローテーブルは軽いものが多いので、滑り止めマットやタオルを下に敷くと安定します。 - 落下しても危なくない周辺スペース
周囲1m以内に物を置かないだけで、事故のリスクは大幅に減ります。
トリミングアームの役割
トリミングアームは “犬を宙吊りにする道具” ではありません。
本来の目的は以下の3つです。
- 台から飛び降りるのを防ぐ(落下予防)
- 動きすぎを軽く抑えて、作業をしやすくする
- 首元や体勢が安定することで、犬自身も落ち着ける
そのため、ロープは短すぎても長すぎてもNG。
「自然な立ち姿勢のまま、頭を軽く左右に動かせる程度」が最適です。
DIYの場合は特に、固定の甘さ・吊り下げすぎに注意が必要です。
アームに求められる基本要件
- 固定がしっかりしていること
クランプ・突っ張り棒が緩むと危険なので、毎回“手で揺らしてチェック”が必須。 - ロープは短すぎず長すぎず
適切な長さの目安:
・頭を少し動かせる
・ジャンプできない - 首に負担をかけない素材
綿ロープ+首輪+タオル巻きなど、柔らかい素材で圧が分散されるようにします。
実際にトリミング台をdiyしてみよう
ご紹介した材料を使って、トリミング台をdiyしてみましょう。
初めにお話ししたとおり、特別な道具は必要ありません。
気軽に試してみてくださいね。
自作トリミング台のおすすめの材料

トリミング台をdiyするために準備した材料をご紹介します。
トリミング台
- ローテーブル(アイロン台でも可)
- バスタオル(アイロン台を使うなら不要)
- ペットシーツ
- 養生テープ(マスキングテープなどでも可)
トリミングアーム・リード
- F型クランプ2個
- つっぱり棒
- 綿ロープ
- 首輪
- 養生テープ(マスキングテープなどでも可)
- ハンドタオル
- 洗濯バサミ
私はF型クランプと綿ロープ以外は家にあるものを使いました。
もし初めからすべてそろえるとしても、ローテーブル以外は100円ショップで購入できるので、初期費用は1,500円くらいです。
安全に使うための注意点

ママミングを始める時に意外と見落としやすいのが「台とアームの安全性」です。
DIY台は手軽に作れますが、愛犬に怖い思いをさせてしまうと、次回以降のトリミングを拒絶する原因になります。
安心して使えるよう、以下のポイントを知っておきましょう。
台の高さと安定性を必ずチェックする

トリミング台の高さは、飼い主さんが無理のない姿勢で作業できることが基本です。
高すぎる台は犬が怖がり、低すぎる台はカットする際に前屈みになってしまい負担が大きくなります。
DIY台は軽量なものが多いため、台がガタつかないか、揺れないか を最初に確認しましょう。
また、ローテーブルを使う場合は脚の固定が甘いことがあります。床との設置面に滑り止めマットを敷くと、犬が動いても台がズレにくくなり安心して作業ができます。
愛犬の“落下リスク”をゼロにする配置

DIY台の周りに物が多いと、犬が落ちた際にぶつかる危険があります。
トリミング中は犬が突然身体をひねることもあるため、台の周囲1m以内に障害物を置かない のがポイントです。
特にスプレー瓶、ブラシ、延長コードなどは足をひっかけやすいので必ず片付けましょう。
また、台の横に座り込んで作業するよりも、犬の正面または斜め前に立つ位置 の方が落下の予防につながります。
アームとリードは“吊り下げすぎない”が鉄則

市販のトリミングアームは落下防止構造がありますが、DIYアームは固定力が弱いことがあります。
ロープを短くしすぎると犬が苦しくなり、長くしすぎると台から飛び降りる原因になります。
家で作るリードの長さは、
・犬が自然に立ったまま頭を少し動かせる程度
・ジャンプができない程度の短さ
この2つを満たすのが理想です。
また、首輪がきつくないかも毎回チェックしましょう。散歩の時よりも繊細な調整が必要です。
はじめは5分だけ。慣らしの時間が最重要

ママミングで大切なのは「一度で完璧にやろうとしない」ことです。
初回は ブラッシング5分+おやつ くらいで終えてしまいましょう。
犬は「台に乗る=嫌な時間」と思った瞬間、次から拒絶します。
逆に「ちょっと立ってたら褒められた」「おやつをもらえた」と学べば、驚くほど協力的になります。
DIY台だからこそ“こまめに慣らす”ことができ、トリミングが成功しやすくなります。
トリミング台の自作方法
自作トリミング台の作り方

- ローテーブルにバスタオルを敷き養生テープなどでずれないように固定する
(アイロン台の場合は不要です) - ①の上から天板全体を覆うようにペットシーツをかぶせてテープで固定して完成
トリミング台は、愛犬をのせて足が滑らないこと、踏ん張りがきくことが大切です。
ローテーブルだと天板がツルツルして硬く、踏ん張りにくいものが多いですよね。
そこでバスタオルを敷いてクッション性を持たせ、ペットシーツで覆いました。
ペットシーツを使うことで、カットした毛が落ちても最後にシーツごと捨てることができるので、掃除が楽になります。
また、もしも愛犬がシャンプー後で濡れていたりオシッコをしてしまったりしても吸収してくれるところもおすすめポイントです。
バスタオルやペットシーツを固定するテープな何でも良いのですが、ガムテープなどを使うとローテーブルの塗装などがはがれてしまうこともあります。
養生テープやマスキングテープなど、はがしやすいテープが使いやすいですよ。
自作トリミングアーム・リードの作り方

愛犬を固定するためのトリミングアームとリードもdiyしてみましょう。
アームはドアの厚み部分にクランプを固定して作るため、洗面所やリビングなどのドアの近くにトリミング台を設置し、その高さに合わせて作ることをおすすめします。
- ドアの厚みの部分にF型クランプを並べて取り付ける
- 2つのクランプの間につっぱり棒を挟み込む
- つっぱり棒を・養生テープなどでクランプのバーに固定する(トリミングアームの完成)
- 綿ロープを輪にしてつっぱり棒に通し、1本は愛犬の首を、もう1本は愛犬の腰を支えられる長さに調節する
- 首側の綿ロープには首輪、腰側の綿ロープにはハンドタオルを巻いてロープが腰に食い込まないようにする
- それぞれの綿ロープが動かないように洗濯バサミでつっぱり棒をおさえて固定する(トリミングリードの完成)
クランプをドアの厚みに挟む時は、傷つけないようにタオルの上から挟むようにするのがおすすめです。
クランプを2つ並べて取り付け、その間につっぱり棒を挟み込むことで、つっぱり棒をしっかりと固定することができます。
クランプとつっぱり棒は、愛犬が多少動いても外れないように、しっかりと固定してくださいね。
トリミング台はdiyがおすすめ!【まとめ】
DIYトリミング台は費用が安く、思い立った時にすぐ作れるのが魅力です。
まずは短時間の慣らしから始めて、愛犬が安心して協力してくれる環境を整えてみてください。
自作アームと台でママミングを続ければ、愛犬のケアに自信がつき、サロンとの併用もしやすくなります。