ペキニーズは小型犬の中でも、ずんぐりとした体型と豪華な被毛が特徴の犬種です。
「どのくらい大きくなるの？」
「うちの子の体重は平均？」
と気になる飼い主さんのために、ペキニーズの成長過程と平均体重をわかりやすくまとめました。
ペキニーズの特徴
ペキニーズはチベット原産のラサ・アプソを祖先にもつ小型犬で、北京から広まったことから名づけられました。
短い鼻に平らな顔、太く短い足とふさふさのダブルコートが特徴で、優雅に歩く姿が印象的です。
性格は落ち着いて賢く、飼い主に忠実で誇り高い一方、頑固でマイペースな面もあります。
一人遊びが得意ですが、時おり甘えてくるツンデレ気質もあり、そのギャップがペキニーズの魅力です。
ペキニーズの大きさ
ペキニーズの平均体重や大きさは、オスとメスで違いがあります。
ここからは、ペキニーズの平均体重や平均体長から、体重の推移についてご紹介しますね。
体長
25センチ前後が、平均的な体長。
太い前足に、ずんぐりむっくりな体形がかわいいペキニーズですが、性別や骨格によっても個体差が出ます。
私が生後3ヶ月で迎え入れたペキニーズは、小さいと思っていたのですが、1年後には20センチを超えてきました。
ペキニーズの体長の測り方
ペキニーズの体の成長や体型を把握するには、体重だけでなく体長の測定も大切です。
とくに太りやすい体質の犬種なので、定期的に体長を測っておくことで、健康管理の目安になります。
体長とは、首の付け根（肩のあたり）から尻の付け根までの長さのことです。
尻尾は含めずに測るのがポイントです。
測るときは次の手順で行いましょう。
- 犬を自然に立たせる（リラックスした姿勢で）
- 首の後ろの骨（首輪の位置あたり）にメジャーの始点を合わせる
- 背中に沿ってメジャーをまっすぐ尻の付け根まで伸ばす
- 数回測って平均値を取ると正確です
測定のタイミングとコツ
子犬期は1〜2か月ごと、成犬になったら3か月に1度の測定が目安です。
ふわふわの被毛で体のラインが分かりにくいため、ブラッシング後に測るとより正確に計測できます。
ペキニーズの体長は平均で約25cm前後ですが、骨格や性別によって個体差があります。
同じ体重でも体長が短い子はずんぐりと見えるため、体重だけでなく体長とのバランスで健康チェックを行うとよいでしょう。
平均体重
オスの平均…5キロ未満
メスの平均…5.5キロ未満
ペキニーズは、オスよりもメスのほうが平均体重が重い傾向があります。
からだつきも、オスよりもメスのほうが大きいことも、ペキニーズの特徴です。
どちらにしても、足が短くて鼻の短いくしゃっとした顔で、抜群のかわいさには違いありませんよね。
ペキニーズの体重の測り方
ペキニーズの健康管理には、定期的な体重測定が欠かせません。
肥満や体調変化に早く気づくためにも、月に1回はチェックしておきましょう。
体重測定のやり方
ペキニーズのような小型犬は、家庭用の体重計でも簡単に測定できます。
飼い主と一緒に測る方法
- 飼い主が自分の体重を先に測る
- ペキニーズを抱っこしてもう一度体重を測る
- 2つの数値の差が愛犬の体重
抱っこが苦手な子や暴れてしまう場合は、ペット用スケールを使うとより正確に測れます。
体重の単位（kg）まで細かく表示されるため、100g単位の増減も確認できます。
測定のコツ
測るタイミングは、毎回同じ条件で行うのがポイントです。
朝ごはん前など、食後や排泄前後の誤差が少ない時間帯に行いましょう。
ペキニーズの理想体重（オス約4.5〜5kg／メス約5〜5.5kg）から外れる場合は、フード量やおやつの見直しが必要です。
体重の変化を「日付・数値」でメモしておくと、健康チェックにも役立ちます。
ペキニーズの生後から成犬までの体重推移
以下は、ペキニーズのオス・メス別の体重推移表（目安）です。
個体差はありますが、健康な成長曲線のおおよその目安として参考にしてください。
ペキニーズの体重推移
| 月齢 | オスの平均体重 | メスの平均体重 | 成長の特徴 |
|---|---|---|---|
| 生後1ヶ月 | 約0.6〜0.8kg | 約0.7〜0.9kg | 母乳中心。まだ手のひらサイズ。 |
| 生後2ヶ月 | 約1.2〜1.5kg | 約1.3〜1.6kg | 食欲旺盛になり離乳食へ移行。 |
| 生後3ヶ月 | 約1.8〜2.2kg | 約2.0〜2.4kg | 骨格と筋肉が発達しはじめる時期。 |
| 生後4ヶ月 | 約2.5〜3.0kg | 約2.8〜3.3kg | 被毛が増え、体格がしっかりしてくる。 |
| 生後6ヶ月 | 約3.5〜4.2kg | 約3.8〜4.5kg | 顔立ちが成犬に近づく。肥満に注意。 |
| 生後9ヶ月 | 約4.3〜4.8kg | 約4.5〜5.0kg | 体重が安定し始める。 |
| 成犬（1歳以降） | 約4.5〜5.0kg | 約4.8〜5.5kg | ほぼ成長が止まり、体重維持期へ。 |
💡ポイント
- ペキニーズは骨格がしっかりしているため、同じ体重でも見た目に差が出やすい犬種です。
- 生後6〜9ヶ月で成犬サイズに近づき、1歳でほぼ成長が止まります。
- 1歳以降の体重増加は「肥満」のサインになる場合もあるため、食事量と運動のバランスを意識しましょう。
生後3ヶ月たつ頃には2キロ前後、1年たつ頃には5キロ前後と推移します。
これはあくまでも目安ですが、平均推移よりも重たかったり、1年たって7キロ超えるような場合は、肥満の可能性も考えて、体重管理をしてあげましょう。
体重管理というと難しく聞こえるかもしれませんが、子犬のときは成長を促す栄養がたっぷり入った食事を与え、成犬になったら体重管理の食事を与えるといいですよ。
ペキニーズの子犬から成犬までの成長過程とサイズ変化
生後3か月までの子犬期
ペキニーズの子犬期は、生後3か月頃まで。
この時期は体重がまだ1.5〜2kgほどで、手のひらに収まるような小ささです。
ふわふわの産毛に包まれていますが、被毛はまだ短く、成犬のようなゴージャスな毛並みは見られません。
この時期に栄養をしっかり摂ることが、のちの骨格形成に大きく関わります。
特に注意したいのは「低血糖」と「冷え」。
体が小さいため、食事の間隔が空くとすぐにエネルギー不足になることがあります。
一日3〜4回の小分け給餌で、体重を安定させましょう。
成長期（生後4〜12か月）の体格変化
生後半年ごろから、体重は急激に増加します。
この時期に3〜4kgを超える個体も多く、骨や筋肉がぐっと発達する時期です。
毛量も増え、胸元や尻尾の飾り毛がふさふさしてきます。
見た目はすでに大人びてきますが、体の中ではまだ成長が続いています。
この時期に過食させると、骨格に対して脂肪がつきすぎ、足腰に負担がかかることもあります。
理想的な体型は「ふっくらしているがウエストがくびれている」状態です。
成犬期（1歳〜7歳）の体型と維持
1歳を過ぎると、体重はおおむね4.5〜5.5kgで安定します。
ただし、ペキニーズは足が短く骨格がしっかりしているため、同じ体重でも見た目の印象に差が出やすい犬種です。
オスは筋肉質でがっしりとした体つき、メスはやや丸みを帯びた柔らかい印象をしています。
運動量は少なめでも問題ありませんが、食事量が多いとすぐに肥満体型になるため注意しましょう。
体重を維持するには、毎日の食事管理と、週に数回の軽いお散歩が理想的です。
ペキニーズの大きさ【まとめ】
ペキニーズは小さくても骨太で筋肉のある犬種。
子犬期の栄養管理と、成犬期の体重維持が健康寿命を左右します。
理想体型を保ちながら、長く元気に過ごせるように、日々の体重チェックを習慣にしていきましょう。
