
左からシーズー、ペキニーズ、狆、ラサ・アプソ
ペキニーズにそっくりな犬を見かけたことはありませんか?
実はペキニーズに似ている犬たちは、見た目だけでなく歴史的にも深い関係があります。
この記事では、ペキニーズに顔立ちや性格、ルーツまで似ている犬種を3つ紹介します。
どの子も「ぶさかわ」と呼ばれる魅力あふれる犬たちです。

ペキニーズの特徴

ペキニーズは、中国の宮廷で長く愛されてきた由緒ある小型犬です。
ふさふさとした豊かな被毛と、つぶれたような短い鼻、そして丸く大きな黒目が特徴的。
まるで小さなライオンのような見た目から「ライオンドッグ」とも呼ばれています。
体高はおよそ20〜25cm、体重は4〜6kg前後とコンパクトながら、ずっしりとした骨太の体つき。
胸が深く、胴体はやや横長で、短い脚でゆったりと歩く姿は堂々とした印象を与えます。
歩くたびに全身の毛がふわりと揺れ、気品と存在感を感じさせるのが魅力です。
性格は穏やかで落ち着きがありますが、独立心が強く、マイペースな一面も。
飼い主に対しては忠実で愛情深い反面、しつこく構われるのを嫌うタイプの子もいます。
感情表現が控えめで、甘えたいときは自分から近寄ってくるツンデレな可愛さが人気です。
また、ペキニーズは「短頭種」に分類されるため、鼻が短く呼吸器がやや弱い傾向があります。
夏の暑さや湿気に注意し、室内の温度管理をしっかり行うことが大切です。
抜け毛が多いダブルコートの被毛を持っているため、ブラッシングはできれば毎日、最低でも週に3〜4回行いましょう。
定期的なトリミングで毛玉や皮膚トラブルを防ぐことも、健康維持のポイントです。
ペキニーズに似てる犬種3選
ペキニーズは「鼻ぺちゃ」で「長毛」「コンパクトな体型」が特徴の愛玩犬。
同じような見た目を持つ犬たちは、中国やチベット、日本などアジアの王侯貴族に愛された共通点があります。
ここからは、ペキニーズと血統的にも近い3犬種を紹介します。
シーズー|ペキニーズの子孫にあたる犬

シーズーは、ペキニーズとチベット原産のラサアプソを交配して誕生した犬種です。
つまり、ペキニーズの直系の子孫とも言える存在。
短い鼻、大きな黒目、ふわふわの被毛など、ペキニーズにそっくりな見た目をしています。
ただし、性格面ではやや違いがあります。
ペキニーズがマイペースで独立心が強いのに対し、シーズーは甘えん坊で穏やか。
家庭犬として飼いやすく、吠えにくい点も魅力です。
狆(ちん)|日本の宮廷で愛された小さなペキニーズ

狆は日本原産の犬種ですが、ルーツをたどると古代中国の小型犬(ペキニーズ系)に行き着くとされています。
江戸時代には上流階級の女性たちのあいだで人気となり、「日本のペキニーズ」と呼ばれることもあります。
顔立ちはペキニーズに非常に似ており、短い鼻と広い額、まん丸の目が特徴。
ただし、被毛はペキニーズよりも軽くてまっすぐなシングルコートで、全体的に上品な印象を与えます。
性格はおだやかで、飼い主にとても忠実です。
ラサ・アプソ|ペキニーズの源流にあたるチベット犬

ラサ・アプソはチベット原産の古代犬で、ペキニーズの祖先と考えられています。
ペキニーズよりも鼻が少し長く、顔の印象はややすっきりしていますが、毛量の多さとローリング歩行はそっくり。
ラサ・アプソは聡明で独立心が強く、護衛犬としての一面を持っています。
この性格の強さが、ペキニーズにも受け継がれているといわれています。
まさに「ペキニーズのルーツを知る上で欠かせない犬種」です。
ペキニーズに似てる犬たちの共通点

見た目だけでなく、これら3犬種には共通する特徴がいくつもあります。
- 鼻が短く、顔の中央が平たい「短頭種」
- 毛量が多く、ブラッシングやトリミングが欠かせない
- 自立心が強く、気品を感じる性格
- 王族や貴族に愛された歴史をもつ
どの犬も「ぶさかわ」と呼ばれる独特の魅力をもち、表情の豊かさで飼い主を癒やしてくれます。

まとめ文
ペキニーズに似ている犬種は、実は血のつながりがある犬ばかり。
シーズー、狆、ラサ・アプソは、見た目・性格・ルーツのすべてに共通点があります。
“ぶさかわ”な姿の奥には、長い歴史と王族に愛された品格が隠れているんです。
ペキニーズファンなら、ぜひこの3犬種もチェックしてみてくださいね。