
ペキニーズを飼ってみたら、意外と臭いが気になる…そんな悩みを抱えていませんか?
実はペキニーズの体臭は、被毛やしわ、口の中など複数の要因が関係しています。
この記事では、ペキニーズが臭いと言われる理由と、家庭でできるお手入れ・生活習慣の改善方法をまとめました。

ペキニーズは臭い?

結論から言えば、ペキニーズは「臭い犬種」なのです。
ペキニーズの被毛は、長く量が多いことで臭いが落ちにくくてこもりやすい特徴があります。
ぺちゃ顔と呼ばれる短い鼻と口周りも、臭いを出す要素のひとつです。
かわいい姿からは想像し辛いですが、小型犬のなかでもにおいが気になる種類なので、臭いと言われる原因を知って対策をとってあげる必要があります。
体臭

ペキニーズの臭いの中でも、とくに気になるのが「体臭」です。
実はこの体臭は、毛質や体質、生活習慣が重なって強くなることがあります。
ペキニーズは皮脂の分泌が多く、長い毛に皮脂や汚れがこもりやすい犬種です。
特に首まわりやお腹、わきの下など風通しの悪い部分は、皮脂が酸化して獣臭のようなにおいを発することがあります。
また、加齢やホルモンバランスの変化によっても体臭が強くなる傾向があります。
年を重ねると代謝が落ち、古い皮脂や角質が残りやすくなるためです。
さらに、食事内容も体臭に影響します。
脂質の多いフードや添加物を多く含むおやつは、皮膚環境や腸内環境を悪化させ、においを強める原因になります。
体の外側だけでなく、内側のケアも意識することで、ペキニーズの体臭は大きく軽減できます。
次の項目で紹介する消臭対策とあわせて、日頃から体調管理を心がけましょう。
しわが多い

ペキニーズは、顔だけではなく体のしわも多いということから、皮膚の隙間に汚れがたまりやすくなります。
他の犬と比較して鼻先が短いこともあって、ご飯を食べるときに食べこぼしがしわに残ったままになることも多くあるため、臭い原因につながります。
毛が臭い

ペキニーズは、長い被毛に包まれています。
ブラッシングをせずに放置すると、毛が絡んで毛玉ができることで皮膚と毛の間の空気がこもり、臭い原因になります。
皮膚が汚い

しわが多いのも原因ですが、皮膚の奥が汚い状態が続くと、皮脂がたまって酸化することで汚れが残ります。
毛の長さと皮膚の汚れが重なると、臭い原因につながるだけでなく、皮膚の病気を発症するリスクも出てきてしまいます。
口が臭い

ペキニーズだけに言えることではありませんが、ペキニーズは鼻が短く気道が狭いことも口が臭いと思える原因につながります。
口の中に水分はありますが、水分が不足すると口の中が乾燥してしまうため臭いと感じるのですが、水分不足意外に歯周病などの病気の原因にもつながる可能性があるので口の臭いには気をつけてあげましょう。
耳が臭い

ペキニーズの耳は、垂れ耳で長い毛がフサフサと生えています。
その長い毛とぺたっとくっついた垂れ耳が耳の穴を塞ぐことで、風通しが悪く湿気がこもって汚れと臭いと感じる原因につながります。
耳が臭い場合、中耳炎や外耳炎などの耳の病気の原因にもつながる場合があるので注意が必要です。
ペキニーズの臭い対策

シャンプーは念入りに行う
ペキニーズはしわが多いので、皮膚の奥まで念入りに洗いましょう。
シャンプーは念入りにとは言いますが、毎日のシャンプーは逆効果になるので、最低でも月1〜2回を目安にしてください。
皮膚の汚れに特化したシャンプーを選び、しわの間にシャンプーが残らないように注意してあげましょう。
毎日ブラッシングを行う
毛がからまって毛玉ができる前に、毎日欠かさず行いましょう。
ブラッシングを行うことで、ノミやダニの除去と毛が絡まないようにすることができます。
また、ブラッシングは飼い主と触れ合う楽しい時間ということを意識付けさせるためにも、毎日時間をとることをおすすめします。

体をこまめに拭く
ブラッシングを毎日行っても、汚れがとれるわけではありません。
しわの間に溜まった汚れを拭き取るため、ペット用のウェットシートやからだふきシートなどを使って、汚れを拭き取ってあげましょう。
ペキニーズは毛が長く蒸れやすいので、夏場などの暑い時期は特に念入りにお手入れしてあげましょう。
歯磨きを行う
人間と同じく、ペキニーズにも虫歯や歯周病防止のために歯磨きは欠かせません。
臭いと感じてから歯磨きを始めても遅いので、子犬の頃から歯磨きに慣れさせるようにしましょう。
遊びの中で、口に触ったり歯ブラシを使ったりして、歯磨きの習慣をつけるようにすることがポイントです。
最低でも月1回の耳掃除を行う
ペキニーズは垂れ耳なので、耳が臭いと感じる前に耳掃除をしましょう。
耳掃除用シートや、コットンなどを使って、優しく行うといいですよ。
無理やり耳掃除をすると、中耳炎や外耳炎などの病気の原因になるので、頭やからだを撫でながら優しく耳掃除してあげることがポイントです。
食事内容の見直しで体臭ケア
ペキニーズの体臭は、体の外側だけでなく「食事内容」からも影響を受けます。
脂質の多いフードや、消化に時間がかかる添加物の多いおやつは、皮脂の分泌を増やし、体臭を強める原因になります。
できるだけ添加物の少ないプレミアムフードや、オメガ3脂肪酸を含むフードを選ぶと、皮膚環境が整い、自然と臭いが軽減していきます。
また、水分不足も口臭や皮膚トラブルの原因になります。
常に新鮮な水を用意し、こまめに飲ませてあげましょう。
室内環境を清潔に保つ
ペキニーズは毛量が多く、床に落ちた毛や皮脂が臭いの原因になることがあります。
ベッドや毛布など、愛犬がよく過ごす場所は週に1回は洗濯し、湿気のこもりやすい梅雨時期や夏場は除湿機やサーキュレーターを併用すると効果的です。
特にペキニーズは鼻が短いため、においがこもりやすい環境だと自分自身も不快に感じてストレスになります。
空気清浄機を設置することで、皮脂や被毛の臭いが軽減され、飼い主にとっても快適な空間になりますよ。
定期的なトリミングで通気性を確保
毛の長いペキニーズは、定期的なトリミングが臭い予防に欠かせません。
毛が長すぎると、皮膚と毛の間に湿気がこもり、皮脂や汚れが溜まるため臭いの温床になります。
特に「お尻まわり」「首まわり」「胸毛部分」は、蒸れやすく臭いが強く出やすい部分なので、月1回程度のトリミングで短めに整えるのがおすすめです。
もし自宅でカットする場合は、ハサミよりもペット用バリカンで安全に仕上げるとよいでしょう。
通気性が良くなるだけでなく、見た目もすっきりしてお手入れが楽になります。

ペキニーズは臭い?【まとめ】
ペキニーズは確かに臭いやすい犬種ですが、正しいお手入れと生活環境を整えることで、清潔で快適に過ごせます。
日々のケアは愛犬とのスキンシップにもなり、健康チェックの機会にもなります。
「臭い子」ではなく「ふんわり香る可愛い子」を目指して、今日から少しずつ習慣化していきましょう。