
「ドライフードを食べてくれない…」そんなとき、猫の大好物・ちゅーるを混ぜる方法があります。
食いつきアップの効果がありますが、頻度や量を誤ると逆効果になることも。
この記事では、ちゅーるをドライフードに混ぜる際の正しい使い方や注意点をわかりやすく紹介します。
ちゅーるは「主食」ではない

ちゅーるは「一般食」や「副食」に分類される、いわゆる猫用のおやつです。
一方、猫の主食となるのは「総合栄養食」と呼ばれるキャットフードで、これと水さえあれば必要な栄養をすべてまかなうことができます。
つまり、ちゅーるだけでは栄養が偏ってしまうため主食の代わりにはなりません。
基本的にはおやつやごほうびとして与えるのが正しい使い方です。
ただし、一般食タイプのちゅーるをドライフードにトッピングするのはよくある工夫です。
ウェットタイプのちゅーるは香りが強く、食欲を刺激するので、食が細くなった猫には特に効果的です。
もちろん、本来はドライフードをそのまま食べてくれるのが理想です。
しかし、病気の回復期や高齢による食欲不振のときには、少量のちゅーるを混ぜてあげることで「食べたい気持ち」を引き出せることがあります。
ちゅーるとドライフードを混ぜるメリット・デメリット

ちゅーるをおやつとしてではなく、ドライフードに混ぜるメリット・デメリットを紹介します。
メリット
- 食いつきが良くなる
ちゅーるを混ぜることで、食欲がない子やフードに飽きてきた子にもドライフードを食べてくれるようになります。
ウェットフードはにおいが強いので、嗅覚の鋭い猫は食欲が刺激されます。 - 水分摂取にもなる
ちゅーるはウェットフードなので水分が多いです。
デメリット
- 栄養やカロリーの過剰摂取
メインのドライフードにプラスしてちゅーる分のカロリーや栄養を摂ることになります。
もともと肥満気味な子にはカロリーオーバーになりますね。
ちゅーるは塩分も多いので注意が必要です。 - そのままのドライフードを食べなくなる
ちゅーるは嗜好品です。
猫にとってそそられる香りと味でできています。
時々混ぜるなら問題ないでしょうが、毎食混ぜて与えているとそのままのドライフードを食べなくなります。
ちゅーるをドライフードに混ぜる方法

ドライフードにちゅーるを混ぜる方法はとても簡単です。
まず、エサ皿にドライフードを入れ、少量のちゅーるを上からかけます。
そのままだと猫がちゅーるだけを舐めて終わってしまうので、スプーンなどでしっかり混ぜて全体にうすく絡めるのがポイントです。
ちゅーるは塩分がやや高めのため、毎食与えるのは避けましょう。
1回に1本すべてを使うのではなく、猫が食べてくれる最小限の量だけを混ぜるのが理想です。
最初に少量だけ混ぜて様子を見て、食べないようなら少しずつ足していく方法がおすすめです。
また、どうしてもドライフードを食べてくれず、毎回ちゅーるを混ぜたい場合は、「腎臓ケア用」や「低塩分タイプ」のちゅーるを選ぶと安心です。
塩分が控えめで、健康面にも配慮できます。
与える頻度と工夫のポイント
毎日はNG?適切な頻度の目安

ちゅーるをドライフードに混ぜるのは、猫の食欲を刺激する効果がありますが、毎日続けるのはおすすめできません。
塩分や添加物の取りすぎにつながるほか、味の濃いちゅーるに慣れるとドライフードを嫌がるようになります。
基本は「週に2〜3回」や「食欲が落ちたときだけ」といった“特別メニュー”として与えるのが理想です。
また、体重管理が必要な猫や腎臓疾患のある猫は、必ず低塩分タイプを選びましょう。
混ぜ方のコツと味付けバリエーション

ドライフードにそのままちゅーるを垂らすと、猫がちゅーるだけを舐めて残すことがあります。
小皿の中で事前にしっかり混ぜ、粒全体にうすく絡めてから与えるのがポイントです。
また、毎回同じ味だと飽きてしまうので、「まぐろ味」「かつお味」「とりささみ味」などを週ごとに変えると良いでしょう。
香りの変化が猫の食欲を引き出します。
病気やシニア猫に向くちゅーるの使い方

病中・病後や老猫など、食欲が落ちやすい猫には、ちゅーるを活用した“食事サポート”が有効です。
腎臓ケア・低リンタイプ・総合栄養食タイプなど、医療的な配慮を加えた製品も販売されています。
食べやすいペースト状なので、歯が弱った猫にも向いています。
ただし、療法食を与えている場合は、必ず獣医師に相談してから混ぜるようにしましょう。
投薬用ちゅーるの使い方

最近では、投薬用ちゅーる(投薬補助ちゅーる)という便利なタイプも販売されています。
薬を包み込むように混ぜるだけで、苦味や薬のにおいをうまく隠してくれます。
普段のちゅーるより粘度が高く、薬がこぼれにくいのが特徴です。
粉薬や錠剤を嫌がる猫でも、このタイプなら自然に舐めてくれることが多いでしょう。
どうしても薬を飲ませられないときは、こうした投薬補助ちゅーるを使うとストレスが減ります。
ちゅーるをドライフードに混ぜる方法【まとめ】
ちゅーるをドライフードに混ぜるのは、猫の食欲を引き出す便利な方法です。
ただし、毎日続けると塩分過多や味覚の偏りにつながります。
“ごほうび”や“食欲不振時のサポート”として、バランスよく活用するのがコツです。
上手に取り入れて、猫の食事時間をもっと楽しいものにしてあげましょう。