
ドライフードをふやかして与えると、子猫や高齢猫でも食べやすくなります。
特に電子レンジを使えば短時間で柔らかくできますが、やり方を間違えると香りが飛んだり熱すぎて危険なことも。
この記事では、安全でおいしく仕上げる電子レンジふやかしのコツを紹介します。
キャットフードはどんな時にふやかすの?

猫のドライフードをふやかすのはどんな時でしょうか。
猫は母猫から母乳で育てられ、徐々に離乳食と与えることで離乳させていきます。
離乳食
離乳食としてフードを与える時に、いきなり固いままでは上手に食べることができません。
最初はウェットフードでいいですが、徐々に固さのある形状にしていきます。
完全なドライフードの前にドライフードをふやかしたものを与えるのです。
ドライフードをふやかすことで栄養はそのままに、子猫でも飲み込みやすくなります。
水分も同時に取ることができるので水分補給にもなるのです。
高齢猫
高齢猫は食欲も落ちていき、飲み込みが悪くなる、消化不良を起こすことなどがあります。
ドライフードをふやかすことで飲み込みやすく、消化吸収をしやすくしてくれます。
病気や病後などでは食欲が落ちることもあり、体力もなくなってしまいます。
そんなときはふやかすことで食べやすくなるのはもちろん、香りが強くなるので食欲が刺激されます。
このようなときにふやかすことで、必要なカロリーや栄養を摂取することが可能になります。
キャットフードをふやかすメリット
食いつきがよくなる

ふやかすことでドライフードの香りが立ち、猫の食欲を刺激します。
猫は嗅覚で食べ物を判断するため、香りが増すだけで「食べたい」と感じやすくなります。
冷たいままのドライフードは香りが弱くなりがちですが、ぬるま湯でふやかすと脂分や旨み成分が表面に出て、風味が格段にアップ。
これにより、食欲不振の猫や気分にムラのある猫でも食べやすくなるのです。
噛む負担が減ってストレスも軽減

硬い粒が噛みにくくて食べ残してしまう猫も、ふやかすことでストレスなく完食できるようになります。
特に歯が抜け始めた高齢猫や歯肉炎を持つ子には、やわらかくすることが大きな助けになります。
「噛むと痛いから食べない」という悪循環を断ち切るきっかけにもなります。
投薬やサプリを混ぜやすい

ふやかしたフードは全体にまとまりがあり、錠剤や粉末サプリを混ぜてもなじみやすいのが利点です。
匂いが均一に広がるため、猫が薬を察知しにくく、スムーズに食べてもらえるケースが多いです。
体調管理が必要なときや、サプリを続けたい時にも重宝します。
消化吸収を助ける

固いままのフードは消化するために柔らかくする工程が体内で行われます。
食べる前から柔らかくしておけば消化吸収の手助けになります。
病気や加齢により内蔵の働きが悪くなっていると、消化できずに吐き戻すこともあるので、ふやかしたフードの方がいい場合があります。
水分補給にもなる

猫は水飲み場で水分を補給しているのが普通ですが、離乳したてや体調により自力での水分補給がしにくい時があります。
猫も脱水になるので水分摂取は必須です。
ふやかしたドライフードを与えることで、少しですが水分も同時に摂ることが可能です。
キャットフードのふやかし方

猫のドライフードのふやかし方は難しくはありません。
深めのお皿にドライフードを入れ、そこへ人肌くらいのぬるま湯(36~37℃)を注ぎます。
お湯の量は入れたドライフードが浸るくらいの量でいいでしょう。
10分ほど置き、固さを確認します。
固いところが残っている場合は少しお湯を足してもう少し置きましょう。
時短したい時にはフードを少し砕くと早くふやかせます。
ラップなどで蓋をするのもいいですよ。
電子レンジで温めるふやかし方もあります。
キャットフードを電子レンジでふやかす時の注意点とコツ
電子レンジを使うときの温度管理

電子レンジでキャットフードをふやかす際に最も注意したいのが、温度の上がりすぎです。
特に中央部分だけが高温になりやすく、外側との温度差が大きくなることがあります。
温め終わったら必ずスプーンなどで混ぜ、全体の温度を均一にしてから猫に与えましょう。
猫の口内はデリケートなので、熱すぎる状態で与えると火傷をしてしまう危険があります。
電子レンジOKな容器を使う

金属製の皿や一部の陶器は電子レンジには不向きです。
耐熱皿や電子レンジ対応の陶器、ガラス製のボウルを使いましょう。
また、ラップを軽くかけておくことで水分の蒸発を防ぎ、ふっくらと柔らかく仕上がります。
加熱後はしっかりラップを外して温度を確認してくださいね。
香りを活かす温め方

電子レンジ加熱のもう一つのメリットは「香りを引き出せること」です。
温めることで猫が好む香り成分(脂質やアミノ酸由来の香り)が立ちやすくなり、
食欲が落ちた時でも「クンクン」と寄ってくることがあります。
ただし、香りが強すぎるほど加熱すると風味が飛ぶため、短時間・低出力で温めるのがコツです。
FAQ|キャットフードのふやかし方に関するよくある質問
ドライフードのふやかし方【まとめ】
電子レンジを使えば手軽にドライフードをふやかせますが、加熱のしすぎは禁物です。
猫の口当たりや香りを大切に、低温で優しく温めるのがポイント。
ふやかしフードを上手に取り入れて、食欲の落ちた時やシニア期のケアに役立ててくださいね。