犬が部屋を出ようとするたびに吠えられると、「なぜ？」と困ってしまいますよね。
実はこの行動には、犬なりの理由や学習が関係しています。
この記事では、吠える原因と正しい向き合い方を丁寧に解説します。
犬が部屋を出ようとすると吠える理由
人の動きが特定のときに吠える行動は、飼い主さんにとって犬の問題行動となります。
どのような時に吠えるのか、理由を詳しく見ていきましょう。
部屋を出ようとすると吠える
もともと群れから離れることを好まない犬は、飼い主さんの動きを敏感に感じ取ります。
犬は飼い主さんが離れることを不安に感じ、警戒していることから犬が部屋を出ようとすると吠えるということに繋がっている可能性があります。
家族が動くとき吠える
日常の習慣や楽しい時間に繋がると認識している犬は、期待や感情が高ぶり吠えることに繋がっている可能性があります。
例えば、遊びやお散歩、食事などです。
来客の時や人が帰る時に吠える
知らない人や異変を感じ取り、警戒の意味で吠えることがあります。
嬉しさや興奮、喜んで迎え入れる意味合いで吠えることもあります。
例えば、知っている人が訪問した際や家族の帰宅するタイミングです。
犬がご褒美がもらえることを学習している場合には、来客時や家族が帰宅をするときアピールすることが、吠えることに繋がることもあります。
このように、いくつかの要因が考えられます。
犬が「部屋を出る動き」にだけ反応して吠える本当の理由
犬が吠える理由は不安や警戒だけではありません。
実は「部屋を出る」という行動そのものに、犬が強く反応してしまうケースも多く見られます。
ここでは、日常の中で見落とされがちな“動作トリガー”の視点から詳しく解説します。
立ち上がる・ドアに向かう動作が合図になっている
犬は言葉よりも、人の動きや行動パターンをよく覚えています。
立ち上がる、上着を取る、ドアに手をかけるといった一連の動作が、「離れる前兆」として学習されている場合があります。
この場合、実際に出ていくかどうかではなく、「いつもの流れが始まった」こと自体に反応して吠えている可能性があります。
過去の経験から「離れる＝不安」と結びついている
過去に、
・出ていったあと長時間戻らなかった
・出ていく直前に叱られた
・留守番中に怖い思いをした
こうした経験があると、犬の中で「部屋を出る＝嫌なことが起きる」という記憶が残ります。
その結果、不安を止めるための行動として吠えるようになることがあります。
吠えれば引き止められると学習している
吠えた結果、
・飼い主さんが戻ってきた
・声をかけてもらえた
・撫でてもらえた
という経験があると、犬は「吠えれば行かないでくれる」「吠えれば構ってもらえる」と学習してしまうことがあります。
この場合、吠えは不安というよりも“行動をコントロールする手段”になっています。
分離不安の初期サインとして現れることもある
重度ではなくても、軽度の分離不安がある犬は、「完全にいなくなる前段階」で強く反応することがあります。
部屋を出るだけで吠える、後追いをする、ソワソワする場合は、分離不安の初期サインである可能性も考えられます。
この段階で気づければ、悪化を防ぐことができます。
夜や静かな時間帯ほど吠えやすくなる理由
夜間や家の中が静かな時間帯は、人の動きがより目立ち、犬の意識が集中しやすくなります。
そのため、「昼間は気にしないのに夜だけ吠える」というケースも珍しくありません。
静けさが不安感を強めている可能性があります。
吠えるの対象が家族一人だけの場合
犬が部屋を出ようとすると吠える時や、特定の家族の一人にだけ吠えてしまう主な原因を詳しく見ていきましょう。
犬との関わる時間が少ない
愛犬と過ごす時間で深まるのが信頼関係です。
日常の愛犬との触れ合いも関係しています。
特定の家族の一人が愛犬との触れ合いを極端に避け、愛犬との時間を持たないことがその家族の一人に対し犬は信頼関係を持っていないということが考えられます。
犬が部屋を出ようとすると吠えるのは、特定の家族の一人に対して愛犬がもつ感情の高ぶった状態です。
犬を怖がっている
犬は、人間の感情を読み取ることや、態度にも敏感に反応することがあります。
家族の一人が犬を怖がることで、犬にも伝わることがあるのが不安や恐怖です。
犬が不安な感情を感じ取ると、犬も自ら警戒するようになることがあります。
大切なことは、犬との関係を良くすることや、犬に対し安心感を与える接触を心がけることです。
犬が嫌がることを過去にしたことがある
特定の家族の一人が、犬に対し厳しく叱った。
怖い経験となる身体的な接触などをさせた家族の一人に対して、警戒心をもつことがあります。
犬は過去の記憶に基づき反応します。
犬の苦手とする行動をしている
犬は人の動きにも敏感ですが、声の高低や匂いにも敏感に反応します。
急な動きや大きな声で話すなど、犬が不快だなと感じる要因は気をつける必要があります。
犬を厳しく叱ったり、叩いたりしている
犬が部屋を出ようとすると吠えるのが、家族の特定の一人に対して吠えるのは犬のしつけとして経験したことが、トラウマとなりその行動をとった家族の一人に対し不信感や警戒心をもつようになることがあります。
その日の気分で態度が変わる
犬が好むのは安定した環境です。
混乱してしまうのが、日によって変わる態度や行動となります。
優しく接した翌日に怒鳴る対応をすると、犬はどうしていいのか反応に困ってしまいます。
このような環境は、よくありません。
犬が吠えることが増える可能性があります。
犬は、自分を守るために吠える行動をとります。
犬に下に見られている
リーダーシップが存在するのが犬の社会です。
可能性として考えられるのは、犬が家族の一人をリーダーとして認められていないことです。
特定の家族一人に対し指示を出しても無視をする。
吠えたりする行動をとることがあります。
なぜなら、犬は自分がリーダーだと誤解しているからです。
対策
犬が部屋を出ようとすると吠える、家族の特定の一人にだけ吠えることは、対処をすることが必要です。
犬に吠えられないようにする対策としていくつかご紹介していきます！
犬とのコミニュケーションの時間を増やす
散歩や遊びの時、話しかけることで犬との絆を深めることができます。
無駄吠えの減少が期待されるのが、普段から犬と触れ合うことです。
信頼関係が深まれば愛犬は、家族と確認し安心感を得ることができるからです。
犬が嫌がられる行動をしない
大きな声を出したり、急な動きを突然すると犬にとって不快や危険、ストレスや警戒の原因にもなります。
愛犬の触れ方で気をつけなければならないこともあります。
例えばマズルや足先など犬の苦手な部分を触る。
寝ているのに起こすなど、犬の領域を無視する行動も吠える原因となります。
犬の気持ちを尊重する態度をとると、犬の吠えが減少されます。
それでも吠えられる！という方、犬が嫌がる行為をしていませんか？
例えば強く見つめることや、目を合わせてじっと見る行動は犬にとって威嚇と感じることがあります。
犬は敵とみなすことがあるので、このような行為には気をつけて下さいね！
人の行動に敏感に反応する犬に嫌がられる行動の改善をすることで、犬との関係も良くなります。
気分で犬に対する態度を変えないことも大切です。
犬との関係を安定させましょう。
飼い主さんは、一貫した対応や態度を保つことが重要です。
犬が部屋を出ようとすると吠える【まとめ】
犬が部屋を出ようとすると吠えるのは、性格だけでなく過去の経験や日常の関わり方が影響しています。
原因を知り、安心感を積み重ねることで行動は変わっていきます。
愛犬との関係を見直すきっかけにしてみてください。
