ポメラニアンのライオンカットに失敗しない方法|やり方・コツ・お手入れまで完全ガイド

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ポメラニアンのライオンカットは、かわいさと個性を両立できる人気のスタイルです。

でも、毛質や切る場所を間違えると「失敗した…」という結果になることも。

この記事では、初心者でも自宅で安全にライオンカットを成功させるための準備・手順・お手入れ方法をわかりやすくまとめました。

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目次

ポメラニアンのライオンカットとは?

ポメラニアンのふわふわとした毛並みは、「ダブルコート」と呼ばれる2層構造でできています。

外側のオーバーコートはやや硬めで紫外線や汚れから皮膚を守り、内側のアンダーコートは柔らかく密集して体温を保つ役割をしています。

この密集した毛は絡まりやすいため、トリミング前にしっかりブラッシングして毛流れを整えておくことが大切です。そうすることで、痛みを感じさせずにスムーズにカットができます。

ライオンカットとは、オスのライオンをイメージしたスタイルで、首まわりの毛をたてがみのように残し、胴体や脚は短く整えるカット方法です。

しっぽの先だけを丸く残すのも特徴で、可愛らしく個性的な印象になります。

ただし、ポメラニアンの毛は短くしすぎると生えそろうまでに時間がかかることがあり、毛質が変わってしまうリスクもあります。

カットする季節にも注意し、寒い時期や冷房の強い室内では風邪をひくおそれもあるため、短すぎない長さで仕上げるのが安心です。

毛質を理解し、ポメラニアンの被毛に負担をかけないように工夫することで、かわいいライオンカットを安全に楽しむことができます。

ポメラニアンのライオンカットのやり方

揃える道具

トリミングサロンと同様のアイテムを揃えることはむずかしいですよね。

でも、最低限のアイテムは準備しましょう。


コーム

コームを使って、毛玉をほぐしてあげましょう

無理やり毛をとくと、痛がってしまってお手入れを嫌がってしまいます。

毛を切るときには失敗しないようにコームで毛を立たせるようにすると、切りやすくていいですよ。


トリミング用はさみ(カットはさみ・スキはさみ)

セルフでカットする場合は、刃先が丸いものと尖ったもの両方を用意しましょう。

素人がトリミングする場合、尖ったものを使うことで切りすぎてしまったり、愛犬にケガをさせてしまったりと、失敗のもとになります。


スリッカーブラシ

長方形の土台に九の字に曲がった何本ものピンがたくさん立っているくしのことです。

毛の長い犬種に使われるもので、毛並みを整えたり毛玉をほぐすために使います。

抜け毛の多いポメラニアンのブラッシングに適しています。


犬用バリカン

短くなりすぎてセルフでのトリミングに失敗する可能性があるので、使うときは注意が必要です。

足の裏など動きやすい部分は、はさみを使うとケガをさせる可能性もあるのでバリカンを使うことをおすすめします。

肉球周りやお尻周りは、バリカンを使うと失敗する心配が少なくなりますよ。

セルフでライオンカットを行うためには、アイテムを揃えてどんなやり方をするかが大切です。
それぞれのアイテムを使うコツをつかみましょう。

事前にチェックすること

まずは、ポメラニアンの体調をチェックしましょう。

慣れているトリミングサロンのトリマーではない素人がセルフでトリミングをするわけなので、必要以上に時間がかかることでしょう。

呼吸が荒くないか、元気はあるかなどをチェックしてから始めましょう。

また、ライオンカットは比較的難易度の高いカット方法ですので自信がない方はサロンで依頼された方が無難です。

手順

何よりもポメラニアンに負担をかけずに行いたいものですよね。

カットする部分ごとに、ちょっとしたやり方とコツがあるのでご紹介します。


ブラッシング

ライオンカットを始める前に、毛の向きをそろえるために丁寧にブラッシングしましょう。

抜け毛をとり、毛玉をほぐすことがコツです。


手足など細かい部分から

はさみや犬用バリカンを使って、肉球にかかった毛を取り除いていきましょう。


しっぽのかたちを整える

ライオンカットの場合は、しっぽの先端を丸くなるように切っていくことがコツです。

ポメラニアンしっぽの毛は長いですが、ごっそり切ると失敗してしまうので注意です。


全身カット

首より下の全身をカットしていきましょう。

胴体のカットには、バリカンを使わずにはさみを使うことをおすすめします。

きれいにそろえるコツは、時々遠くから全体を見ながら切りそろえていくことです。


たてがみカット

ライオンカットでいちばんの重要ポイントです。

きれいなたてがみを作るコツは、正面から見て丸く切りそろえていくことです。

左右非対称になると失敗するので、すこしずつ切っていきましょう。


顔まわり

ライオンカットに映える顔にするコツは、頬のかたちがはっきりわかるようにすることです。

目や頬のまわりの伸びた毛を、慎重に切り揃えてあげましょう。

耳や顔など慎重に切っていく場所があるので、ポメラニアンにもはさみやバリカンが見えて恐い思いをします。

落ち着かせるコツは、「大丈夫だよ」「おりこうさんだね」など、優しく話しかけてあげながら行うといいですよ。

私は、トリミングを頑張ってくれたあとは、ご褒美をあげたりたくさん遊んであげたりしてメリハリつけています。

ライオンカットのやり方だけ知っていても、コツをつかんでおかないとポメラニアンとの信頼関係も崩れてしまうので注意してくださいね。

ライオンカット後のお手入れと維持のポイント

カット後のブラッシングと静電気対策

ライオンカットをしたあとの被毛は、短くなった分だけ乾燥や静電気の影響を受けやすくなります。

特に冬場は空気が乾燥しやすく、ブラッシングの際に毛が切れたり、絡まったりすることも。

ブラッシング前に軽く霧吹きで水分を与えたり、犬用の保湿ミストやブラッシングスプレーを使うと毛が整いやすくなります。

ライオンカットは首元のたてがみ部分だけ長く残すため、首周りのブラシを入れるときは力を入れすぎず、ふんわり整えるようにしましょう。

静電気を防ぐことでツヤのある仕上がりを長く保てます。


シャンプーとドライのコツ

カット後のポメラニアンは、毛の密度が変わることで皮膚が直接空気に触れる時間が増えます。

そのため、シャンプー時は泡立てすぎず、やさしくマッサージするように洗ってください。

洗浄力が強すぎるシャンプーは皮脂を取りすぎて乾燥を招くため、低刺激・保湿タイプを選びましょう。

ドライヤーを使うときは、風を一か所に当て続けずに手ぐしで毛を広げながら乾かすとムラなく仕上がります。
首元のたてがみ部分は特にふんわり感を意識して乾かすと、ライオンカット特有の“立体感”が際立ちます。


カットの持続期間と伸び具合

ライオンカットを維持するためのカット周期はおおよそ1〜2か月が目安です。

ただし、毛の伸び方には個体差があります。

背中や脇腹などの短くした部分は1か月ほどで長くなり始めますが、たてがみ部分は伸びが遅いため、頻繁に整える必要はありません。

季節によっても被毛の伸び方が異なるため、夏場は短め、冬場はやや長めに残すなど調整しましょう。

サロンに頼む場合も「前回よりどのくらい伸びているか」を写真で見せると、理想の仕上がりを再現してもらいやすいです。

ポメラニアンのライオンカットをサロンで依頼するには?

ポメラニアンのライオンカットをトリミングサロンで依頼する際には、いくつかの注意点があります。


希望のスタイルを写真で具体的に伝える

まず重要なのは、希望のスタイルを写真で具体的に伝えることです。

ライオンカットといっても、たてがみの長さや胴体部分の短さ、しっぽの形などはサロンやトリマーによってイメージが異なります。

「首元はふんわり残して」「体は短く整える程度で」など、言葉だけでなく写真を見せながら細かく指定しておくと安心です。


バリカンの使用の確認

次に、バリカンをどの程度使用するかを確認することも大切です。

短く刈りすぎると毛が生えそろわなくなったり、毛質が変化するリスクがあるため、「バリカンではなくハサミで整えてください」と伝えるのが無難です。

特に皮膚が薄いお腹や脇の部分は刺激を受けやすいので、トリマーに丁寧にお願いしましょう。


季節と体調

また、季節と体調のタイミングにも注意が必要です。

春先や冬場は、体温調整が難しくなるため極端に短くするのは避けた方が良いでしょう。

被毛を短くすると冷暖房の影響を受けやすくなり、皮膚トラブルの原因になることもあります。


トリマー選び

さらに、信頼できるトリマーを選ぶことも大切です。

口コミや実績をチェックし、ポメラニアンのカット経験が豊富なトリマーを選ぶことで、理想の仕上がりに近づけます。


サロンによってはお断りされることも

ライオンカットは比較的有名なスタイルではありますが、サロンによっては断られる場合もあります。

まず、ポメラニアンの毛質に対してリスクが高いと判断するトリマーがいるためです。

ポメラニアンはダブルコートで、毛を短くカットしすぎると「毛が生えそろわなくなる」「毛質が変わる」「地肌が見えて日焼けする」といったトラブルが起こることがあります。

これを避けるために、バリカンを使うような極端なカットを行わない方針のサロンもあります。

また、ライオンカットは一般的な全身カットよりも技術と時間が必要なスタイルです。

首周りとしっぽの残し方、胴体の長さのバランスが難しく、ポメラニアン特有の毛量を均一に整えるには経験が求められます。

そのため、犬種ごとのカットに慣れていないサロンでは「ライオンカットは対応不可」と案内されることもあります。


カット後の注意

最後に、カット後は皮膚の赤みやかゆみがないか確認し、違和感がある場合はすぐにサロンへ相談してください。

トリマーとコミュニケーションを取りながら微調整していくことで、ポメラニアンに負担をかけずにライオンカットを楽しめます。

ポメラニアンのライオンカットを失敗しないために【まとめ】

ライオンカットは、やり方さえ覚えれば家庭でも十分挑戦できるスタイルです。

カット後はブラッシングや保湿ケアを続けて、健康的な毛並みを保ちましょう。

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