みなさんはトリマーという仕事にどんな印象を持ちますか?
「毎日かわいい犬や猫と戯れられて楽しそう!」
「犬を綺麗にできる華やかな仕事!」
一見するとそんな印象を持ちますよね。
ですが実際は思った以上にとても大変なお仕事です。
それではどんなことが大変なのか、どんな人が向いているのかなど、トリマーという仕事について解説していきます。
トリマーを目指す方はぜひ参考にしてください!
Contents
トリマーの仕事は厳しい?
はたから見ればペットを綺麗にする華やかなお仕事に見えるトリマーですが、実際はきついこともたくさんあります。
動物が好きだから楽しそう!と思っている人ほど、理想とのギャップで辞めてしまうことが多いです。
トリマーが厳しい仕事と言われる理由は、「きつい」「汚い」「危険」の3Kです。
3K以外にも「くさい」「給料が安い」がプラスされて5Kと言われることもあります。
では具体的にどう厳しいのでしょうか?
*汚い・くさい
犬猫は動物なので、お預かり中におしっこやうんちをしてしまうことがあります。
トリミング後に犬舎でうんちしてしまった場合、急いで取らないとせっかく綺麗になったのに汚れてしまいます。
なので手に犬のおしっこやうんちがついてしまうこともしばしば。
他にも、トリミング期間が空いている子や飼育環境によってはかなり汚れた状態でトリミングにくる子もいます。
糞尿まみれでかなり鼻をつんざかれることも…。
*危険
トリマーを辞めたいと思う理由で一番多いのはケガだと思います。
トリミングは犬猫にハサミやバリカンを使うので、うっかりケガをさせてしまうこともあります。
お客様の大事な家族を傷つけてしまったということと、何よりわんちゃん猫ちゃんに痛い思いをさせてしまったという罪悪感がとてつもないです。
もちろんわざとではないし、急にペットが動いてしまったりなど不可抗力であることもあるので、次からは繰り返さないように反省して次につなげることが大切です。
動物を傷つけるだけでなく、自分もケガをする恐れもあります。
犬猫の中には噛みつく子やひっかく子もいます。
エリザベスカラーや口輪を使用して、自分の身を守ることにも気を付けなければなりません。
*給料が安い
トリマーのお給料は決して高いとは言えません。
新卒の初任給は16万円前後のところが多いです。
ボーナスがないところもありますし、あってもそんなに多くの額は期待できません。
きつい仕事内容と割に合わないことで辞めてしまう人も多いです。
場所によっては売り上げや指名の数などを給料に反映させるなど歩合制を取っているところもあるので、やりがいを求める人はそういう所を探してみましょう。
ある程度トリミングがこなせるようになってきたら独立したほうが稼ぐことができます。
トリマーに向いている人
大変なことが多いトリマーの仕事ですが、どんな人が向いているのでしょうか?
*動物が好き
動物が好きな人には最高の仕事ですね。
ですが先ほど述べたように、好きだけでは難しい仕事なので、諦めない強い気持ちが必要です。
*手先が器用
手先が器用な人はバリカンやハサミの扱いが上手なのでカットが上手ですし、犬にケガをさせにくいです。
トリミングは細かい作業が多いので、手先が器用な人に向いている仕事です。
*センスがいい
センスがいい人は自然とかわいいカットができるので、お客さんの指名率が上がります。
ただカットは練習や勉強することで上達していくものなので、センスに自信がない人でも上手な人のカットを見て学んで練習していけば大丈夫です。
*効率よく、早く行動できる
トリミングは予約時間が決まっているので、時間内に作業を終わらせなくてはなりません。
一つのことに集中しすぎるとあっという間にお迎えの時間になってしまいます。
常に時間を意識し、早く動ける人が向いています。
*コミュニケーション能力がある
トリマーはお客さんとのコミュニケーションもとても大事です。
カットの内容だけでなく、ペットの体調などもちゃんと確認する必要があります。
コミュニケーション能力が高いトリマーさんはお客さんの満足度が上がりやすいので、カットがそんなに上手くなくても指名が多かったりします。
*細かいことに気が付ける
犬の皮膚や毛、体調など、いつもと違うことに細かく気づけると、病気の予防や発見につながることがあります。
また、カットも切り残しがないか細かいところまで見られるトリマーさんは、仕上がりがとても綺麗です。
トリマーに向いていない人
それでは逆に、トリマーに向いていない人はこんな感じです。
*雑な人
トリミングは細かい作業が多いです。
雑に終わらせて、爪切りのやすりが甘かったり、目に毛が入ったまま犬をお返ししてしまうとクレームにつながります。
雑な人はカットの切り残しも多いので、仕上がりもよくありません。
そして相手は動物なので、生き物を雑に扱う人は事故につながり危険です。
*のんびりしてる人
トリミングは基本的に時間制限があるので、のんびり作業していると時間内に終わりません。
次の予約の人にも迷惑がかかってしまいます。
自分がのんびり屋だと思う場合は、特に時間を意識しながら作業する必要があります。
*コミュニケーション能力が低い人
人と話すのが苦手だから動物の仕事のトリマーを選んだという人がいますが、トリマーは接客業です。
カット内容や犬の体調なども飼い主さんとの会話の中で確認します。
お客さんとの意思疎通ができていないとクレームにつながる恐れがあるので、しっかりコミュニケーションを取る必要があります。
*音やにおいに敏感な人
犬の中には大きな声で鳴く子がいたり、トリミング中はドライヤーの音でうるさかったり、トリミング室内は静かな環境とはいえません。
久々のトリミングでにおう子がいたり、うんちや肛門腺の臭いが漂うこともあります。
大きな音やひどいにおいに耐えられない人は、それに我慢しながら作業するのは厳しいかもしれません。
トリマーは厳しいの?【まとめ】
ここまでトリマーの大変さをお話ししましたが、厳しいことが多い分、やりがいも大きいです。
飼い主さんが綺麗になったペットを見て喜んでくれるとこちらも嬉しくなりますし、カットを気に入ってくれた飼い主さんが自分を指名してくれるとさらにやる気がアップしますよ。
初めて来た時には怖がっていた子がだんだん喜んでくれるようになったり、怒っていた子が大人しくなってくれると、自分に慣れてくれたのを感じて愛おしくなります。
犬の成長を見られるのも楽しいですよね。
命を扱う仕事なのでとても神経を使う仕事ですが、動物に癒されることも多いです。
トリマーをこれから目指す方は、厳しいことにも負けず、立派なトリマーさんになってくださいね。