
トイプードルを迎えるとき、最初に悩むのが「名前」ではないでしょうか。
毎日呼びかけるものだからこそ、響き・意味・覚えやすさのすべてが大切です。
この記事では、トイプードルの名前を決めるときの考え方や人気ランキング、オシャレ・珍しい名付け例、そして失敗しないコツまで徹底解説。
はじめての飼い主さんでも、自信をもって素敵な名前をプレゼントできるようになります。

トイプードルの名前を決める前に知っておきたいポイント
トイプードルの名前を決めるとき、見た目や響きだけで選ぶ人も多いですが、実は「犬にとって聞き取りやすい名前」かどうかがとても大切です。
ここでは、名付けの前に知っておきたい基本の考え方を紹介します。
犬が覚えやすい音の特徴

犬は人間のように言葉の意味を理解しているわけではなく、「音の響き」で認識しています。
そのため、2〜3音程度の短い名前が覚えやすく、反応しやすいといわれています。
たとえば「ココ」「モカ」「ルイ」「ソラ」など、明るくはっきりした音のほうが反応が良い傾向があります。
逆に「リリィ」「メメ」など同じ音を繰り返す名前は、発音が似ているため混乱を招くこともあります。
似た指示語と混同しない名前にする

犬のしつけで使う「コラ」「マテ」「スワレ」などと似た音を持つ名前は避けた方がよいでしょう。
たとえば「マテオ」や「コロ」などは、一見かわいい響きですが、トレーニングの際に混同してしまうことがあります。
日常で使う言葉との被りがないか、あらかじめ声に出して呼んでみると失敗しにくくなります。
男の子・女の子で印象が変わる響き

同じ音でも、母音の違いによって印象が変わります。
「ア」や「オ」で終わる名前は元気で活発な印象、「エ」や「イ」は上品で可憐な印象を与える傾向があります。
例:
- 男の子に多い → ソラ、レオ、マロン、ルーク
- 女の子に多い → ココ、モモ、ルナ、ベル
名前の響きから性格のイメージを選ぶのも楽しいポイントです。
トイプードルの名前の付け方とアイデア集

トイプードルの名前を決めるときは、ただ「かわいい名前」を選ぶだけでなく、愛犬の個性や特徴を反映させるとより特別なものになります。
ここでは、実際に多くの飼い主さんが採用しているアイデアを4つのパターンに分けて紹介します。
毛色や見た目からヒントを得る
トイプードルは毛色のバリエーションが豊富で、レッド・アプリコット・ブラック・シルバーなど個性がはっきりしています。
そのため、毛色をイメージした名前は非常に人気があります。
- レッド → 「モカ」「ラテ」「チョコ」「キャラメル」
- アプリコット → 「ピーチ」「ハニー」「メープル」
- シルバー → 「ルナ(月)」「シルク」「ミスト」
- ブラック → 「クロ」「ノワール(仏語で黒)」
また、モコモコとした被毛の見た目から「モコ」「フワ」「ポン」など、触感や印象で決めるのも定番です。
性格や行動から名付ける
性格をもとにした名前は、飼い主さんの愛情が伝わる名付け方です。
例えば、明るく元気な子なら「ハッピー」「ピョン」「スマイル」、落ち着いた子なら「ルーク」「ベル」「シエル」など。
「うちの子らしい名前」にしたい場合、数日一緒に過ごしてから決めるのもおすすめです。
行動や仕草の印象をヒントにすれば、その子だけのオリジナルネームが見つかります。
食べ物や季節・誕生月からつける
食べ物をモチーフにした名前は、どの犬種でも人気があります。
可愛い響きで呼びやすく、聞いただけで愛着が湧きます。
- 食べ物系 → 「きなこ」「マロン」「ラテ」「ココア」「ポン酢」
- 季節系 → 「ハル」「ナツ」「アキ」「ユキ」
- 誕生月系 → 「ナナ(7月生まれ)」「サクラ(春生まれ)」
誕生日や季節にちなんだ名前は、「いつ生まれたか」を覚えやすいのもメリットです。
外国語・意味を込めた名付け
トイプードルはフランス原産の犬種。
そのため、フランス語・イタリア語などの響きを使うと、上品でオシャレな印象に仕上がります。
- フランス語 → 「ルイ(王様)」「ベル(美しい)」「ココ(愛しい人)」
- イタリア語 → 「ティアモ(愛してる)」「ルナ(月)」
- 英語 → 「ジョイ(喜び)」「サニー(太陽)」
意味を調べながら名付けると、「うちの子への願い」を形にできます。
人気の名前ランキング【最新版】
トイプードルは国内でも圧倒的な人気を誇る犬種のひとつ。
それだけに、「同じ名前の子が多い!」という声もよく聞かれます。
ここでは最新の人気ランキングをもとに、男の子・女の子別の傾向を紹介します。
男の子に人気の名前

男の子のトイプードルには、明るく・やさしく・呼びやすい2音の名前が多く見られます。
- ソラ(空をイメージした爽やかな響き)
- マロン(定番のかわいらしい響き)
- レオ(小さくても強い印象)
- チョコ(お菓子を連想する親しみやすさ)
- ルーク(海外映画の影響で人気上昇中)
- コタロウ(和風ブームで増加)
- ラテ(柔らかく優しい印象)
- ノア(落ち着いた響きで人気)
- ココア(甘えん坊な性格にぴったり)
- ベル(男女どちらにも使える万能ネーム)
男の子の名前は、やや低めの母音(オ・ウ)で終わる名前が多く、落ち着いた雰囲気や優しさを感じさせる傾向があります。
女の子に人気の名前

女の子は、可愛らしい響きや小さく柔らかい音の名前が上位を占めています。
- ココ(短くて覚えやすく、甘えん坊にぴったり)
- モコ(フワフワの毛並みをイメージ)
- モカ(おしゃれでカフェ風の響き)
- きなこ(和風で優しい印象)
- ゆめ(柔らかく愛らしい音)
- ベル(フランス語で「美しい」)
- ルナ(月を意味する神秘的な響き)
- ララ(響きが可愛らしく人気)
- アン(呼びやすく洋風で上品)
- ハナ(和名でも常に上位)
女の子の名前は、「ア」「コ」「ナ」など丸みのある母音が人気で、呼ぶたびにやさしさが伝わるのが特徴です。
小型犬全体で共通して人気の名前

トイプードルだけでなく、チワワやダックスなどの小型犬にも共通する名前には以下の傾向があります。
| 人気の名前 | 性別 | 特徴・意味 |
|---|---|---|
| むぎ | 男女兼用 | 和風・柔らかい響きが人気 |
| ココ | 女の子 | 呼びやすく甘い印象 |
| モカ | 女の子 | カフェ系ネームの定番 |
| レオ | 男の子 | 小さくても強いイメージ |
| マロン | 男女兼用 | 色味を連想させる可愛さ |
| ラテ | 男女兼用 | おしゃれで中性的 |
| きなこ | 女の子 | 和名+優しい音が好評 |
| ノア | 男の子 | 落ち着いた印象で人気 |
| ベル | 女の子 | フランス語で「美しい」 |
| ソラ | 男の子 | 爽やかでポジティブな響き |
トイプードルは毛色が多様なので、見た目+響きのバランスで選ぶ人が多く、洋風にも和風にも似合うネーミングが目立ちます。
珍しい・オシャレなトイプードルの名前集

人気の名前も魅力的ですが、「他の子と被らない特別な名前をつけたい」という飼い主さんも多いですよね。
ここでは、少し個性的で人とかぶりにくい“珍しい名前”や、“オシャレな外国語ネーム”を紹介します。
個性を出したい人におすすめの珍しい名前
珍しい名前は、響きだけでなく意味や字の美しさで印象に残ります。
和風・創作系の名前は、男女どちらにも似合うものが多いのが特徴です。
- 一護(いちご)…甘く可愛い響きと力強い漢字のギャップが魅力
- 紅羽(くう)…紅い毛色のトイプードルにぴったり
- 恋々(ここ)…呼びやすく、愛らしさを感じる名前
- 空羽(くう)…軽やかで自由な印象
- 笑(にこ)…見ているだけで笑顔になる子に
- 月姫(るな)…ラテン語の「ルナ(月)」を和風にアレンジ
最近は、こうした“和×洋ミックス”の名前が増えており、トイプードルの上品な雰囲気にぴったりマッチします。
原産国・フランス語由来のオシャレネーム
トイプードルはフランスが原産の犬種。
そのため、フランス語の響きを取り入れた名前は非常に人気があります。
- ルイ(Louis)…王様のような気品を感じさせる名前
- ベル(Belle)…「美しい」という意味
- ココ(Coco)…「愛しい人」という意味で呼びやすい
- アンジェ(Ange)…「天使」
- シェリ(Chérie)…「かわいい」「大切な人」
- プペ(Poupée)…「お人形」
- シャルマン(Charmant)…「魅力的な」
フランス語ネームは発音がやわらかく、どんな毛色にも合う上品な印象を与えます。
世界の言葉で意味を込める名前
英語やイタリア語、スペイン語など、意味を重視した名付けも人気の傾向です。
| 言語 | 名前 | 意味 |
|---|---|---|
| 英語 | ジョイ(Joy) | 喜び |
| 英語 | サニー(Sunny) | 太陽・明るい子 |
| イタリア語 | アモ(Amo) | 愛する |
| イタリア語 | ルーチェ(Luce) | 光 |
| スペイン語 | フロール(Flor) | 花 |
| ラテン語 | ルナ(Luna) | 月 |
| ハワイ語 | アロハ(Aloha) | 愛・親しみ |
| 日本語 | こころ | 優しさ・愛情 |
“意味”を込めた名前は、毎日呼ぶたびにその思いを感じられる特別なものになります。
名前をつけたあとのポイントと注意点

トイプードルの名前を決めたあとも、実は大切なポイントがあります。
「せっかく素敵な名前をつけたのに、なかなか覚えてもらえない…」というケースは意外と多いのです。
ここでは、名付け後に意識しておくべき注意点と、愛犬が早く名前に慣れるためのコツを紹介します。
家族で呼び方を統一する
名前を覚えてもらうための第一歩は、呼び方を統一することです。
同じ犬でも、家族それぞれが違う呼び方をしていると混乱してしまいます。
たとえば、「ルイちゃん」「ルイくん」「ルー」など、バリエーションを使い分けるのはNG。
家族全員が同じトーン・同じ呼び方で接することで、犬は“自分の名前”として認識しやすくなります。
しつけとセットで覚えさせる
名前は単なる呼び名ではなく、「呼ばれたら良いことがある」と学習させることが大切です。
おやつをあげる、褒める、なでるなど、ポジティブな体験と結びつけると効果的です。
呼んでも無視されたときに怒ってしまうと、名前を呼ばれること自体が嫌な記憶になってしまうことも。
焦らず、優しい声で短く繰り返し呼んであげましょう。
改名したいときの慣らし方
保護犬や譲渡犬の場合、もともとの名前から新しい名前に変えるケースもあります。
その場合は、一気に変えるのではなく、旧名と新名を一時的に併用して慣らすのがおすすめです。
例:「モカ」→「モカラテ」にして、数週間後に「ラテ」だけにする、というように少しずつ切り替えるとスムーズです。
犬は音の響きで判断しているため、似たリズムの名前にすると違和感が少なくなります。

まとめ:名前は最初のプレゼント
トイプードルにとって「名前」は、飼い主さんからもらう最初の愛の証です。
呼ばれるたびに優しい声が届き、信頼と安心の絆が深まっていきます。
名前を決めるときに大切なのは、響きや流行だけではなく、飼い主が心から気に入って呼べるかどうかです。
どんなにオシャレな名前でも、呼ぶたびに違和感があると愛犬にも伝わってしまいます。
「呼んだら振り向く」「笑顔になる」――そんな関係を築ける名前こそが理想です。
あなたのトイプードルにぴったりの名前を、じっくり選んであげてください。
そして、名前が決まったら次は“しつけ”や“日々のケア”へ。
名前を通じて少しずつ信頼関係を築いていく時間こそ、トイプードルとの暮らしの一番の喜びです。