
「トイプードルが気に入らないと噛む」「しつけても治らない」と悩んでいませんか?
実は噛み癖には必ず理由があり、正しい対処で改善できます。
この記事では、トイプードルが噛む原因と行動心理、さらに効果的なしつけトレーニングを詳しく解説します。

トイプードルが気に入らないと噛むパターン

トイプードルは普段おとなしくても、気に入らないことがあると噛むことがあります。
噛み方にはいくつかのパターンがあり、原因を見極めることが大切です。
甘噛み
愛情表現や遊びの延長で、軽く歯を当てる行動です。
歯の生え変わり期のむずかゆさ、遊びたい気持ち、飼い主への甘えなどが理由になります。
痛みはなく、興奮や構って欲しさから起こることが多いです。
じゃれ噛み
遊び中の興奮でつい強く噛んでしまう行動。
敵意はなく、遊びの延長として起こりますが、服を破るなどの被害が出ることもあります。
抵抗からくる噛み癖
足拭きや抱っこなど「嫌だ」と感じたときに噛むタイプです。
力任せではなく、不快感を伝えるための軽い噛みつきが多いです。
欲求噛み
「遊びたい」「ご飯が欲しい」といった欲求を伝えるための噛み。
要求にすぐ応じると「噛めば思い通りになる」と誤学習してしまうので注意が必要です。
うっかり噛み
興奮しすぎて誤って手を噛んでしまうケース。
悪意はなく、大好きなものに夢中になっているときに起こります。
攻撃態勢・防御体制となる噛み
お気に入りの物を奪われたときや、驚いたときに本気で噛む行動です。
「守りたい」「怖い」といった防衛本能から出るもので、最も注意が必要です。
トイプードル噛むときの対処法

トイプードルは甘噛みのほか、「気に入らない」「嫌だ」と感じたときにも噛むことがあります。
原因ごとに正しい対処を行うことが大切です。
甘噛みの場合
愛情表現のひとつなので、過度に叱る必要はありません。
噛んだ瞬間に手を引いて距離を取り、落ち着いたら褒めましょう。繰り返すことで自然と軽減します。
じゃれ噛みの場合
怒ったり叩いたりせず、噛んできたら無視。
落ち着いたタイミングで遊びを再開し、「噛まないと楽しい」と学ばせましょう。
抵抗からくる噛み
足拭きやブラッシングなど、嫌がる行為でも必要なものは淡々と続けます。
おとなしくできたらしっかり褒め、ご褒美を与えることで「我慢すると褒められる」と覚えます。
欲求噛み
要求には応じず、徹底的に無視します。
興奮が冷めてから遊びやご飯を与え、落ち着いた行動を褒めましょう。
うっかり噛み
遊び中に噛まれたら「痛い!」と声に出して遊びを中断。
噛むと楽しいことが終わると認識させるのがポイントです。
攻撃・防御の噛み
強く噛む、威嚇する場合は家庭だけでの対応が難しいこともあります。
しつけ教室やプロのトレーナーに相談しましょう。
臆病な子にはご褒美を使って少しずつ慣れさせることが大切です。
噛み癖を直すためのトレーニングの3つのポイント

「噛まない」を教えるタイミングと方法
噛み癖の改善には、タイミングがとても大切です。
トイプードルが噛もうとした瞬間、もしくは軽く歯が当たった瞬間に「ダメ!」と短く伝え、すぐに無視します。
このとき、声を荒げず冷静に伝えることがポイントです。
犬は感情のトーンを読み取るので、怒鳴ると「遊び」と勘違いして逆効果になることがあります。
落ち着いた態度で一貫して同じ反応を続けることで、「噛んでも構ってもらえない」と学習し、次第に行動が落ち着いていきます。
また、噛まなかったときにはすぐに褒めること。
「叱るより褒める」を意識することで学習が早まります。
おもちゃを使った正しいエネルギー発散
トイプードルは知的好奇心が高く、ストレスを感じやすい犬種です。
そのため、「噛む=エネルギー発散」の場合もあります。
このときは、噛んでも良いものを用意してあげましょう。
ロープトイやナイラボーンなど、丈夫で安全なおもちゃを与えることで噛む欲求を満たせます。
おもちゃを噛んでいるときは「いい子だね」と褒め、手や服を噛んだときは「ダメ」と静かに区別をつけることが重要です。
「噛んでいいもの」と「ダメなもの」を明確に区別するトレーニングが、本能的な行動をうまくコントロールする第一歩になります。
問題行動が改善しない場合のプロ活用
自宅でのトレーニングを続けても噛み癖が改善しない場合、ドッグトレーナーやしつけ教室の活用を検討しましょう。
専門家は犬の性格・行動パターンを見極め、原因に合わせた指導を行ってくれます。
攻撃性が強い場合や防御反応が激しい場合には、家庭での独自判断が危険なこともあります。
トイプードルは本来とても賢く、正しい指導を受ければ早期に改善できる犬種です。
「プロに頼る=負け」ではなく、愛犬の安全と信頼関係を守る前向きな選択として考えると良いでしょう。
噛む時も、絶対に飼い主がしてはいけないこと!

犬のマズル(鼻先)をつかみ続けてしまうしつけの仕方はやめましょう。
なぜなら、しつけとして繰り返すことから人の手を嫌がるようになってしまうからです。
なでようと手を伸ばしただけでも怯えてしまうことも考えられます。
また、口の中に手を突っ込む行為もありますがこちらも、マズルをつかむ理由と同じことが言えます。
この場合、口に入れるのを逃れるために噛んでくることが考えられます。
どちらも行わないようにしてくださいね!

トイプードルが気に入らないと噛む【まとめ】
トイプードルが気に入らないと噛む行動は、理由を理解し根気よくしつけを続ければ必ず改善できます。
焦らず一貫した対応を心がけ、噛まない成功体験を積み重ねましょう。
愛犬との信頼関係が深まれば、安心して暮らせる毎日が待っています。