子猫の噛み癖を治す方法と予防策|いつまで続く?原因と対処法まとめ

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子猫の噛み癖は多くの飼い主が悩む行動のひとつです。

遊びの延長や歯の生え変わりなど、理由はいくつもありますが、放っておくと本気噛みに発展してしまうことも。

この記事では、噛み癖の原因を理解し、実際に治す方法と予防のコツをやさしく解説します。

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目次

子猫の噛み癖がひどい理由とは?

子猫の「噛む」という行動には、実は明確な理由があります。

遊びたい、興味がある、歯がむずがゆい、触られすぎた——。

そのすべてが「自然な行動」であり、決して悪気があって噛んでいるわけではありません。

ただし、放置すると成猫になっても噛み癖が残ってしまうため、理由を理解したうえで早めの対策が必要です。

遊びや探索の一部としての行動

子猫は生後3か月を過ぎたあたりから、好奇心が一気に高まります。

動くものや新しい匂いに敏感で、見たものすべてを「口で確かめる」時期です。

つまり、噛むのは遊びの延長であり、狩りの練習のようなもの。

兄弟猫同士でじゃれ合いながら噛み合うのも、手加減を覚える社会化の一環です。

しかし人間と遊ぶ場合、この“加減”を学べないまま強く噛んでしまうことがあります。

「動く手=獲物」と認識しているため、手や足を使って遊びすぎると噛み癖が強くなります。

この段階でおもちゃを使う習慣をつけておくと、噛む対象を正しく覚えさせることができます。


歯の生え変わりによるむずがゆさ

子猫の歯は生後3〜6か月の間に乳歯から永久歯に生え変わります。

この時期、歯ぐきがむずがゆくなり、何かを噛んで落ち着こうとするのです。

家具の角やコード、人の指など、あらゆるものが“噛みたい対象”に見えてしまいます。

この行動は一時的なもので、歯が安定すれば自然と収まることが多いです。

ただし、噛む感覚が快感として定着してしまうと、歯の生え変わり後も続いてしまいます。

安全に噛める「歯固めトイ」や「猫用ぬいぐるみ」などを与えて、噛みたい欲求を発散させてあげましょう。


撫でると噛む理由

かわいくて撫でていたら、突然ガブッ!

子猫を飼っている人なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

実はこれは“気分屋”ではなく、きちんと理由がある行動です。


長時間のスキンシップによるストレス

猫はもともと自立心が強く、「触られたい時間」と「一人でいたい時間」を自分で決めています。

撫でられているうちは気持ちよさそうでも、一定の時間を超えるとストレスに変わることがあります。

撫でている途中で噛まれるのは、「もうやめて」というサイン。

特にお腹やしっぽ、後ろ足まわりなどは敏感な部分なので、長時間触るのは避けましょう。

しっぽをパタパタし始めたら、イライラの前触れです。


愛撫誘発性攻撃行動とは?

この行動には「愛撫誘発性攻撃行動(AFRA)」という名前があります。

一見リラックスしているように見えても、過剰な刺激で神経が高ぶると、

「もう十分だよ!」という防衛本能が噛む形で表れてしまうのです。

猫によって耐えられる撫で時間はさまざまで、1分で限界になる子もいれば、10分平気な子もいます。

大切なのは“猫のサインを見逃さないこと”。

しっぽを振る、耳を後ろに倒す、体をひねるなどの行動が見えたら、すぐに手を離してあげましょう。


触られたくない場所・撫で方の問題

猫は撫でられるのが好きな場所と嫌いな場所がはっきりしています。

一般的に好まれるのは「顎の下」「頭のてっぺん」「頬の横」。

逆に「お腹」「足」「しっぽの先」は多くの猫が苦手とします。

また、力加減が強すぎたり、同じ場所を何度もこすったりすると不快感を与えます。

撫でるときは、手のひら全体で毛並みに沿ってやさしくなでるのがポイント。

強く押さえつけるような撫で方は、子猫にとって“拘束されている”ように感じることがあります。


イライラのサインを見逃さない

子猫は言葉を話せない代わりに、体で感情を伝えています。

以下のようなサインが出たら、すぐに手を止めましょう。

  • しっぽを強く振る
  • 耳を後ろに倒す
  • 目を細めてにらむような表情
  • 体をくねらせて距離を取ろうとする

この段階で撫で続けてしまうと、我慢の限界を超えて噛まれます。

「撫でる=嫌なこと」と学ばせないためにも、早めに引くことが信頼関係を守るコツです。


子猫が噛むのは、本能や成長の一部、そして「気持ちを伝える手段」。
決して反抗やわがままではありません。
理由を理解し、サインを見逃さずに対応すれば、少しずつ落ち着いていくでしょう。

子猫の噛み癖を治す方法

子猫のうちからひどい噛み癖がついてしまうと、治すのは難航します。

できれば癖になる前にやめさせられるといいですが、すでにひどい噛み癖となってしまった場合は治す方法はあるのでしょうか。

すぐに治ることはないですが、根気よく叱り続けることが大切です。

大声で怒鳴るのは絶対にしないでください。

子猫は大きな音や声が苦手で、怖がってしまい懐かなくなってしまいます。

叱るときのコツはしっかり目を見て「痛い」と伝えます。

1度や2度では治りませんが続けていくことで理解するようになります。

噛まれたときは思わず痛い!と言ってしまいそうになりますが、リアクションをすると喜んでしまうので、ぐっと我慢しましょう。

叱り続けるほかに、まったくリアクションせずに無視をする方法もあります。

一切反応せず、いっそのこと別室へ移動して距離を置いてもいいでしょう。

ただし無視するのは噛まれたときだけです。

日常生活や噛まずに遊べている時はたくさんかまってあげましょう。

以下の点に注意して、しつけをしてください。

即座に注意して阻止する

子猫が噛む行動をした直後に、はっきりと「痛い」という声を出して注意をします。

猫が噛むことが痛いと感じるようにすることが重要です。

また、噛み癖がひどい場合は、噛む行動を即座に阻止して中断させる必要があります。

噛むという行動を止めるために、猫を優しく離して、注意を引きます。

適切な行動をした場合に褒める

噛み癖の代わりに、適切な行動をするときには、その行動を褒めてご褒美を与えます。

猫が適切な行動をすることで、「褒められる」という経験をすることができます。

おもちゃを与える

噛む欲求を満たすために、おもちゃや噛むためのアイテムを与えます。

これにより、猫は自然な行動を発散しやすくなります。

いつもは構ってくれるのに、噛んだときはいなくなってしまうというギャップでダメなことと理解していきます。

噛まれたときにしっかりと振りほどくことも大切です。

噛まれたままにしておくとエスカレートしていきます。

ひどい噛み癖になってしまう前に、対処していきましょう。

噛まれることが続いたと思ったら、すぐに叱る・無視するなど試していき、癖にならないよう気を付けて下さいね。

ストレスを減らす空間を整える

子猫はストレスを感じると、噛むことで自分を落ち着かせようとします。

そのため、まずはストレスの原因を取り除くことが噛み癖予防の第一歩です。

急な音が出る家電や来客の多さ、飼い主の生活リズムの乱れも、子猫にとっては不安の種になります。

安心できる「隠れ場所」を作り、静かな時間を確保してあげましょう。

キャットハウスやケージの中にブランケットを敷いて、いつでも休める空間を用意しておくと落ち着きます。


十分な遊びとエネルギー発散をさせる

噛み癖が強い子は、運動量や刺激が足りていないケースが多いです。

1日2〜3回、10分程度で良いので本気で遊べる時間を確保しましょう。

特に、動く獲物を追う本能を満たす「釣竿タイプ」のおもちゃはおすすめです。

噛む対象を人の手ではなくおもちゃにする習慣がつくと、自然と噛み癖が減っていきます。

また、噛む力を使いたい子には「歯固めトイ」や「噛んでも安全なぬいぐるみ」などを与えるのも効果的です。


家庭全員でしつけ方を統一する

家族で暮らしている場合、誰かが「噛まれても笑う」「甘やかす」などの反応をすると、子猫は混乱してしまい、しつけが進みません。

叱り方・褒め方のルールを家族で統一し、「噛んだら遊びを中止」「噛まなければたくさん褒める」など、一貫性をもって対応しましょう。

これにより、子猫は「噛む=遊べなくなる」「噛まない=嬉しい」と学習します。

一貫したルールは信頼関係の構築にもつながり、子猫が落ち着いた性格に育つきっかけにもなります。

子猫の噛み癖はいつまで続くの?

噛み癖が多いのは生後3〜6ヶ月頃まで

子猫の噛み癖が最も出やすい時期は、生後3〜6ヶ月頃といわれています。

この時期は乳歯から永久歯に生え変わるタイミングで、歯ぐきがムズムズして物を噛まずにはいられない状態です。

また、狩りの練習や社会性を学ぶ「遊び噛み」も盛んになり、人の手や足が標的になってしまうことがあります。

そのため、生後6ヶ月まではある程度の甘噛みは自然な行動と考えてOKです。

ただし、7ヶ月以降も強く噛む、頻度が減らないようであれば、癖として定着しかけている可能性があります。


しつけの効果が出るまでの目安

個体差はありますが、しつけを始めてから効果が出るまでには1〜3ヶ月ほどかかります。

「噛むと遊べなくなる」「叱られる」という因果関係を理解するまで、根気強く続けることが大切です。

特に活発なオス猫はエネルギーが有り余っており、改善に時間がかかる傾向があります。

その間は「無理に触らない」「おもちゃで手の代わりに遊ばせる」など、行動制御を組み合わせると早く落ち着くでしょう。


生後8ヶ月を過ぎても噛む場合の見直しポイント

8ヶ月を過ぎても噛み癖が治らない場合、しつけの方法だけでなく生活環境も見直してみましょう。

ストレスや退屈、運動不足が続くと、成猫になっても噛みつく行動が残ります。

1日に何度か短い時間でも遊ぶ機会を増やし、噛む欲求をおもちゃで発散させることが重要です。

また、飼い主が「噛まれても反応してしまう」「かわいくて叱れない」という場合も、子猫が“遊んでくれるサイン”と誤解していることがあります。

人の手ではなく、おもちゃを使って遊ぶ習慣を徹底させましょう。

成猫になっても噛み癖が治らないこともある?

ひどい噛み癖がついてしまい、成猫になっても治らないということもありえます。

子猫と違い、噛む力も強いので痛みはかなりのものでしょう。

成猫になってから引き取った場合は、警戒心から手を出すと噛む子もいます。

なにかトラウマがある場合も噛むことで自分を守っています。

成猫の噛み癖は子猫以上に治すことに苦戦するでしょう。

叱る、無視する、振りほどくなどは試してみて、どうしてもだめなら医者やブリーダーなど、知識のある方に相談することも考えてみましょう。

子猫の噛み癖治しにも使えますが、猫の苦手なにおいのスプレーが販売されています。

なめても大丈夫なものかしっかり確認して、噛まれやすいところにスプレーしておくことも有効です。

子猫の噛み癖を治す方法【まとめ】

子猫の噛み癖は時間をかけて治すものですが、しっかり原因を見極め、正しい方法でしつければ必ず改善します。

叱る・無視するだけでなく、ストレスを減らし、遊び方や環境を見直すことで根本的に落ち着きます。

焦らず、子猫と信頼関係を築きながら向き合いましょう。

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