
子猫の目が開かない、目やにが多い、そんな時は心配になりますよね。
実は、子猫の目やには色や量によって健康状態を知るヒントになるんです。
この記事では、子猫の目やにの原因や安全な取り方、病院へ行くべき目やにの見分け方について分かりやすく解説します。
子猫の目が開かない原因は?

生まれたばかりの子猫は、すぐには目が開きません。
多くの場合は生後2週間〜16日ほどで自然に目が開きます。
ただし、片方だけ開かない場合や、閉じたまま目やにがついている場合は注意が必要です。
この場合、感染症や炎症の可能性もあります。
無理にこすらず、清潔なガーゼで優しく拭き取ってあげましょう。
子猫の目やにの主な原因
① 生理的な目やに(正常)

人間と同じく、ゴミや老廃物を排出するための自然な反応です。
この場合、目やには少量で茶色や赤っぽい色をしており、特に心配はいりません。
② 感染症による目やに(要注意)

免疫力が低い子猫は、ウイルスや細菌に感染しやすく、以下のような病気で目やにが増えることがあります。
- 猫ヘルペスウイルス/カリシウイルス感染症
くしゃみ・鼻水・発熱・食欲不振が見られ、目やには黄色〜緑色。
体力が落ちていると発症しやすいです。 - ウイルス性鼻気管炎
ヘルペスウイルスの感染によるもので、茶色く乾いた目やにが特徴。
子猫では肺炎になる危険もあるため要注意です。 - 猫クラミジア感染症
結膜炎や鼻炎を伴い、べたべたした黄緑色の目やにが出ます。
発症は感染から3〜10日後。2〜6か月齢の子猫に多く見られます。 - 流涙症(りゅうるいしょう)
涙が常にこぼれ、目の下に黒い涙やけができる症状。
鼻涙管(涙の通り道)の詰まりが原因のこともあります。 - 結膜炎
目の充血やまばたきの増加、涙の量が多いのが特徴。
異物混入などをきっかけに発症し、悪化すると感染症を引き起こすこともあります。
③ 外傷や異物混入

ホコリや毛が入って目をこすり、角膜を傷つけて炎症が起こる場合も。
また、世話中に手や爪が当たって傷になるケースもあります。
子猫の目やにの安全な取り方
用意するもの

- カット綿または化粧用コットン、ガーゼ
- 38℃前後のお湯(人肌程度)
手順

- コットンをお湯に浸し、軽く絞る。
- 目頭から鼻の方向に向かって優しく一方向に拭く。
- 強くこすらず、少しずつ取る。
- 片目ずつ清潔な面を使う。
子猫の目やにを予防するための3つの日常ケア

定期的な目元チェックを習慣にしよう
子猫は成長途中で免疫力も弱く、ほんの小さな刺激でも目にトラブルが起きやすいです。
1日1回は目元の状態をチェックし、目やにの量・色・においを観察しておきましょう。
朝起きたときに少量ついている程度なら正常ですが、日中も乾かずにべたつく場合は注意が必要です。
早期発見・早期対処が重症化を防ぐ鍵になります。
部屋の環境を清潔に保つ
ハウスダストや花粉、たばこの煙などの刺激物が原因で目やにが増えることがあります。
掃除機をかける際は猫がいない状態で行い、床や毛布のホコリをしっかり除去してあげましょう。
また、香りの強い柔軟剤やアロマも目や鼻を刺激するため控えめに。
目やにの原因が「感染」ではなく「環境刺激」であるケースも意外と多いのです。
栄養バランスで免疫力を維持
免疫力が低下すると、ウイルスや細菌に感染しやすくなり目やにが悪化します。
子猫用フードを選ぶときは、たんぱく質・ビタミンA・オメガ3脂肪酸を含むものを意識しましょう。
特にビタミンAは粘膜の健康維持に欠かせない栄養素。
「涙やけが増えた」「目やにの治りが遅い」と感じたときは、食事内容の見直しもおすすめです。
目やにの色で分かる健康状態

| 目やにの色 | 状態の目安 |
|---|---|
| 茶色・赤茶 | 正常(生理的) |
| 白色 | 炎症の初期段階 |
| 黄色・緑色 | 細菌やウイルス感染の可能性 |
| 黒っぽい涙あと | 流涙症(涙やけ)の可能性 |
赤茶色以外の目やにが続くときは、早めに動物病院で診てもらいましょう。
FAQ|子猫の目やにに関するよくある質問
]子猫の目やに対策まとめ
- 少量の茶色い目やには正常。
- 黄色や緑色、べたべたした目やには感染症のサイン。
- 片目が開かない、涙が止まらない場合も注意。
- 目の周りを清潔に保ち、無理にこすらないことが大切。
- 少しでも異常を感じたら、すぐに動物病院へ。
子猫の目やには放置せず、早めに原因を見極めることが大切です。
普段から目元チェックと清潔な環境を心がけ、健康な目を守ってあげましょう。
もし黄色や緑色の目やにが続くようなら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。