
うさぎの目やには自然に出るものもあれば、病気のサインであることもあります。
この記事では、飼い主が安全に行える目やにの取り方や目薬の使い方に加えて、日常的にできる予防法や動物病院に相談すべきタイミングまで、詳しく解説します。
うさぎの目やにの取り方

自然ととれることが多いので基本は放置でOK
うさぎの目やには多くの場合、自然現象からきている物なので、うさぎが自分で毛繕いをする時などに自然と取れる事が多いです。
筆者のうさぎも、朝によく目やにが付いているのですが、いつの間にか取れている事がほとんどです。
目はとてもデリケートな部分なので、小さな目やにであれば、無理に取ろうとして飼い主の手や爪で傷が付いてしまう方が心配なので、自然と取れるのを待ちましょう。
うさぎの目やにの取り方の手順
なかなか自然にとれない目やにや大きな目やにの場合は飼い主がやさしく取ってあげてください。
うさぎの目はとてもデリケートなので、取り方の手順を守ることが大切です。
以下の流れに沿って行うと、安全にケアできます。
手順1:道具を準備する
まずは清潔なガーゼやコットン、ぬるま湯、または市販の動物用目の洗浄液を用意します。
ティッシュは繊維が残りやすいので避けた方が良いでしょう。
手を洗い、清潔な状態で作業を始めることが基本です。
手順2:目やにを柔らかくする
ガーゼやコットンをぬるま湯で軽く湿らせ、固まった目やにに優しく当てます。
数秒〜十数秒ほどそっと押さえておくと、目やにが柔らかくなり取りやすくなります。
無理に擦らず、ふやかすイメージで当てるのがポイントです。
手順3:優しく拭き取る
柔らかくなった目やにを、ガーゼやコットンで目頭から目尻に向かって一方向に優しく拭き取ります。
ゴシゴシ擦ったり、爪が当たることは絶対に避けましょう。
1回で取れない場合は新しいガーゼで繰り返し、少しずつ取り除いてください。
頑固な目やにの場合は目薬を使ってみよう

頑固な目やにの取り方についてですが、頑固な目やにの場合は目の洗浄液を使うと良いでしょう。
ペットショップなどに動物用の目の洗浄液が売っています。
こびりついた目やにを柔らかくして、取りやすくする効果があります。
また、うさぎの目にゴミが入っている時などにも使えます。使い方は、上記と同じで清潔なガーゼや布に洗浄液を含ませ、優しく拭き取ってあげましょう。
しかし、それでも取れない場合は、無理をしないようにしましょう。
とれにくい場合は動物病院でとってもらう
先述したように、自然と取れる場合が多いですし、もし何日も付いていて気になる場合は病院を受診する事をおすすめします。
目やにくらいで受診はちょっと、、と思われるかもしれませんが、筆者のうさぎが通っている病院は毛についたうんちなども、無理に引っ張って取ると痛いので、取れないようであれば受診して下さいと言っていました。
頑固な目やにが取れない場合も獣医さんに取ってもらうと良いと思います。
うさぎの目やにを予防するための日常ケア

ケージ内の清潔を保つ
うさぎの目やにを防ぐためには、まず生活環境を清潔にすることが大切です。
ケージの中がホコリっぽいと、目にゴミが入りやすくなり、目やにの原因になります。
牧草の細かい粉も刺激になることがあるので、粉が少ない牧草を選んだり、ケージの周りをこまめに掃除したりすると良いでしょう。
部屋の乾燥や空気の流れに注意
空気が乾燥していると目が乾き、目やにが固まりやすくなります。
特に冬場の暖房の使用時は加湿器を使うなど、適度な湿度を保つことが望ましいです。
また、エアコンの風や直射日光が直接あたる場所は目を刺激するため、ケージの設置場所も工夫すると安心です。
定期的な健康チェックとグルーミング
目やにが溜まってから対処するのではなく、日頃から顔や目の周りを軽くチェックする習慣を持つと異変に早く気付けます。
耳や鼻の状態と合わせて観察すると、病気のサインを見逃しにくくなります。
さらに、うさぎは自分でグルーミングをしますが、飼い主が毛並みを整えてあげることで、目元に毛が入りにくくなり、目やにの予防につながります。
止まらない目やにや白い目やには病気の可能性も

うさぎも人間と同じく結膜炎などの目の病気にかかります。
いつもより明らかに目やにの量が多い、ずっと目やにが出ているなど、いつもと様子が違う場合は病気が疑われます。
すぐに受診しましょう。
筆者が以前飼育していたうさぎは、不正咬合が悪化し顎に膿が溜まってしまい、その影響で目も腫れて目から膿が出てきてしまいました。
目・鼻・口はとても近く、繋がっているので、目の病気かと思ったら、鼻水や口や顎の病気が原因だったという事があります。
少しでもいつもと違うなと感じたら迷わず受診しましょう。
うさぎの目やにの取り方【まとめ】
うさぎの目やには自然に取れることもありますが、頑固に残る場合や量が多い場合は注意が必要です。
安全な取り方や予防ケアを実践し、少しでも異常を感じたら早めに動物病院へ相談しましょう。