うさぎがずっと寝てるのは普通?病気との見分け方と安心できる環境作り

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「うさぎがずっと寝てるけど大丈夫?」と心配になる飼い主さんは多いでしょう。

実はうさぎは薄明薄暮性で昼間は寝て過ごすのが普通ですが、環境や体調によっては注意が必要な場合もあります。

本記事では、病気のサインとそうでない眠りの違い、さらに安心して眠れる環境作りのコツを紹介します。

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目次

うさぎの標準的な睡眠

うさぎは人間や犬猫とは少し異なる睡眠リズムを持っています。

一般的に1日の睡眠時間は8〜10時間ほどと言われていますが、その多くはまとまった長時間睡眠ではなく、短い眠りを何度も繰り返すスタイルです。

これは野生下で捕食される立場の動物であるため、常に周囲に気を配りながら生活してきた習性の名残です。

特に日中はウトウトと目を半分閉じたり、耳をピクピク動かしながらの浅い眠りが多く見られます。

完全に体を横たえてリラックスした姿勢で眠るのは、飼い主や環境に安心している証拠といえるでしょう。

また、うさぎは薄明薄暮性のため、明け方や夕方に活動が活発になり、それ以外の時間帯は休んでいることが多いです。

昼間にじっと寝ている姿が目立つのは自然なことであり、必ずしも病気のサインではありません。

逆に、普段活発な時間帯に動きが鈍く、食欲や排泄が減っている場合は注意が必要です。

このように、うさぎの標準的な睡眠は「断続的で浅い眠り」と「活動時間帯以外の休息」が特徴です。

日常的に様子を観察し、安心して眠れているかどうかを見極めることが大切です。

うさぎがずっと寝てる理由は?

うさぎは薄明薄暮性

薄明薄暮性という言葉はあまり馴染みがないかと思いますが、夜行性、昼行性のように使われる言葉です。

夜行性の動物は、夜間に行動が活発になるのに対して、薄明薄暮性の動物は明け方や夕方に行動が活発になります。

これは野生下ですと、この時間帯が天敵に一番狙われにくい時間帯だからだそうです。

飼育環境下ですと、天敵がいないので、必ずしもこの限りではないと思いますが、筆者の飼育しているうさぎも、日中は食事も排泄もほとんどせず、夕方16時頃から動き始める事が多いです。

ですので、日中はずっと寝てるように見えますが、自然な事なので心配ありません。

個体差によるもの

うさぎにも性格や体質に個体差があります。

活発で好奇心旺盛な子は昼間でも動き回ることがありますが、警戒心が強い子や穏やかな性格の子は、日中はほとんど動かずに横になって過ごすことが多いです。

兄弟や同じ環境で飼っていても「よく寝るタイプ」と「よく遊ぶタイプ」に分かれることがあるため、他のうさぎと比較して必要以上に心配する必要はありません。

年齢によるもの

若いうさぎはエネルギーが有り余っているため、昼間でも急に走り回ったりジャンプしたりします。

一方で、成長が落ち着いた成うさぎやシニア期に入ったうさぎは、活動量が減り、休んでいる時間が長くなるのが普通です。

年齢を重ねると体力を温存しようとするため、「ずっと寝ている」ように見えても自然な現象であることが多いです。

季節によるもの

うさぎは気温や湿度の変化に敏感です。

特に夏の暑さや梅雨の蒸し暑さ、冬の寒さは体に大きな負担となり、動くよりもじっとして休む時間が増える傾向があります。

夏はエアコンや除湿、冬は暖房やペットヒーターなどで快適な温度を保つと活動時間も戻りやすいです。

季節ごとの環境ストレスを減らすことが、うさぎの自然な生活リズムを支えるポイントです。

あまりに動かないと病気の可能性も

日中はあまり動かないと言っても、明らかにぐったりしている、普段と様子が違う場合は注意が必要です。

お腹が痛い、具合が悪い場合があります。

具体的にどのように判断すれば良いのでしょう。

うさぎは具合が悪い時は静かな場所でじっとしています。

足を伸ばしたりリラックスした姿勢もしません。

  • うさぎがいつもと違う場所でじっとしている
  • いつもは活発に動いている午前中や夕方になってもずっと寝ている
  • 牧草や餌の減りが悪い
  • 水を飲まない

などの様子が見られたら、可能であればすぐに病院を受診しましょう。

うさぎは具合が悪くなってから、悪化するまでとても早いと言われています。

飼い主がいつもと様子が違うなと感じたら、迷う事なく受診しましょう。

うさぎがずっと寝てる時、病的な物かどうかの判断基準

うさぎが日中にずっと寝ているように見えても、それが自然な休息なのか病気のサインなのかを見極めることが大切です。

判断のポイントはいくつかあります。

食欲の有無

まず食欲の有無です。

普段は夕方や朝に牧草をしっかり食べているのに、餌が減っていない、牧草を口にしないといった様子があれば注意が必要です。

特に「牧草を全く食べない」「水を飲まない」といった状況は、消化管うっ滞などの病気の可能性が高く、早急に病院を受診した方が安心です。

排泄の様子

次に排泄の様子です。

元気なうさぎであれば、1日のうんちの量や形はほぼ一定しています。

いつもより小さな粒しか出ていない、数が極端に少ない、または全く排泄がない場合は、体調不良のサインとして見逃さないことが大切です。

姿勢や行動

さらに姿勢や行動にも注目しましょう。

リラックスして横になっているのではなく、丸く縮こまって目を閉じたまま動かない、耳が下がって元気がないなどの様子が続く場合は要注意です。

普段なら活動的になる明け方や夕方もずっと寝ている場合も病気を疑うべきサインです。

このように「食欲・排泄・行動リズム」の3つを基準に観察すると、正常な休息と病気によるぐったりを見分けやすくなります。飼い主が「普段と違う」と感じたら、迷わず動物病院で診てもらうことが、うさぎの命を守ることにつながります。

【筆者体験談】うさぎの排泄パターンを把握しよう

うさぎがずっと寝ている事が病気のサインなのか、ウトウトしているだけなのか、早く気が付くためには、普段からの観察が欠かせません。

筆者は特に排泄パターンを把握するようにしています。

なぜなら、うさぎの病気の中でとても多いのが、うっ滞という消化管の運動が止まってしまう病気です。

うっ滞になると食欲が落ち、うんちの量も減ります。

うさぎ自身も苦しそうですし、最悪死んでしまう場合もあります。

うっ滞の早期発見のために、うんちのチェックは欠かせません。

筆者は、朝にうさぎのトイレを掃除して、うさぎを部屋で遊ばせた後に、新しい牧草を入れてあげます。

うさぎはしばらく新鮮な牧草を食べた後に、朝イチのトイレをします。その後は、夕方までトイレをしない事が多いです。

ですが、たまに朝のトイレをしていない場合があり、その際は体調が悪いのかなと注意深く観察しています。

そのまま夕方にトイレをする場合もありますが、夕方になっても出ていない場合は病院を受診しています。

また、うんちの形や量もよく観察しています。

うんちが出ていてもいつもより形が不揃いであったり、粒が小さい場合は少し調子が悪いのかもしれないので、引き続き注意深く観察するようにしています。

うさぎがよく寝る環境とストレスの関係

騒音や人の出入りが多い場所では眠りが浅くなる

うさぎはとても敏感な動物で、静かな環境でなければ熟睡できません。

リビングのテレビ音や人の出入りが多い場所にケージを置いていると、周囲を警戒してウトウトする程度しか眠れなくなります。

そのため、日中に一見「ずっと寝ているように見える」けれど実際は熟睡できていないケースもあります。

静かな部屋や壁際など安心できる場所にケージを設置することで、本来のリズムで深く眠れるようになります。

温度や湿度が合わないと活動量が減る

うさぎは暑さや寒さに弱いため、室温が高すぎたり低すぎたりすると動かずにじっと寝て過ごす時間が増えます。

特に夏場の高温や湿気は大きなストレスとなり、食欲低下やぐったりとした姿勢が続くこともあります。

エアコンや除湿器、冬場ならペットヒーターなどを用いて、20〜25℃程度を目安に快適な環境を保つことが大切です。

ケージ内のレイアウトや寝床の工夫も重要

ケージ内に落ち着ける隠れ家や寝床がないと、うさぎは安心して眠れません。

常に周囲を警戒してウトウトするだけの状態が続き、結果的に「日中ずっと寝ているように見える」ことがあります。

ハウス型の隠れ家やトンネル、やわらかいマットなどを配置して、うさぎが安心して休めるスペースを用意してあげましょう。

明るさと睡眠環境

うさぎが安心して眠るためには、部屋の明るさの調整も大切です。

人間と同じように夜になったら電気を消して暗くするのが自然で、基本的には問題ありません。

ただし、完全に真っ暗にすると不安になる性格の子もいるため、その場合は豆電球や常夜灯をつけてほんのり周囲が見える程度にしてあげると安心できます。

また、昼間はカーテン越しに自然光を取り入れて明暗の差をつけてあげると、うさぎの生活リズムが整いやすくなります。

夜は静かで暗めの環境、昼は程よい明るさを意識することで、うさぎが安心して休める環境を作ってあげましょう。

うさぎがずっと寝てるのは普通?【まとめ】

うさぎがずっと寝ているのは自然な行動であることが多いですが、排泄や食欲と合わせて観察することで病気のサインを早期に見つけられます。

また、静かな環境や適温、隠れ家などを整えることで安心して眠れるようになります。

日々の観察を通じてうさぎの健康を守り、快適な暮らしをサポートしてあげましょう。

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