
「うさぎを外で飼いたいけど大丈夫?」と悩む方は多いです。
結論として室内飼育が安心ですが、外飼いも工夫次第で可能です。
この記事では夏や冬の温度管理、外敵対策、寿命への影響まで詳しく解説します。
うさぎを外で飼う事はできる?

結論から言うと、うさぎを外で飼うこと自体は不可能ではありません。
ただし、かなり環境を整える必要があるというのが実情です。
うさぎは暑さや寒さ、湿度の変化にとても弱い動物です。
気温の変化で体調を崩しやすく、外敵の気配にも常に緊張してしまうため、屋外飼育は大きなストレスになりやすいのです。
それでも屋内で飼えない事情がある場合は、以下のような条件を整えることが必須になります。
- 夏の暑さや冬の寒さをしのげる、断熱・防風の効いた小屋やシェルターを用意する
- 直射日光や雨風を避けられる日陰や屋根を確保する
- 猫・カラス・イタチなど外敵が侵入できない、しっかりした囲いを設置する
- 常に清潔に保てるよう、掃除のしやすい構造にする
理想的なのは「完全に屋外」ではなく、屋内と屋外を行き来できる半屋外飼育です。
暑さや寒さが厳しい時は自分で室内に戻れるような環境であれば、うさぎにとっても飼い主にとっても安心でしょう。
つまり、屋外飼育は「できるかどうか」よりも「どれだけ安全な環境を作れるか」が鍵になります。
うさぎを屋外飼育する方法

屋外でうさぎを飼うには、室内以上に細かい配慮と設備が必要です。
ここでは、最低限押さえておきたいポイントを解説します。
ケージもしくは小屋
屋外飼育では、頑丈な木製小屋や金属ケージを用意することが基本です。
日中は運動できるスペースを確保しつつ、夜間や天候の悪い日は安全に休める小屋が必須です。
床はすのこや芝生を利用して湿気を防ぎ、内部には巣箱やわらを敷いて快適な寝床を作りましょう。
犬小屋のように屋根付きで囲われた小屋が望ましいです。
温度管理
夏は直射日光が最も危険で、熱中症になる恐れがあります。
小屋は必ず日陰に設置し、風通しを良くする工夫をしましょう。
凍らせたペットボトルを置いたり、冷感マットを活用するのも有効です。
冬は逆に冷気から守るため、小屋をビニールシートや断熱材で覆い、中にわらや毛布を敷き詰めます。
寒冷地では電気ヒーターや湯たんぽの併用も考えましょう。
天敵対策
屋外で最も危険なのは外敵です。
猫やカラス、イタチなどが侵入できないよう、金網で四方と上部を完全に囲う必要があります。
特に上空から襲う鳥類対策を忘れずに、必ず屋根付きの構造にしましょう。
また、地面から掘って侵入されることもあるので、底面にも金網を張っておくと安心です。
雨や風の対策
雨に濡れると体温を奪われて体調不良につながります。
小屋には必ず傾斜のある屋根をつけ、防水シートや波板で雨よけを作りましょう。
強風が吹き込まないよう、風下に小屋の出入り口を設置する工夫も必要です。
台風や大雨のときは屋外での飼育は危険なので、必ず屋内に避難させましょう。
餌の与え方
屋外飼育では、餌が雨や湿気で傷みやすい点に注意が必要です。
ペレットや牧草は防水性のある餌入れを使用し、食べ残しはすぐに片付けることが大切です。
水は特に汚れやすいため、1日に数回交換してください。
清潔な環境を保つことが、病気の予防に直結します。
うさぎを外で飼育すると寿命は短くなる!?

屋内飼育と屋外飼育を比較した場合、やはり屋外で飼育した方がうさぎが早く死んでしまう可能性は高いと思います。
その理由として、
- 暑さや寒さによる体調の変化
- 天敵の気配を感じることによるストレス
- 天敵に襲われる可能性
などが挙げられます。
筆者が飼育しているうさぎは完全室内飼育なのですが、以前飼育していたうさぎは、たまに庭に出していました。
喜ぶかと思ったのですが、カラスの気配にすごく怯えていました。
野生のうさぎはフクロウなどの猛禽類に上空から襲われる事も多いので、空からの気配にとても敏感です。
また、屋外飼育ですと、屋内飼育に比べて環境が不衛生になってしまいがちです。
屋内よりも屋外は汚れていても気が付きにくいためです。
不衛生な環境は、うさぎの病気のリスクを高めます。
もし、屋外で飼育する場合は、屋内で飼育している時と同じように毎日の排泄物の掃除や飼育小屋の掃除は必ず行うようにしましょう。
うさぎを外で飼う時の具体的な対策と工夫

夏場の対策
夏は30℃を超える日が多く、うさぎにとって命に関わる暑さになります。
屋外で飼う場合は、必ず直射日光を避けられる日陰スペースを作り、地面には断熱マットやすのこを敷いて熱気がこもらないようにしましょう。
また、凍らせたペットボトルをケージ内に置くことで、うさぎが体を近づけて涼をとれる工夫も効果的です。
水はいつでも冷たく新鮮なものを飲めるように頻繁に交換する必要があります。

冬場の対策
冬は氷点下になる地域もあり、凍死や体調不良のリスクが高まります。
ケージは二重に囲いを作り、ビニールシートや発泡スチロールで冷気を遮断しましょう。
さらに、中には藁や毛布を敷き、巣箱を設けて体温を保てるようにします。
電気ヒーターや湯たんぽを併用すれば、寒冷地でもある程度の飼育が可能ですが、停電時のリスクも考えておくべきです。
外敵や災害への備え
屋外飼育で最も怖いのは外敵による被害です。
猫やカラス、イタチ、さらには野犬などが侵入できないよう、金網や屋根付きの丈夫な小屋を必ず用意しましょう。
加えて、地震や台風、大雨といった災害の際に避難できる場所も事前に確保しておくことが大切です。
屋外飼育はリスクが多いため、非常時にすぐ屋内へ移動できる体制を整えておくことが理想です。
うさぎを外で飼う事はできる?【まとめ】
うさぎは本来、外での飼育には向かない繊細な動物です。
しかし、やむを得ず外飼いするなら夏冬の温度管理や外敵対策を徹底することが不可欠です。
完全屋内が理想ですが、外と中を行き来できる環境を整えればより安全です。