犬の様子がおかしい、落ち着かない考えられる原因と対策まとめ
犬と暮らしていると「犬って表情豊かだなぁ」と感じる場面がよくあります。
おやつを目にした時のキラキラした目の輝きや、見知らぬ公園などで首をグイーンと伸ばして嬉しそうに歩き出す姿、犬友達を真剣な顔つきで追いかける姿。
犬はとても素直だから「嬉しそう」「怒っている」という気持ちが手に取るようにわかりますよね。
そんな愛犬の様子がおかしい、そわそわして何だか落ち着かないみたい。
体を触ってみたらビクッとして震えることもあれば鳴くこともあります。
こんな姿を見ると、飼い主の私達まで不安になってしまいますよ。
これは一体なぜなのが、原因を探ってみましょう。
犬の様子がおかしいと思った時にはこんなことが
私が見聞きした中で、犬がそわそわと落ち着かない状態になったり、ブルブル震えたりした原因をご紹介します。
*周りの家で物音がした時
*掃除機を使った時
*雷や花火の音がした時
*ボールに関する音がした時
*散歩中に近くの家から犬の鳴く声が聞こえた時
*大きな声や大きなアクションで近づかれた時
*以前吠えられたトラウマを抱えている時
*トリミングや病院に行く時
*大好きな飼い主さんが帰る気配を感じた時
*体調が悪い時
普段うちのワンコを見ていると、犬が落ち着かなくなる原因って意外に多いなぁと思います。
犬は警戒心が強くなった時や恐怖を感じた時に様子がおかしいと感じる行動に出ることがほとんどですが、それ以外にも大好きな飼い主さんの帰宅を感じる能力もあり、嬉しさからそわそわしたり鳴いたりすることもあります。
また、体調が悪い時も鳴くことがあります。
感情が豊かな犬は、人間と同じような原因で落ち着かなくなるのかもしれませんね。
犬の様子がおかしい・落ち着かない原因を詳しく解説!
先ほどの項目を詳しく見ていきましょう。
犬の様子がおかしいと感じた時、落ち着かない犬たちはこんな風に考えているようです。
玄関チャイムが鳴った時
何の前触れもなく、突然鳴る玄関チャイム。
人間だってドキッとしますよね。
でも実は、犬はもっとドキドキしているのです。
「よそ者が来た!」
犬にとって家は安全な住みかです。
そこに現れた誰だかわからない人間の気配を察知して、犬の警戒レベルは一気にMAXに達します。
うちのワンコも、宅配便の方などが来ると、突然そわそわして落ち着かない様子を見せて、キュンキュンと鳴くことがあります。
周りの物音に反応して震える
もうひとつ、うちのワンコが反応して震えてしまうのが、近所の物音です。
我が家はマンションなので、両隣や下の階の部屋から「ゴン!」と音が聞こえることがあります。
どうやら音の中でもお腹に響く低い物音に、うちのワンコは反応するようです。
突然そわそわし始めて、ブルブル震えて私にくっついて来ます。
掃除機を使った時
掃除機には色んな動物が反応するようですね。
以前フェレットと暮らしていた時も、掃除機をかける時は必ずフェレットたちをケージに入れておかないといけませんでした。
彼らから見ると、掃除機は大きな声を出しながらあちこち動き回るおかしな生き物に見えるのかもしれません。
だから掃除機が動き出すとヒンヒン鳴きながら攻撃しています。
うちのワンコも、鳴くくせに鼻で掃除機をツン! とひと突きして逃げるという動作を繰り返しては私のところに逃げて来て震えています。
気になって仕方ないけど、怖くて、どうしていいのかわからないみたいです。
雷や花火で震えてそわそわ
これも物音と同じで、雷や花火の音が聞こえると、震えて落ち着かない様子を見せます。
雷や花火が苦手な犬は意外に多いようですね。
同じような音質のものとして、太鼓の音やバイクのエンジン音に反応する犬もいます。
うちのワンコは、雷、花火、バイクの音が苦手なのですが、雷や花火は私よりも早く音を感知して震え出します。
散歩中に突然固まって逃げ帰ったこともあります。
わけがわからないまま一緒に帰宅すると、急に空が暗くなって稲光が走り出し、どしゃ降りになったこともありました。
バイク音は、近くでバリバリ音を立てて走るのが許せないようです。
スクーターは平気なのに、大きめのバイクの音は嫌いらしく、いきなり吠え掛かります。
だから近くにバイクを発見すると、私はリードをしっかり持って、うちのワンコが道路に行かないようにしなければなりません。
ボールに関する音がした時
これはうちのワンコだけかもしれませんが、野球でボールをグローブで受ける音や、サッカーボールを蹴る音も、そわそわの原因になることがあります。
うちのワンコはキャッチボールの音が嫌いだし、グラウンドでボールを蹴る音も苦手です。
バスケットボールを手でドリブルする音もダメですね。
だからみんなと公園にいても、周りでボール遊びを誰かが始めると落ち着きがなくなり、すぐに帰ろうとします。
散歩中に家から聞こえる犬の鳴く声
相性が悪い犬の家を通りかかる時、うちのワンコは少しそわそわして様子がおかしくなります。
その家の犬とは、散歩中にすれ違うたびにお互いギャンギャン吠え合う仲の悪さなのですが、どうやら匂いなどからその子の家だとわかるみたいです。
いつもハァハァ息を荒くして、家の前を駆け抜けて行きます。
大きな声や大きなアクションで近づかれた時
時々ちょっと困ってしまうこと……
悪気は全くないのですが、道行く方がうちのワンコをなでようと近づいてくるんですね。
でも真正面からやってきて「かわいいなぁ!」と大声でうちのワンコを上からなでようとすると、犬にとっては恐怖しか感じません。
また、小さなお子さんの場合は、突然駆け寄って来てはしゃぎながらうちのワンコを取り囲んだりすることがあり、それも犬には怖いだけです。
うちのワンコの場合は震えたりはしませんが、怖いから吠えてしまうことがあります。
そうなるとこちらが「ごめんなさい」と謝らないといけなくなります。
でも犬の性格によっては噛み付いたりヒトが怖くなってしまったりすることもあるので、飼い主としては本当に困ってしまうことになります。
以前吠えられたトラウマを抱えている時
散歩デビューをした子犬は、とても弾けていて元気な子が多いものです。
でもまだ社会化ができていないので、ほかの犬との関わり方がわからず、ゴリゴリと相手の犬にアクションを仕掛けてしまいがちです。
大人の犬はある程度は我慢します。
犬も相手が赤ちゃんだとわかるから、しばらくは迷惑そうな顔をしてもおとなしくしています。
でもあまりにしつこくされると、さすがに怒ります。
そういう時の犬は本気なので、けっこうしっかり吠えます。
そうすると子犬は心からビックリしちゃって、気の弱い子だとトラウマになってしまうんです。
こういうのも犬の勉強なのでへこたれない子はうまく社会化できるのですが、とても怖がって犬に近づかなくなるばかりか、前から犬が歩いてくると震えて動けなくなってしまう子もいます。
トリミングや病院に行く時
うちのワンコは、トリミングサロンが近づいてくると、とてもわかりやすく震えます。
サロンの中に入るとそわそわして挙動不審になり、へっぴり腰で帰ろうとがんばります。
フォンフォンと鼻で鳴くこともしばしばです。
このように、犬が嫌いなトリミングや病院に連れて行かれると、落ち着かない子が多くいます。
終わると一刻も早くこの場から立ち去ろうと必死で走り出します。
大好きな飼い主さんが帰る気配を感じた時
「あれ? 様子がおかしい」
何も起きていないのに、突然犬がそわそわして落ち着かなくなることはありませんか?
玄関に駆けて行って、クンクン鳴くこともあります。
誰もいないのになぁと不思議に思っていると、鍵を開ける音が。
大好きな飼い主さんのお帰りです!
犬って人間では絶対わからない気配や音を敏感に感じ取れるようです。
特に家族の中で一番好きな人の帰宅は、誰よりも早く気づいて目を輝かせています。
恐怖や警戒心ではなく、嬉しくて待ち遠しい時も、犬はそわそわして落ち着かない様子を見せるのです。
体調が悪い時
震えや鳴くなど、様子がおかしい行動の原因として一番心配なのが体調不良です。
思い当たる物音もなく家で静かに過ごしているのに、犬がじっと体を硬くして震えていたり、落ち着かない様子でそわそわしていたりしたら、体調が良くないことも考えられます。
特に体温調節がうまくいかない子犬やシニア犬などは、寒さで震えることもあります。
季節の変わり目など、人間も調節がうまくいかないような時期は注意してあげてくださいね。
落ち着かない・震えているはどう対処したら良い?
ひとつのことに心がとらわれてしまうと、おやつやおもちゃではなかなか気を引くことができない犬たち。
どんな風に対処することができるでしょうか。
可能な限り音から遠ざかる
自分たちが動くことで避けられる音は、できる限りすみやかにその場を立ち去りましょう。
吠える犬、苦手な犬がいる家、ボールの音、これらは犬と一緒に場所を変えれば回避でします。
宅配便が来た時なども、犬を玄関まで同行させてしまうと攻撃する可能性もあるので別室で待機させるようにした方が良いでしょう。
吠えるからと抱っこして迎えたりすると、受け取りがしづらくなるだけでなく、宅配便の方の手の近くにワンコの口があるので噛んでしまうこともあります。
顔を合わせないようにするのが一番安全です。
避けられない時はそばにいて励ます
逃げ場がない時もあります。
花火や雷の音は、どこにいても聞こえてしまいますよね。
そんな時、私は音がおさまるまでうちのワンコと一緒にいるようにしています。
犬にとっては絶体絶命の大ピンチ。
だからブルブル震えてしまうのです。
そんな時、もしもあなたにピトンとくっついてくるようであれば「たすけて!」の合図であり信頼してくれている証拠なのです。
「大丈夫だよ、何ともないよ」と声を掛けて、優しく体をなでてあげてくださいね。
怖がっている時はヒトから距離を保つ
大きな声や突然のリアクションで近づいて来たヒトに犬が警戒してしまった時は、それ以上近づけさせないでください。
しかし、そうは言っても今度の相手は人間です。
散歩中に会うということは近所の人なので、いつどんな形で顔を合わせるかわかりません。
できれば穏やかに立ち去りたいですよね。
そんな時は「すみません、この子ヒトが苦手で……」とか「今日は少し疲れてるみたいで……」とか、言葉をにごしつつ、私はうちのワンコと距離を持たせるようにしています。
小学生くらいの子供なら「ごめんね、この子噛んじゃうかもしれないから」とはっきり言って離れることもあります。
この時、抱き上げて立ち去ろうとすると相手の方が気分を悪くすることもあるので、できるだけ犬が自分の意志で歩き出すように促すのがベストです。
そして、リードをしっかりと持ち、決して自分の犬が相手に危害を加えないように注意しましょう。
実際に大型犬に不用意に近づいた小学生を、驚いた犬が噛んでしまい騒ぎになったことがあります。
小学生に問題があっても、事故か起きると犬が悪者になることがほとんどです。
十分ご注意くださいね。
嫌なことの前後に楽しいことをする
トリミングや病院など、どうしてもがんばってもらわないことがあります。
こればかりは避けられないことも多いですよね。
そういう時は「楽しいこと」と関連づけて記憶させてあげると、犬の気持ちを少し和らげることができます。
例えば病院でワクチンを打ちに行く時、本当はバスに乗って行く距離の場所なのですが、私は1時間ちょっとかけて歩いて行きます。
うちのワンコは知らない場所を歩くのが大好きなので、いつも歩き回っている地域を抜けた辺りからテンションが上がります。
ワクチンを打った後はさすがにあまり激しくは歩かせられませんが、適度な疲れと知らない場所を歩く楽しさを覚えてからら病院でも落ち着いて過ごせるようになりました。
うちのワンコにとって病院へ行くことは「知らない場所を探検できる」という楽しい出来事になったみたいです。
こんな風に楽しいことと一緒に記憶することで、反応を少しずつ変えていくことができるかもしれません。
様子を見て病院へ行くことも考える
最後は体調が悪そうな場合です。
様子がおかしい時、触られるのを嫌がったり、どこか一部を触ると鳴いたりしないでしょうか。
また、体のどこかをずっと舐め続けてはいないでしょうか。
食欲や排泄、元気があるなどほかの様子もよく観察し、おかしいところがあれば病院で診てもらうことをおすすめします。
犬は一時的に震えることはあっても、何時間も震え続けることはほとんどなく、たいていは原因となる音などが聞こえなくなれば落ち着きます。
原因がわからずに震えがおさまらない場合は、体調不良がないか注意してあげてくださいね。
まとめ
犬の様子がおかしい時や落ち着かない時の原因は
*周りの家で物音がした時
*掃除機を使った時
*雷や花火の音がした時
*ボールに関する音がした時
*散歩中に近くの家から犬の鳴く声が聞こえた時
*大きな声や大きなアクションで近づかれた時
*以前吠えられたトラウマを抱えている時
*トリミングや病院に行く時
*大好きな飼い主さんが帰る気配を感じた時
*体調が悪い時
対処法は
*飼い主さんがそばで励ます
*楽しい記憶と紐づける
*体調不良は病院へ
犬は他の動物より震えや鳴くことが多いかもしれません。
きっとそれだけ、犬には心があり、感情があるのでしょうね。
一緒に暮らしていると、自分の愛犬がどんな原因でそわそわしたり落ち着かなくなったりするのかがわかってきます。
そんな時、彼らにとって一番の支えは飼い主さんです。
どうかそばにいて、愛犬の一番の理解者でいてあげてくださいね。