
ダルメシアンは短毛でスッキリした見た目から「抜け毛が少なそう」と思われがちですが、意外にも日々のケアが欠かせません。
この記事では、ダルメシアンの抜け毛事情や、換毛期との違い、抜け毛を減らすための生活環境づくりについて解説します。

ダルメシアンの抜け毛は多い?

シングルコートで、季節の変わり目に劇的に換毛するということはないため、ダルメシアンの抜け毛はそれほど多くはありません。
でも全身を毛でおおわれているので、人間の髪の毛が抜けるのと同じで、1日に一定量の毛は抜けます。
人間が頭だけで1日に30〜50本の髪の毛が抜けることを考えると、全身に毛の生えたダルメシアンなら100本くらいは軽く抜けるかもしれませんね。
ダルメシアンの体質によっては、抜け毛が多い場合もあります。
これには個体差もあるので飼ってみなければわかりませんが、その子によっては、抜け毛が多くて黒っぽい(抜け毛がついた時に目立つ)洋服は着られないという飼い主さんもいます。
ダルメシアンのブラッシング対策はどうする?

ダルメシアンのブラッシングは、散歩後の習慣にしましょう。
砂ぼこりや花粉を落とすには、全身を軽く拭いてからラバーブラシで汚れを取るのが効果的です。
仕上げに豚毛や馬毛の獣毛ブラシを使うと、毛艶が出てマッサージ効果もあります。
人工素材のブラシは静電気が起きやすく、短毛のダルメシアンには不向きです。
冬場に静電気が気になる時は、静電気防止スプレーを使ってからブラッシングすると快適にケアできます。
定期的にシャンプーもしてあげて

普段から散歩の後に軽く拭いていれば、ダルメシアンはそれほどひどく汚れることはありません。
でも少しずつ汚れがたまっていきますので、月に1回は全身を犬専用のシャンプーで洗ってあげることが必要です。
子犬の頃からシャワーなどに馴らせておけば、自宅でもシャンプーは可能です。
もしお風呂場のスペースなどの都合で難しい場合は、トリミングサロンでお願いしてみましょう。
ダルメシアンにトリミングは不要ですが、トリマーさんにお願いすれば、肛門腺絞りや爪切り、耳掃除なども一緒に頼むことができるので、全身のケアができますよ。
私の周りでは、中型犬や大型犬は、犬仲間のトリマーさんにお願いする飼い主さんがたくさんいます。
普段からコミュニケーションを取ることができるので、突然留守にしなくてはならなくなった時にも、安心して愛犬を預けることができるのも魅力のようです。
ダルメシアンの毛並みを美しく保つ対策は内側からも

ブラッシングで外側を整えるだけでなく、食事からのケアも被毛の健康には欠かせません。
良質なドライフードを選び、バランスのとれた栄養を与えることで、毛艶やハリが自然と良くなります。
愛犬の好みは個体差があるため、食いつきの良いフードを根気よく探すことが大切です。
また、時々馬肉やイノシシ肉などの赤身肉を少量与えると、たんぱく質や鉄分が補われ、被毛がより強く美しく育ちます。
体に合う食材を見つけてあげることが、ダルメシアンの抜け毛を減らす第一歩です。

ダルメシアンの抜け毛を減らすための3つの工夫

換毛期がないのに抜け毛が増える時とは?
ダルメシアンはシングルコートなので、一般的な犬のような明確な「換毛期」はありません。
しかし、季節の変わり目やストレス、食生活の乱れなどで一時的に抜け毛が増えることがあります。
特に春と秋は気温差が大きく、体が環境に適応しようとして代謝が変化するため、抜け毛が多く見られることも。
また、エアコンの風が直接当たる環境や、乾燥した室内に長時間いることも抜け毛の原因になります。
自然な湿度を保ち、急激な温度変化を避けることが大切です。
室内での掃除と衣類の毛対策
ダルメシアンの毛は短く細いため、衣類やソファに刺さりやすいという特徴があります。
そのため、こまめな掃除機がけが欠かせません。
カーペットよりもフローリングの方が掃除がしやすく、ロボット掃除機を使うとかなり手間が省けます。
衣類に付着した毛は、コロコロ(粘着ローラー)よりも、静電気防止タイプのブラシや乾燥機の「毛取りシート」を併用すると効果的です。
抜け毛の季節は洗濯機のフィルター掃除も忘れずに行いましょう。
健康チェックで抜け毛の異常を見逃さない
通常の抜け毛とは別に、地肌が見えるほどごっそり抜ける場合は要注意です。
皮膚炎、ノミ・ダニ、ホルモン異常、栄養不足などが原因の可能性があります。
特にダルメシアンは皮膚が敏感な体質で、フードの成分が合わないとすぐに肌トラブルを起こすことも。
かゆみや赤みが見られる時は、早めに動物病院で診てもらいましょう。
健康な毛は健康な皮膚から生まれます。外側のケアと同時に、体のコンディションを整えることが何よりの抜け毛対策になります。

ダルメシアンの抜け毛は多い?【まとめ】
ダルメシアンは抜け毛の少ない犬種とはいえ、環境や体調によって毛量が変化します。
ブラッシングやシャンプーだけでなく、室内環境・フード・健康管理を整えることが、美しい毛並みを長く保つ秘訣です。