犬の下痢に関する細菌の種類はどんなものがあるの?対策はある?

突然、犬が下痢を起こしたときには、驚きだけではなく、何か異常があるのか不安になりますよね?

犬が下痢を引き起こす原因になる「細菌」には、いくつかの種類があります。

どんな種類があって、どんな影響を与えるのかを知っておくことで、対策をとることができますよね。

犬が少しでも体調が悪い、様子がおかしい、などがあった場合はちゃんと様子をみてあげる必要があります。

今回は、下痢を引き起こす「細菌」についてご紹介していきましょう。

犬の下痢を引き起こす細菌の種類

犬が下痢を引き起こす細菌には、いくつかの種類があります。

●大腸菌
●サルモネラ
●カンピロバクター
●エルシニア
●ウエルシュ菌

これらの細菌の多くは、犬の便からも検出される場合があります。

腸内細菌のバランスが崩れてしまったり、腸内に毒素が溜まってしまったりすると、大量に細菌が発生してしまい、下痢を引き起こす場合があります。

また、サルモネラやカンピロバクターなどは、食中毒を引き起こす原因でもあります。

犬の細菌が影響で起こる症状

細菌が影響で起こるからだの不調を、いくつかご紹介しましょう。

●血便
●便がゆるい
●便の臭いが強い
●元気がない
●口がくさい
●食欲がない
●体重が落ちてきた

いつもとは、あきらかに違った状況であることは、犬の様子をしっかりみていればわかるものです。

下痢を起こすと、体内の水分も減ってしまい、脱水症状につながる可能性が高くなります。

また、下痢を放置しておくと、命にかかわる重大なことにつながることもあるので、早急に獣医さんに診察してもらうことをおすすめします。

以前、我が家の犬が突然「下痢」を起こし、何度も何度もゆるい便を繰り返しました。

あきらかに瞳に力もなく、動かない状況だったので、すぐに獣医さんに診てもらったところ、「急性膵炎」で即日入院になったことがあります。

10日間ほど入院したことで、しっかり回復しましたが、受診せずに様子をみていたら、命に関わった可能性がありました。

だからこそ、いつもと違った様子の場合は、早急に獣医さんに相談してくださいね。

細菌性腸炎の場合について

細菌性腸炎かの判断には、血液検査を実施して、脱水症状を起こしていないかを確認します。

場合によっては、レントゲン検査や、ウイルス性腸炎かの検査などが行われます。

軽い症状の場合は、抗生剤や整腸剤、下痢止めなどが処方され、様子をみることになります。

重い症状の場合は、入院して点滴を実施する場合が多いでしょう。

自宅で出来る対策

犬の体調管理は、飼い主がするべきことですよね。

下痢を引き起こす細菌がありますが、自宅でできる対策はあるのでしょうか。

下痢を発症している場合、細菌が繁殖している可能性も高いため、しっかりと様子をみることが必要です。

下痢がひどい場合は、食事を控えるようにしましょう。

特にシニア犬の場合は、腸を休めるためにも食事を抑えることで腸を休ませるといいです。

サルモネラなどの細菌が影響している場合は、人に感染する可能性もあるため、犬が使った皿などを放置せずに、しっかりと洗って消毒をしましょう。

動物病院の受診前にすること

下痢をしている場合、細菌が原因なのか、もしくはストレスなどが原因なのか、判断してもらう必要があるでしょう。

また、下痢の状況をしっかりと把握しましょう。

●便の状態をチェック
●必要に応じて写真を撮っておく
●便を持参する
●いつから発症しているか記録する

獣医さんが判断しやすいように、便の写真だったり、持参したりするといいでしょう。

犬の細菌の種類【まとめ】

犬にとって細菌が影響する体調の変化があることや、どんな種類の細菌があるのか、ご理解いただけたでしょうか?

細菌には、様々な種類があり、犬にとって危険なものも多くあります。

少しでも体調の変化を感じ取った場合は、放置せずにしっかりと対策をとりましょう。

もし、下痢がつづくようなら、いつから発症し、一日に何度排便をしているかなど、記録をとり獣医さんに伝えましょう。