柴犬の室内トイレトレーニング方法!子犬も成犬も、外トイレは法律違反⁈
これは多くの犬の飼い主が願うことです。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
外のみのトイレだとどうなるか……
「不要不急の外出は控えてください」と、アナウンサーがテレビで呼び掛ける中、愛犬のトイレのために、暴風雨でよろめきながら散歩に出ることに。
そう、トイレは「必要至急」な事態なのです。
トイレトレーニングは、早ければ早いほど、身につくまでの時間が短くて済みます。
初めが肝心!
今日からすぐに始めましょう。
Contents
柴犬の室内トイレトレーニング方法!子犬、成犬共通事項
では、実際に室内トレーニングを始めましょう。
トイレトレーニングを行う上で、子犬、成犬に共通する注意事項を挙げます。
私が犬を迎えた時に、獣医さんから聞いたアドバイスです。
柴犬は集中力が長く続かない性格とも言われているので、ストレスにならないように注意して続けられると良いですね。
トイレを失敗しても叱らない
もし叱った時、次の2点の心配があります。
トイレ自体を怒られたと思ってしまう
柴犬が、家でトイレをできなくなってしまうかもしれません。
かまってくれたと勘違いする
飼い主は叱っているつもりでも、柴犬にとっては「喜んでくれた!」と勘違いし、同じ失敗を繰り返す恐れがあります。
トイレを失敗した時の対処法
無言で片付けましょう。
可能であれば、柴犬を別室に連れて行き、見えないところで処理します。
片付けている動作さえ、「かまってくれている!」と思う子もいるのだとか。
ある意味、犬ってポジティブですね……
うまくトイレができたら、思いっきり褒める
ちょっと大げさ⁈っていうくらい、目一杯褒めてあげてください。
「まぁなんて素晴らしいのでしょう!」
「なんて上手にできるのでしょう!」
「えらいね!可愛いね!天才だね!」
何でも良いです。
飼い主さんの思う最上級の言葉で、柴犬を褒めましょう。
「なんて○○なのでしょう!」という褒め言葉が良いという獣医さんもいます。
柴犬はこの時、ポカンとしているかもしれませんが、飼い主さんの喜ぶ顔を見て、良いことをしたことを学び、また褒めてもらうために同じ行動を繰り返すようになります。
私はこの時、うちの犬におやつをあげています。
今もオシッコをすると、知らせに来ます。
そのうち、オシッコをしただけで嬉しくなり、おやつをあげなくても喜ぶようになりました。
「やってやったぜ!」と言わんばかりに、ひとりで喜んでいて可愛いです。
オシッコ、ウンチの誘導コマンドを決める
例えば、オシッコなら「シーシー」、ウンチなら「ウンウン」など。
トイレコマンドは、家族で言葉を統一しましょう。
初めはどちらをするか判断が難しく、「シーシー」からの「ウンウン」になるかもしれませんが、この言葉を柴犬が理解できると、コマンドでトイレを誘導しやすくなります。
準備するもの
ケージ(トイレが区切られているものがベター)
トイレトレー(初めはメッシュガード付がベスト)
新聞紙もしくはペットシーツ
サークルとケージは、柴犬に合わせて購入を検討してください。
我が家は1歳半の成犬を里親で迎えましたが、遠方だったため、小さなカゴに押し込まれるように空輸されて到着しました。
その時の恐怖からか、ケージに入れると泣き叫ぶので、早々にペットガードに切り替えました。
ペットガードは、4枚1組で売っている、ポリカーボネート製のもので、小型犬で12枚(3セット)
使いました。
広さにして2畳分ほどです。
子犬でも簡単に倒せるようなものですが、うちの犬はその中でおとなしく留守番していました。
ただし、子犬も成犬も、非常時などはケージやクレート(キャリーケース)に入らなくてはいけないことも考えられます。
できればケージに入って落ち着けるようにしつけてあげた方が良いと思います。
柴犬の子犬の室内トイレトレーニング方法
【覚える期間の目安】2〜3週間
子犬は寝ている時間がほとんどです。
目を覚ましたタイミングがトイレトレーニングの始まりとなります。
トレーニング前の準備
②ケージ内に、水入れ、休めるベッドを設置する
③ケージ内の休める場所と離れた位置に、トイレシーツを入れたトレーを設置する
※柴犬は休む場所でトイレをしないので、必ず分けるようにしましょう。
トレーニング方法
初めは抱き上げてトイレトレーの前に置いても良い
②トイレコマンド発令!
③うまくトイレをしてくれたら、ケージから出して褒めちぎる
④しなかったら、一度ケージから出し、子犬が床の上をクンクンしたり、クルクル回りだしたりしたら、再びトイレに戻す(ウンチの時は、肛門が大きく膨れてきます)
⑤うまくできたら、③へ
⑥①〜⑤を24時間体制で繰り返す
子犬のトイレトレーニングは、毎回同じことを繰り返すのが一番の近道です。
できれば、この時期だけは、極力子犬と生活時間を合わせてみてください。
柴犬の成犬の室内トイレトレーニング方法
◇覚える時間の目安:長期
成犬は、起きている時間が長く、ほとんどをケージの外で過ごすため、オシッコやウンチの前動作を見逃さないように注意しましょう。
トレーニング前の準備
②ペットガードの中にトイレシーツを敷き詰める
③ペットシーツで遊んでしまう場合は、メッシュカバーのトイレトレーにシーツをセットし、周りに新聞紙を敷き詰める
④寝起きはトイレのチャンス!子犬同様、トイレコマンドでトイレを促す
⑤うまくできたら、褒めちぎり、ペットガードの外に出す
⑥何もしなかったら、一度ガードから出し、トイレの前動作に注意
(クルクル回る、床の匂いを嗅ぐ、肛門が膨らむ)
⑦前動作が始まったら、トイレに誘導
⑧うまくできたら⑤へ
もしもペットガード内ではなくても決まった場所でトイレをするなら、そこをトイレにしてしまうという方法もあります。
トイレの場所が決まったら、少しずつトイレトレーの上だけでトイレができるよう、周りのペットシーツや新聞紙を少なくしていくと良いでしょう。
成犬の場合、それまでどのような生活をしていたかで、難易度が変わります。
ずっとペットショップにいた子なら、ケージの中にトイレ、という生活に慣れているため、家トイレも早く覚えられる可能性があります。
時間がかかりそうなのは、前オーナーが外トイレで育てていた柴犬を迎えた場合です。
この場合、飼い主さんだけでは完全な家トイレを覚えてくれないこともあります。
トレーナーさんの力を借りることも考えてみてはいかがでしょうか。
柴犬のトイレトレーニング知恵袋
困った!面倒!そんな時にこんな対策がありますよ。
柴犬が脚を上げてオシッコしてしまう
オスの場合、脚を上げてオシッコをすることがあります。
うちの犬は去勢したら家ではしなくなりましたが、外では今でも元気に脚を上げるので、去勢したから絶対に脚を上げなくなるとは限りません。
家でやられてしまうと、オシッコが壁にかかったり、トレーからはみ出したりして、褒めて良いのか悪いのか、よくわからなくなりますよね。
こんな時は、壁付きや、トレーの真ん中にポールが立てられるトイレトレーもおすすめです。
また、我が家は覚えるまで、壁をペットシーツやペットガードで保護しました。
毎回トイレのメッシュカバーを洗うのが面倒
もしトイレシーツで遊んだりしないなら、トレーの上にシーツを乗せるだけでも大丈夫です。
うちの犬はトレーの中に1枚シーツを入れて、その上とトレーの前にシーツを並べて置いています。
オスの場合、しゃがんでオシッコをしても、前脚の方までオシッコが飛ぶので、トレーの上だけだとはみ出します。
しゃがんでオシッコをすると、壁は汚れませんが前脚にオシッコが付くので、そこだけはご注意を。
ウンチをあちこちでしてしまう
うちの犬だけかもしれませんが…… なぜかウンチだけは、あちこちでしてしまいます。
朝起きると、カーテンの下にしていることも。
そこで我が家は、リビング、キッチン、寝室、玄関廊下、洋室に、100均で売っているコルクマットを敷き詰めました。
2LDKで、総額2万円ほどかかりましたが、コルクマットは30センチ四方で細かく分かれているので、汚れたマットだけ洗ったり、買い替えたりできます。
フローリングは犬の足腰にも影響をおよぼすとも言われます。
コルクマットはクッション効果もあるし、意外と見栄えも良いので、おすすめです。
柴犬は子犬も成犬も、散歩デビューをしたら注意!
飼い主さんから、とてもよく聞く話です。
「トイレトレーニングが完璧にできたはずなのに、散歩デビューをしたら、外でしかトイレをしなくなった」
元々、柴犬は自分の家を汚したくないと考えています。
散歩デビューの前は、ケージの中が自分の住まいと思うかもしれませんが、外の世界を知ると、「家自体」が自分の住まいに変わるようです。
外で排泄した方が気持ち良いと思う柴犬もいるようなので、散歩デビューをする時はご注意ください。
この頃になると、柴犬の排泄パターンが把握できているはずなので、家を出る前に排泄を済ませるのが、家トイレを忘れない秘訣と言えます。
うちの犬も、朝起きた時、私の帰宅時などある程度パターン化しているので、排泄を促してから散歩に出ています。
完全に外トイレになってしまうと、柴犬がお腹を壊した時などは、夜中でも起こされると聞きますので、是非家トイレは忘れないようにしたいですね。
実は外トイレは、法律違反?!
公園などの公共施設や、個人宅、川や海などを汚すこと、そして排泄物を放置することは、法律で禁止されているのをご存知ですか?
*家庭動物等の飼養及び保管に関する基準・共通基準2
*廃棄物の処理及び清掃に関する法律・第5条
*軽犯罪法・1条27
法律という言葉が出てくると何だか怖いですが、実際にポストの脚が犬のオシッコで腐食して倒れる事故も起きていますから、そうなると一大事ですよね。
でも、なかなか思うようにならないのが、犬のトイレ事情です。
うちの犬も、部屋でトイレを済ませて出ているのに、外に出るとオシッコを普通にします。
留守番をしているときは何時間も我慢できるのに、外に出た途端、わずか数分で、またしっかり出るのです。
犬のオシッコ事情は本当にわかりません。
だから、せめてオシッコの後は、綺麗に洗い流し、ウンチの後始末もしっかり行わなくては、と思っています。
さいごに
室内トイレのトレーニングは、「公共物を汚損しない」という、法に照らした観点からも大切であり、飼い主さんや柴犬の体調不良や、悪天候の際にも、無理して外に出なくて良いという利点があります。
ただ、室内トレーニングを重視するあまり、排泄するまで散歩をしないという我慢比べはやめてくださいね。
やりすぎると柴犬の心と身体に悪影響があります。
難しいトレーニングですが、犬の初心者の私でも、成犬のトイレトレーニングができました。
みなさんもきっと、うまくいくはずです。
焦らず、柴犬とコミュニケーションを取りながら、粘り強くやってみてくださいね!