柴犬のメスの生理（ヒート）は、初めて迎えると戸惑う飼い主さんも多いもの。
この記事では、生理の時期や周期だけでなく、出血時のおむつ対応、散歩やケアの注意点まで詳しく紹介します。
生理中の愛犬と穏やかに過ごすためのヒントをまとめました。
柴犬の生理はいつから？始まる時期と期間、周期について
一般的には、身体が成犬に近い大きさになってくる6〜12ヶ月くらいの時期に生理が始まるようです。
中には1歳を過ぎてから始まる子もいます。
時期は年に1〜2回で、３月頃と９月頃になります。
初めのうちは少しずれるかもしれません。
近所に7ヶ月の柴犬がいますが、12月に生理が始まっていました。
換毛と同じで、生理も2歳くらいまでは安定しないのだろうと思います。
そして、柴犬の生理には閉経がないため、生涯続くそうです。
生理、と言っても人間とは期間が異なり、「発情前期」 「発情期」 「発情後期」 に分かれ、全体として2〜3ヶ月続きます。
発情前期
約1〜2週間続きます。
エストロゲンの上昇で陰部が膨らみ、出血や分泌物が増えます。
この時期のメスはオスに対して寛容になりますが、まだ交配を受け入れません。
犬自身が分泌物を舐め取るため気づかないこともあります。
陰部の腫れや匂いに気づいたら、生理が始まったサインです。
異常がなければ自然な反応なので、落ち着いて見守りましょう。
発情期
期間は1〜3週間ほど。
出血が止まり、プロゲステロンが上昇して排卵が起こります。
この時期が妊娠可能期で、メスはオスを受け入れるようになります。
見た目は落ち着いて見えても発情が続いていることがあるため、注意が必要です。
発情後期（発情休止期）
約2ヶ月続き、妊娠した場合はこの期間が妊娠期となります。
妊娠していなくてもホルモンの影響で「偽妊娠」と呼ばれる行動（巣作りや乳腺の張り）が見られることがありますが、通常は自然に治まります。
交配を望む場合は、発情前期ではなく発情期に合わせることが重要です。
生理中の柴犬の飼い主さんの過ごし方
私が知る限り、どの子もおむつを使ったりせずにそのまま過ごしている家が多いと思います。
その代わり、生理中の柴犬がオスの犬にアピールしたり、逆に去勢していないオスの犬が興奮してしまうことも多いため、散歩の時間帯を変えて、あまり他の犬に会わないよう工夫しているようです。
それでも発情期に入ると、自分から気に入ったオスが住んでいる家に言って「出待ち」 をすることもあるのだとか。
この時期はメスも積極的になってしまうので、飼い主さんは特に気をつけて散歩をするようです。
おむつは使った方がいいの？
発情前期には陰部から多少の出血があるので、カーペットなどを汚してしまうことがあります。
でも人間と同じで出血量には個体差があることと、自分で舐めとってしまうことから、おむつを使わずに過ごす家もあります。
自分で舐めてしまっても問題はないようですが、出血量が少なくても気になる方はおむつを使用すると良いかもしれません。
おむつは犬用に販売されているものがあります。
おむつと言っても、犬用のものはその状態で散歩をすることが前提なので、色もデザインも可愛らしいものが多く出ています。
もし犬用のおむつが手に入らなければ、人間の赤ちゃん用のおむつでも代用できるそうです。
人間用を購入した場合は、尻尾が出せるように、柴犬に合わせて切り込みを入れてあげてくださいね。
ただ、柴犬は洋服を嫌がる子が多いようなので、様子を見ながらおむつを使うことが良いと思います。
生理中はナーバスになりやすいため、過度のストレスにならないよう配慮してあげてください。
生理中に気をつけたい生活ケアと過ごし方
散歩や外出時の注意点
生理中の柴犬は、いつもより強い匂いを発します。
特に発情期はオス犬が興奮しやすく、トラブルの原因にもなります。
この時期は早朝や夜など、人や犬の少ない時間帯に散歩をするのが安心です。
また、他の犬に出会った際は不用意に近づけず、距離を取ってすれ違うようにしましょう。
リードを短めに持つことで、不意のトラブルも防げます。
外出中におむつを着用する場合は、体温の上昇や蒸れを防ぐために通気性の良いものを選び、長時間の着用は避けましょう。
清潔を保つための工夫
生理中は出血や分泌物が付着して被毛や皮膚が汚れやすくなります。
そのため、こまめな清拭が欠かせません。
ぬるま湯で濡らしたタオルや犬用のウェットシートで優しく拭き取り、ドライヤーでしっかり乾かしてあげてください。
また、ベッドやブランケットも頻繁に洗濯し、清潔な環境を保つことが大切です。
臭いが気になる場合は、ペット用消臭スプレーを使うと快適に過ごせます。
特に夏場は湿気で雑菌が繁殖しやすいため、除湿機やエアコンを活用し、室内を快適な温度と湿度に保ちましょう。
ストレスを減らす工夫
生理中の柴犬は、ホルモンバランスの影響で情緒が不安定になりがちです。
普段より甘えたり、反対に落ち着かない様子を見せることもあります。
そんな時は、無理に触れず、静かに寄り添う時間を増やしてあげましょう。
また、眠る場所を変えずに一定の環境を保つことで安心感を与えられます。
過度な叱責や長時間の留守番はストレスを悪化させる原因になるため、できるだけ穏やかな環境で過ごさせてあげてください。
FAQ｜柴犬の生理に関するよくある質問
柴犬の生理はいつから始まるの？【まとめ】
柴犬の生理は一時的なものですが、愛犬の心身に変化が現れる大切な期間です。
正しい知識を持って接すれば、トラブルを防ぎつつ快適に過ごせます。
特に初めてのヒート期は慎重に観察し、安心できる環境を整えてあげましょう。
