エンゼルフィッシュは優雅な姿で人気の熱帯魚ですが、飼い主に「なつく」ことはあるのでしょうか。
実は、エンゼルフィッシュは性格や環境次第で、人を覚えたり寄ってきたりするような「まるでなつくような」行動を見せます。
この記事では、エンゼルフィッシュの性格や個体差、なつかせるための具体的な方法を詳しく解説します。
エンゼルフィッシュの性格とは?

その名にあるように長いヒレで優雅に泳ぎ、美しい姿のエンゼルフィッシュですが、シクリッドと呼ばれる種類に属し、全体的に気が荒いことで知られています。
エンゼルフィッシュはその中ではまだ大人しいタイプのようですが、縄張り意識の強く激しい性格です。
自然界では流れの穏やかな場所で群れで生活していますが、アクアリウム水槽などでは逃げ場がないため、混泳の時などはトラブルになりやすいです。
特に繁殖期になると縄張り意識が強くなって攻撃的になり、とても激しく喧嘩をします。
口をぶつけ合って激しく喧嘩をするため、ボロボロになり皮膚の下の肉が見えるほど傷ついて弱ってしまうこともあるため、喧嘩をさせないためには単独飼育の方が望ましいとも言えます。
このようにすぐ喧嘩をしてしまうエンゼルフィッシュが人になつくことなど本当にあるのか、疑わしくなります。
エンゼルフィッシュになつくって本当?

エンゼルフィッシュ飼育に関係する面白い研究を見つけました。
エンゼルフィッシュの身体の縞の色が興奮すると濃くなり、安心すると薄くなるというものです。
これを見ると良くお世話をする飼い主に馴れてなつくことを目に見える形で表現していると感じます。
さらに調べてみると、魚が人の顔を覚えるという研究結果が発表され2016年にネイチャーに掲載されたという情報がありました。
視覚は劣っているものの顔のパーツで判断をしているそうで、そのため知らない人の顔を見ると警戒することもあるそうです。
馴れると噂の金魚の場合、餌をあげるために水槽に近づくと水面に近づいてきます。
これは反射的な行動らしいのですが、良く知っている人が来ると安心して近づいて来るという点では、やはり慣れている=なつくと考えて良いのかもしれません。
以前飼育していた金魚は本当に馴れて、餌をやる指先近くまで近づいて食べていたこともあったくらいです。
同じようにエンゼルフィッシュも飼い主が水槽を覗くと、水草から出てきてお出迎えしてくれたり、呼ぶと来てくれる行動をするまで馴れることもあるようです。
特に小さな頃から飼育をしていると、よく人に慣れるそうです。
そこまで仲良くなれたら感動しちゃいますよね?
エンゼルフィッシュの性格には個体差がある

エンゼルフィッシュは同じ種類でも、個体ごとに性格や警戒心の強さが大きく異なります。
落ち着いた性格の個体は人の存在に早く慣れやすく、水槽の前に立つとすぐに寄ってくるようになります。
一方で神経質な個体や、過去にストレスを感じた経験がある個体は、慣れるまでに時間がかかることもあります。
こうした差は、野生下での行動特性、飼育開始時の環境、混泳している魚との相性などが影響していると考えられます。
また、プラチナやマーブルなどの一部品種はブリードの過程で比較的温和な性格が固定されやすく、人に慣れやすい傾向があるといわれます。
逆にワイルド系に近い個体は警戒心が強く、慣れるまで根気よく時間をかける必要があります。
このように「なつきやすさ」には個体差や品種差があるため、飼育中のエンゼルフィッシュが思うように慣れなくても焦らず、時間をかけて信頼関係を築いていく姿勢が大切です。
エンゼルフィッシュが人になつくには
魚は人間の飼い主を認めているとも言われているそうです。
そして慣れる方法は餌をあげることです。
繰り返し人の手で餌をあげることで、顔を覚えてなついてくるのでしょう。
思えば水族館のガラス面に手をかざすと、中にいる魚が寄ってきたり、池の鯉などは人が近づくだけで、一斉に集まってくるところもありますよね。
餌の売店などがある池ではそれが顕著で、口を開けて必死になっている鯉を前に慌てて餌を買いに行ったことがあります。
あれも餌をもらうことで人に慣れているからと言えますよね。
エンゼルフィッシュも繰り返し餌をあげ続けることで、顔を覚えてなついてくれるようになるのでしょう。
反対に水槽を叩いたり、脅かしたりを頻繁にやっていると、それを覚えて寄ってくれなくなることもあるそうです。
こうなると本当にエンゼルフィッシュにも感情があるというように思えますよね。
エンゼルフィッシュは人になつく?【まとめ】
エンゼルフィッシュは犬や猫のような「なつき方」はしないものの、性格や環境次第で飼い主に慣れ、寄ってくる行動を見せる魚です。
個体差や品種差を理解しながら、日々丁寧に餌やりや世話を続けることで、徐々に信頼関係を築くことができます。
長寿な魚だからこそ、焦らず大切に関わり続けましょう。