【図解】エンゼルフィッシュのオスとメスの見分け方|特徴と判別のコツ

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エンゼルフィッシュは、その優雅な姿でアクアリウムの主役として人気の熱帯魚です。

繁殖を狙う場合や性格の違いを知りたい場合、性別を見分けたくなることもありますよね。

ですが、エンゼルフィッシュはオスメスの判別が難しい魚として知られています。

この記事では、初心者でも分かりやすいように、オスとメスの違いや簡単な見分け方、繁殖を狙う場合のコツを紹介します。


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目次

エンゼルフィッシュのオスメス判別はなぜ難しい?

エンゼルフィッシュは、見た目がとてもよく似ているため、性別を見分けるのが難しい魚です。

特にショップで売られている幼魚は、色や体型にほとんど違いがありません。

オスメスの違いが分かりやすくなるのは、生後10か月〜1年ほど経ち、繁殖できる時期に近づいてからです。

それでも明確な見分け方があるわけではなく、あくまで「特徴を比べて判断する」形になります。

つまり、エンゼルフィッシュの性別を知りたい場合は、成長してから複数匹を見比べるのがコツです。


エンゼルフィッシュのオスメスの見分け方

エンゼルフィッシュの性別を見分けるには、体型・性格・繁殖期の変化を観察するのがポイントです。

ひとつずつ見ていきましょう。

体の大きさと体型の違い

オスはメスに比べて、体がやや大きく、縦に長いスマートな体型をしています。

頭の部分が少し盛り上がる個体もいます。

メスはオスより丸みがあり、全体的にやわらかい印象を与えます。

頭から口にかけてのラインがなだらかなのも特徴です。

性格の違い

性格には個体差がありますが、オスはやや気が荒い傾向があります。

水槽内で積極的に動き回ったり、他の魚を追い払ったりすることも。

メスはオスよりも落ち着いた行動をすることが多く、全体的におだやかな印象です。

繁殖期の生殖器の違い(確実な見分け方)

繁殖期が近づくと、お腹のあたりにある生殖器に違いが出てきます。

  • オスは細く小さい「輸精管」が出ます。
  • メスは太めでしっかりとした「輸卵管」が出てきます。

この違いは、産卵期に入ると特にはっきりします。

エンゼルフィッシュのオスの輸精管とメスの輸卵管は、繁殖期になると外見上の違いがはっきりします。

オスの輸精管

オスの輸精管は、肛門の前方に細く小さな突起として現れます。

形状は尖っており、メスと比べると目立ちにくく、よく観察しないと見逃すこともあります。

メスの輸卵管

メスの輸卵管は、肛門の前方に太く短い突起として出てきます。

産卵が近づくとさらに太くなり、先端が丸みを帯びて目立ちます

卵が体内にあるときは、お腹全体がふくらむため、この部分の突起もよりはっきり見えます。

簡単にいうと、オス=細く長めで尖った形、メス=太く短めで丸い形という違いが特徴です。


繁殖を狙う場合のペア形成のコツ

エンゼルフィッシュは、性別の見分けが難しいため、最初からオスとメスを1匹ずつ選んで飼うのはおすすめできません。

特に初心者の場合、うまくペアにならないこともあります。

確実な方法は、5〜6匹を同じ水槽で一緒に飼育し、自然にペアができるのを待つことです。

時間が経つと、2匹が他の個体を追い払うようになり、仲良く行動する様子が見られるようになります。

これがペア成立のサインです。

ペアができたら、残りの個体を別の水槽に移すと、落ち着いた環境で産卵や子育てが行われやすくなります。

ショップで「ペア販売」されている成魚を購入する方法もありますが、環境が変わることでペア関係が解消されることもあるため、少し注意が必要です。


エンゼルフィッシュを繁殖させる際の注意点

エンゼルフィッシュを繁殖させる場合は、水槽や環境をしっかり準備しておくことが大切です。

まず、水槽は60cm以上、できれば90cmサイズが安心です。

ペアだけでなく、稚魚が孵化した後も広いスペースが必要になります。

また、エンゼルフィッシュは産卵の頻度が高く、気付けば稚魚がどんどん増えていくこともあります。

稚魚を育てるには別の小型水槽や仕切りを用意する必要があるため、計画的な繁殖を心がけましょう。

無計画に繁殖させてしまうと、飼育スペースや世話が追いつかなくなるので、まずは準備と計画が肝心です。


まとめ

エンゼルフィッシュのオスとメスの見分け方は簡単ではありませんが、体型・性格・繁殖期の生殖器の違いを観察することで少しずつ判別できるようになります。

繁殖を狙う場合は複数飼育から自然にペアを作る方法が確実。

性別判別は時間をかけて観察することが成功のカギです。

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