【画像】リスのしっぽは取れる?シマリスのしっぽ切りと再生の真実

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「リスのしっぽは取れる」という話を耳にしたことはありますか?

実はシマリスのしっぽは天敵から身を守るために簡単に抜けることがあります。

しかしトカゲのように再生はしません。

本記事では、その仕組みや注意点をわかりやすく解説します。

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目次

シマリスのしっぽは取れるの?

しっぽが取れる動物として有名なのは、トカゲやヤモリですよね。

トカゲやヤモリは天敵から身を守ったり、攻撃から身を守るために自切というしっぽを自分で切って命を守る行為をします。

実はシマリスも、トカゲやヤモリのように天敵にしっぽを掴まれたときに命だけは守るために、しっぽを切って逃げることがあります。


そのためシマリスのしっぽは切れやすい構造になっていて、軽く引っ張るだけで簡単に取れてしまいます。

そして何か身の危険を感じると皮膚だけがずるっと取れたり、しっぽの途中や根元から切れてしまいます。

このことを知らないまま、シマリスのしっぽが切れるのをみたら、本当にびっくりしてしまいますね。

シマリスのしっぽは本当にトカゲのしっぽ切りと同じ?

自切と脱毛の違い

トカゲやヤモリが行う「自切」は、筋肉や骨の構造によって自分の意思でしっぽを切り離す仕組みです。

切れた後は再生し、新しいしっぽが生えてきます。

一方でシマリスの場合は「自切」ではなく、皮膚が裂けるようにしてしっぽが取れてしまいます。

つまり「しっぽ切り」と呼ばれていますが、正確には「脱毛や皮膚の損傷」に近い現象であり、仕組みがまったく異なります。

なぜ簡単に取れてしまうのか

シマリスのしっぽは、毛皮部分が非常に薄く、毛の根元と骨が強固に結びついていません。

そのため外敵に掴まれたり、人が不用意に引っ張ったりすると、骨ごとではなく「皮膚と毛」がずるっと抜ける形で取れてしまいます。

この現象は野生下で生き延びるための一種の防衛反応ですが、トカゲのように完全な再生機能は持ち合わせていません。

飼育下で注意すべきポイント

ペットとして飼う場合、しっぽを掴むことは大きなリスクになります。

取れてしまったしっぽは再生しないだけでなく、感染症のリスクや体のバランスを崩す原因にもなります。

特に子供が触れる環境では「絶対にしっぽを引っ張らないこと」を徹底する必要があります。

触れる際は背中や体側をやさしく撫でるようにし、捕まえるときはしっぽに触れない持ち方を習慣づけることが大切です。

シマリスのしっぽが取れたらどうなる?再生できる?

シマリスのとれたしっぽは再生しない

トカゲやヤモリがしっぽを切った場合、ほとんどが1回は再生することが出来、再生尾という新しいしっぽが生えてきます。

それではシマリスの場合はどうでしょう?

シマリスの尻尾はトカゲと違い、1回切れてしまうともう再生が出来ません。

そのため、1回切れてしまうと一生しっぽがないまま暮らしていくことになります。


一見飾りだけのように見えるシマリスのしっぽですが、実はシマリスの尻尾にはたくさんの役割があり、切れたままだととっても困るのです!

シマリスのしっぽがないとどうなるの?

シマリスのしっぽがなくても一見大丈夫にみえますが、実は野生化ではしっぽがないシマリスの死亡率が高くなると言われています。

それほど大切なしっぽなのですね。

それでは、どうしてシマリスはしっぽがないと死亡率が上がってしまうのでしょうか?

それには、シマリスのしっぽの役割に関係しています。

シマリスのしっぽの役割

シマリスのしっぽの役割は主にこちらです。

  • パラシュート代わり:高いところから飛び降りるときに使う
  • 早く走る、ご飯を食べているときにバランスを取る
  • 枕代わり
  • 日傘、雨傘代わり

シマリスはしっぽをパラシュート代わりにすることで、高いところから飛び降りても無傷でいられます。

また、シマリスの1部だけですがしっぽに天敵のガラガラヘビの毒の耐性を持っているシマリスもいるんです。

また、シマリスが早く走るためには尻尾でバランスをとる必要性があります。

そのため、しっぽがないと高いところから飛び降りることもできなくなりますし、しっぽがあるシマリスに比べると走るスピードが落ちてしまいます。

そんな大切な役割があるしっぽがなくなることで、天敵から逃げたり、抵抗することが出来なくなってしまいます。

【画像】しっぽが取れた後の見た目はどうなる?

シマリスのしっぽが取れた

丸く目立つお尻の断端

シマリスのしっぽが取れると、断端部分は皮膚で覆われて丸くなります。

まるで小さな突起のように見えるため、初めて目にした人は驚くことが多いでしょう。

この丸みは骨や血管を守るために皮膚が塞がった自然な状態であり、異常ではありません。

アレにそっくりやないか!と言いたくなる気持ちは分かりますがここでは触れませんw

ユニークに見えても深刻な喪失

断端は人間の目から見ると「ユニークな形」に見えることがありますが、シマリスにとってはしっぽを失った重大な証拠です。

外敵から逃げにくくなり、バランスも取りにくくなるため、野生下では生存に不利な状態になります。

飼育下では注意して観察を

ペットとして飼育している場合、断端部分は見た目こそユーモラスでも、感染症のリスクや落下事故のリスクは依然として残ります。

清潔を保ち、異常がないか観察を続けることが大切です。

見た目で安心するのではなく、健康維持のためのケアを重視しましょう。

しっぽが取れたシマリスの寿命への影響は?

野生下では寿命が縮まりやすい

野生のシマリスにとってしっぽは生き残るための重要な器官です。

木から飛び降りる際のパラシュートの役割や、走るときのバランス取り、気温変化に対応するための日傘や毛布のような役割があります。

しっぽを失うと、天敵から逃げにくくなったり、落下事故を起こしたり、寒暖差に弱くなったりするため、生存率は下がり、結果として寿命が縮まる傾向があると考えられています。


飼育下では影響は限定的

一方でペットとして飼われている場合は、天敵もおらず餌も安定して与えられ、温度管理もできます。

そのため、飼育下であればシマリスがしっぽを失っても寿命が顕著に短くなるとは限りません。

ただし、バランス感覚が弱まることで落下事故のリスクが高まる点や、傷口から感染症を起こす危険性は残ります。

飼育下ではこれらのリスク管理が寿命への影響を左右します。


飼育下でしっぽを失った場合は、清潔な環境を保ち、断面部分の感染予防を徹底することが大切です。また高低差のあるレイアウトを避け、落下事故を防ぐ工夫をしましょう。これらを守れば、しっぽがなくても健康に長生きすることが十分に可能です。

飼育下でシマリスのしっぽが取れる3つのケースは?

不適切な抱っこや触り方

飼育下で最も多いのは、飼い主が不用意にしっぽを掴んでしまうケースです。

シマリスのしっぽは毛皮と皮膚が骨にしっかり結合していないため、軽く引っ張っただけでも「ずるっと」抜けてしまいます。

特に小さな子どもがしっぽを持ち上げてしまい、意図せず取れてしまう事故が少なくありません。

脱走やパニック時の事故

シマリスはすばしっこく、ケージから脱走した際や部屋の中で追い回された際に、家具にしっぽが引っかかることがあります。

そのときに強い力が加わると、外敵に捕まれたときと同じようにしっぽが切れてしまいます。

驚いて暴れた拍子に取れることもあるため、驚かせない環境づくりが重要です。


ケージや飼育環境での挟まり

金網ケージや隙間の多いレイアウトでは、しっぽが網や金具に挟まることがあります。

シマリスが逃げようとして無理に引っ張った結果、しっぽが取れてしまうこともあります。

安全性を考慮したケージ選びと、しっぽが挟まらない環境設計が予防策となります。

シマリス以外のリスもしっぽが取れるの?

エゾリス

他のリスには「自切」機能はない

シマリスは外敵から逃げるためにしっぽが取れやすい構造を持っていますが、これはリス科全体に共通する性質ではありません。

ゾリス、ニホンリス、タイワンリス、リチャードソンジリスなど、ほかのリスはトカゲのように自らしっぽを切り離すことはできません。

あくまでシマリス特有の防衛反応といえます。

外傷による欠損は起こり得る

他のリスの場合でも、強い外力が加わればしっぽが裂けたり欠けたりすることはあります。

しかしこれは「防衛のために取れる」のではなく、事故や外傷による損傷です。

再生することはなく、そのまま治癒するか、感染症などのリスクを抱えることになります。

飼育下での共通注意点

シマリス以外のリスでも、しっぽは体のバランスや体温調整に大切な役割を持っています。

掴んで持ち上げると骨折や皮膚損傷を招くため、絶対にしっぽを持って扱ってはいけません。

飼育する際は「しっぽに触れないで抱える」「子供に注意させる」といった点を守ることが重要です。

シマリスのしっぽ取れる原因はトカゲのしっぽ切り!再生する?【まとめ】

シマリスのしっぽは身を守るために取れることがありますが、一度失うと二度と再生しません。

しっぽは走る・飛ぶ・体温調整など多くの役割を担っており、失えば生存率が下がります。

飼育する際は「しっぽを掴まない」「脱走させない」を徹底し、大切に守ってあげましょう。

さらに詳しい飼育方法や注意点は、関連記事もぜひご覧ください。

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