ハリネズミが餌を食べない原因と対策は?病気や環境変化に注意!

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ハリネズミが急にご飯を食べなくなると、飼い主は不安になりますよね。

実は食欲不振には病気だけでなく、環境の変化や温度管理なども関係しています。

この記事では、ハリネズミが餌を食べない原因とその対処法をわかりやすく解説します。

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目次

ハリネズミの餌は何を食べているの?

野生のハリネズミの食事

野生で暮らすヨツユビハリネズミは、アフリカ大陸の赤道付近や乾燥した砂漠地帯に生息しています。

主な食べ物は地面や土の中にいる小さな生き物で、ハサミムシなどの甲虫類、ミミズなどの軟体動物、コオロギといった昆虫類を中心に食べています。

さらに、トカゲやヘビ、カエルといった小型の動物や、鳥の卵・ヒナ、果物や苔などの植物も口にすることがあります。

野生のハリネズミは雑食性で、環境に応じてさまざまなものを食べて生き延びているのです。

飼育下のハリネズミの食事

一方、ペットとして飼育されるハリネズミには、野生と同じ食事をそのまま与えるのは難しいのが現実です。

そのため市販されている「ハリネズミ専用フード」が主食となります。

現在は10種類以上の専用フードが販売されており、栄養バランスも考慮されています。

補助的に乾燥コオロギなどのおやつを与えるのもおすすめです。

食欲の好みや体調に合わせ、数種類のフードを1日〜数日おきにローテーションして与えると、偏食を防ぎながら健康維持につながります。

ハリネズミが餌を食べない原因

ハリネズミは普段よく食べる動物ですが、何らかの理由で急に食欲を失うことがあります。

食べない状態が続くと体力が落ちて命に関わるため、原因を知って早めに対処することが大切です。

温度や湿度の影響

室温が低すぎると冬眠のような状態に入り、食欲がなくなります。

逆に暑すぎると夏眠のリスクもあります。

どちらも危険な状態で、食欲不振の原因になります。

目安として25℃前後の快適な環境を保つことが重要です。

病気や体調不良

もっとも注意が必要なのが病気です。

口の中の炎症や歯の異常、消化器系の不調、寄生虫などが原因で食べなくなることがあります。

また、下痢や嘔吐、呼吸の異常など他の症状を伴う場合は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

環境の変化やストレス

お迎えしたばかりで環境に慣れていないときや、ケージの場所替え、急な温度変化などでも食欲が落ちることがあります。

ハリネズミは警戒心が強い動物なので、ストレスを感じるとご飯を口にしなくなることがあるのです。

栄養が足りすぎている

与えているフードやおやつの量が多すぎると、単純にお腹がいっぱいで食べない場合もあります。

特に肥満気味の子は、健康管理のためにも量を見直す必要があります。

季節や環境の変化でハリネズミが餌を食べないときの注意点

温度や湿度が原因の場合

ハリネズミは本来アフリカの乾燥地帯に生息しているため、室温が20℃を下回ると冬眠状態に入りやすく、食欲が落ちることがあります。

逆に30℃を超えるような高温でも夏眠に入り、同じくご飯を食べなくなることがあります。

飼育環境ではエアコンやヒーター、冷却グッズを用いて25℃前後を目安に維持することが大切です。

光の当たり方や生活リズムの乱れ

夜行性のハリネズミにとって、昼間の明るさや夜間の暗さは食欲に大きく関わります。

飼い主の生活音や照明が夜に強すぎるとストレスになり、ご飯を食べない原因にもつながります。

昼夜のリズムを整えるため、飼育ケージは静かな場所に置き、遮光カバーなどを活用すると安心して食事をするようになります。

環境変化によるストレス

引っ越しや模様替え、ケージの場所替えなど環境が変わると、ハリネズミは強い警戒心を示し食欲が落ちることがあります。

新しい環境に慣れるまでは時間がかかるため、無理に触らず安心できる隠れ家を用意してあげましょう。

慣れてくると次第に食欲も戻ってきます。

ハリネズミがご飯を食べなくなったときの対策は?

ハリネズミが餌を食べないときは、原因によって対応を変える必要があります。

放置すると急激に体力が落ちて危険な状態になるため、早めの行動が大切です。

まずは環境を整える

室温が低すぎたり高すぎたりすると、ハリネズミは食欲を失います。

目安は25℃前後で、エアコンやヒーターを用いて快適な環境を整えましょう。

また、ケージを静かな場所に置き、隠れ家を用意して安心して過ごせるようにすると食欲が戻ることもあります。

好きな餌を少量試す

偏食やストレスが原因で食べないときは、乾燥コオロギや果物など普段好むおやつを少量与えて様子を見るのも一つの方法です。

ただし、おやつに偏らないように注意しながら、食欲のきっかけ作りとして利用します。

動物病院を受診する

最も重要なのは「自己判断で長く様子を見ない」ことです。

半日以上まったく食べない、あるいは体重が減っていると感じたら、できるだけ早く動物病院へ連れていきましょう。

原因が病気であれば早期治療が食欲回復につながります。

ハリネズミの流動食の作り方

ハリネズミが固形の餌を食べられないときは、消化しやすい流動食を用意して与える方法があります。

体力が落ちる前に少しでも栄養を補うことが目的です。

材料

・ハリネズミ専用フード(ペレットや粉末)
・ぬるま湯または動物用ミルク(子犬用・小動物用の代用可)
・必要に応じてすりおろしたリンゴやバナナを少量(嗜好性アップ用)

作り方手順

  1. フードを砕く
    固形のペレットは細かく砕いて粉状にします。あらかじめ粉タイプを購入しておくと便利です。

  2. ぬるま湯でふやかす
    粉にぬるま湯を加えて、ドロッとしたペースト状にします。熱すぎると口内を傷めるので必ず人肌程度に調整してください。

  3. 必要に応じて調整する
    食欲が落ちている子には、子犬用ミルクを混ぜると飲みやすくなります。甘みのある果物を少量加えて香りをつけるのも効果的です。

  4. 与える形にする
    シリンジに入れて口元に少量ずつ垂らすか、小さなスプーンで口の横から少しずつ与えます。

保存方法

作り置きはせず、1回ごとに作るのが基本です。残ったものは雑菌が繁殖しやすいため処分してください。

ハリネズミの強制給餌のやり方

どうしても自力で餌を食べられないときには、一時的に強制給餌が必要になる場合があります。

ただし強制給餌はハリネズミにとって大きなストレスになるため、必ず「応急処置」として行い、早めに動物病院を受診することが前提です。

必要な道具

  • ハリネズミ専用フード(粉状または粒をお湯でふやかしたもの)
  • ぬるま湯(フードを柔らかくするため)
  • シリンジ(針のない注射器)や小さめのスプーン
  • タオル(体を包んで固定するため)

手順

  1. フードを柔らかくする
    ハリネズミ用フードをぬるま湯でふやかし、ペースト状にします。市販の流動食タイプを利用しても構いません。

  2. 体をやさしく固定する
    タオルで体を包み、暴れないようにします。強く押さえつけず、安心させるように包み込むのがポイントです。

  3. シリンジで口元へ運ぶ
    シリンジや小さめのスプーンで、口の端に少しずつペーストを垂らします。無理に口をこじ開けず、舌で舐め取るように促します。

  4. 少量ずつ与える
    一度に多く入れるとむせて誤嚥する危険があります。少量を何回かに分け、飲み込むのを確認しながら与えましょう。

・無理に口をこじ開けるとケガや強いストレスの原因になります。
・嫌がって全く受け付けない場合は、すぐに中止して病院へ。
・強制給餌はあくまで緊急対応であり、根本的な治療にはなりません。

ハリネズミがご餌を食べない!?【まとめ】

ハリネズミが餌を食べない原因には、病気や食べ過ぎだけでなく、気温や生活リズムなどの環境要因もあります。

放置すると命に関わるため、まずは流動食で栄養を補い、早めに動物病院を受診しましょう。

普段から観察と記録を続け、何かあったときにすぐ対応できる体制を整えておくことが大切です。

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