
オコジョは真っ白な冬毛や愛らしい姿が印象的ですが、実際にはどのような鳴き声を出すのでしょうか。
オコジョの鳴き声は一種類ではなく、「チィッ」「チゥチゥ」「ピピイィー」といった高く短い声として表現されることがあります。聞く人や状況によっては「キュン」と聞こえたり、虫の鳴き声のように感じたりすることもあるでしょう。
また、警戒している時などには、普段とは違う鋭い声を発することがあります。
この記事では、オコジョの鳴き声の特徴や感情との関係、威嚇している時の見分け方、山で鳴き声を聞いた時の注意点について解説します。
オコジョの鳴き声はどんな声?

オコジョの鳴き声を文字だけで表現するのは、意外と難しいものです。
野生のオコジョを観察した記録では「チィッ」「チゥチゥ」といった表現があり、環境省の尾瀬での観察記録では「ピピイィー!」という高い声で鳴いた様子も紹介されています。
そのため、オコジョの鳴き声を「キュン」や「ジジジジッ」など、一つの擬音だけで表すのは難しいでしょう。
実は私も、以前はオコジョがどのように鳴くのか知りませんでした。
見た目から想像すると、「キュンキュン」と可愛らしく鳴くのかなと思ったり、同じイタチ科のフェレットのような声を想像したりしていました。
ところが、山歩きをしていた方が撮影した動画を見せてもらった時、そのイメージが変わりました。
岩場の隙間をピュンピュンと出入りしながら、せわしなく動き回るオコジョ。その合間から「キュン!」とも聞こえる短く高い音が聞こえたのです。
鳴き声の表現には個人差がありますが、オコジョがこのような高い声を出すこと自体は、野生個体の観察記録とも一致します。
オコジョの鳴き声が虫の声に聞こえることもある?
私が動画で聞いたオコジョの声は、音だけを聞くと虫の鳴き声のようにも感じました。
高く短い音だったため、姿を見ずに鳴き声だけを聞いていたら、オコジョだとは気づかなかったかもしれません。
ただし、すべてのオコジョが虫のような声で鳴くという意味ではありません。
オコジョの鳴き声は状況によって異なるうえ、同じ音でも聞く人によって「キュン」「チィッ」など表現が変わります。
「オコジョは必ずこの音で鳴く」と考えるより、さまざまな聞こえ方があると考えた方がよいでしょう。
オコジョは普段からよく鳴くの?

オコジョについて調べていると、さまざまな鳴き声の表現が出てくるため、「普段からずっと鳴いている動物なの?」と思うかもしれません。
しかし、オコジョは基本的に単独で行動する動物です。
いつでも人間に聞こえる声で鳴き続けているわけではなく、鳴き声を聞けるかどうかは、その時の状況によっても変わります。
また、野生のオコジョを見つける時には、鳴き声だけでなく素早い動きにも注目です。
岩場や草むらなどから姿を現してはすぐに隠れることもあるため、声は聞こえても姿を確認できない場合もあります。
オコジョの鳴き声と感情の関係

オコジョは状況によって異なる声を出すことがあります。
ただし、「この鳴き声なら必ずこの感情」と単純に判断できるわけではありません。
鳴き声だけではなく、その時の行動や周囲の状況も合わせて観察することが大切です。
通常時に聞かれる鳴き声
野生のオコジョについては、「チィッ」「チゥチゥ」「ピピイィー」など、高く短い声として表現された観察記録があります。
私が動画で聞いた鳴き声も、「キュン!」と表現したくなるような短い音でした。
こうした声を聞いたからといって、必ずしも警戒や威嚇をしているとは限りません。
鳴き声の意味を考える時には、声だけでなくオコジョがどのような行動をしているのかも見てみましょう。
警戒・威嚇している時の鳴き声

オコジョが危険を感じたり警戒したりしている場面では、普段とは違う鋭い声を出すことがあります。
私が確認した映像の中には、「ジジジジッ!」と表現したくなるような激しい声を出している個体もいました。
可愛らしい外見からは想像しにくい、耳につく鋭い声です。
ただし、「ジジジジッと鳴けば必ず威嚇」と擬音だけで判断するのではなく、こちらを警戒している様子がないか、逃げようとしていないかなども合わせて確認する必要があります。
強く驚いた時などの鳴き声
オコジョは強く驚いたり危険を感じたりした場面で、甲高く鋭い声を発することがあります。
そのような声を聞くと、つい「何が起きているのだろう」と近づいて確認したくなるかもしれません。
しかし、野生動物が人間を警戒している可能性もあります。
鳴き声が激しくなった場合には、さらに接近するのではなく、まず距離を取って様子を見るようにしましょう。
オコジョの鳴き声は「ジジジジッ」だけではない

「オコジョの鳴き声はジジジジッという音」と紹介されることがありますが、鳴き声を一種類だけに限定するのは難しいでしょう。
実際の観察記録でも、鳴き声の表現は一つではありません。
「チィッ」「チゥチゥ」と表現されることもあれば、「ピピイィー!」という高い声として記録されている例もあります。
私自身が映像を見た時には「キュン!」のように聞こえました。
つまり、オコジョの鳴き声を調べる時に大切なのは、擬音を一つに決めることではありません。
鳴き方には違いがあり、さらに人によっても聞こえ方や文字での表現方法が変わると考えておきましょう。
オコジョの鳴き声と威嚇の見分け方
鳴き声だけで威嚇と判断しない
オコジョの鳴き声について調べている方の中には、「この鳴き声は威嚇しているの?」と気になっている方もいるでしょう。
しかし、鳴き声だけで威嚇かどうかを判断するのは簡単ではありません。
威嚇や警戒を判断する時には、声だけではなくオコジョの行動や周囲の状況も確認しましょう。
たとえば、人が近づいた直後に鋭い声を出したり、こちらを強く警戒するような様子を見せたりしているのであれば、人間の存在を警戒している可能性を考える必要があります。
反対に、単に高い声を出したというだけで「怒っている」「攻撃しようとしている」と断定することもできません。
野生動物の感情を人間の感覚だけで決めつけず、その場の状況と合わせて考えることが大切です。
威嚇しているようなら近づかない
山の中で珍しいオコジョを発見すると、写真を撮るために近づきたくなりますよね。
しかし、オコジョがこちらを警戒しているようなら、無理に距離を縮めるのは避けましょう。
特に鋭い声を繰り返していたり、人間の動きに反応して警戒しているようだったりする場合は、距離を取るのが安全です。
オコジョは小柄ですが野生動物です。
可愛いからといって触ろうとしたり、追いかけたりするのはやめましょう。
オコジョは誰に対して警告・威嚇しているの?

オコジョは基本的に単独で生活する動物です。
では、鋭い鳴き声を出している時には、いったい誰に対して警戒しているのでしょうか。
その対象は、その場の状況によって異なると考えた方がよいでしょう。
人間や外敵など、自分にとって危険となる存在を警戒している可能性もありますし、同種の個体との関係で声を出している可能性もあります。
以前見た映像では、周囲に複数のオコジョが確認できました。
ただし、その映像だけから「子どもに危険を知らせている」「仲間に警告している」と断定することはできません。
野生動物の鳴き声については、声だけでなく周囲に何がいるのか、どのような状況で鳴いているのかまで含めて考える必要があります。
山でオコジョの鳴き声を聞いたらどうする?
山歩きをしている時にオコジョらしい鳴き声が聞こえたら、「どこにいるの?」と探したくなるでしょう。
珍しい動物なので、写真を撮りたくなる気持ちも分かります。
しかし、野生のオコジョを見つけても、観察する側が負担をかけないことが大切です。
追いかけたり近づいたりしない
オコジョを発見しても、追いかけ回したり触ろうとしたりしないでください。
人間から見ると小さく可愛らしい動物ですが、オコジョにとって接近してくる人間は大きな存在です。
逃げているオコジョをさらに追いかければ、余計に警戒させてしまいます。
また、野生動物なので噛まれたり引っかかれたりする可能性も考えなければなりません。
距離を保って静かに観察する
オコジョを見つけたら、距離を保ちながら静かに観察しましょう。
鳴き声だけでなく、どのように動いているのかを見ると、オコジョの行動をより楽しめます。
写真を撮影する場合も、撮影のために追い回したり、進行方向をふさいだりしないことが大切です。
威嚇しているようならその場から離れる
こちらに反応して鋭い声を出しているなど、明らかに警戒している様子が見られる場合には、それ以上近づかないようにします。
野生動物が警戒しているところへ無理に接近する必要はありません。
静かに距離を取り、オコジョが落ち着ける状態にしてあげましょう。
「オコジョを実際に飼ってみたい」と思った方は、オコジョの飼育について解説した「オコジョをペットにできる?人になつくのか飼育の現実を解説」も参考にしてください。

オコジョの鳴き声はうるさい?
オコジョの鳴き声を「うるさい」と感じるかどうかは、鳴き方や聞く人によっても変わります。
高く短い声なら、それほど気にならないと感じる方もいるでしょう。
一方、警戒している時などに鋭い声を繰り返せば、耳につくと感じる場合があります。
私が聞いた「ジジジジッ!」という声も、オコジョの可愛らしい外見から想像していた鳴き声とは大きく違いました。
ただ、「オコジョはうるさい動物」と単純に考えるのではなく、状況によって鳴き方が変わると考える方がよいでしょう。
オコジョの鳴き声【まとめ】
オコジョの鳴き声は、一つの擬音だけでは表現できません。
野生個体の観察記録では「チィッ」「チゥチゥ」「ピピイィー!」などと表現されており、聞く人によって「キュン」のように感じることもあります。
また、警戒している場面では、普段より鋭く激しい声を出すこともあります。
ただし、「この声だから威嚇」「この声だからリラックスしている」と鳴き声だけで感情を断定するのではなく、オコジョの動きや周囲の状況も合わせて見ることが大切です。
山でオコジョに出会った時は、可愛いからと追いかけたり触ろうとしたりせず、距離を保って静かに観察しましょう。
珍しい鳴き声を聞けた時も、その声とともに野生のオコジョの行動をそっと観察してみてください。