オコジョはペットにできる?日本で飼えるのか・なつく性格や寿命も解説

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オコジョは、細長い体と愛らしい顔をしたイタチ科の動物です。

特に冬になると真っ白な毛に変わる姿が印象的で、「こんなかわいい動物をペットにできたら」と思う方もいるでしょう。

しかし、オコジョはフェレットのように一般家庭で飼育することを前提として流通しているペットではありません。

また、日本に生息している野生のオコジョを見つけても、ペットにするため自由に捕まえて持ち帰れるわけではありません。鳥獣保護管理法では、野生鳥獣の捕獲は狩猟などの場合を除いて原則禁止されています。

この記事では、オコジョはペットとして飼えるのか、なぜ飼育が難しいのか、販売されているのか、人になつくのか、寿命はどのくらいなのかまで詳しく解説します。

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目次

オコジョはペットとして飼える?まず結論

結論からいうと、オコジョは犬や猫、フェレットのように、一般家庭でペットとして迎えることを想定された動物ではありません。

「かわいいから野生のオコジョを捕まえて飼ってみたい」と考えるかもしれませんが、日本の野生鳥獣は自由に捕獲できるものではありません。

オコジョは一般的なペットとして飼える動物ではない

オコジョは野生動物です。

ペットとして長く人間と暮らしてきたフェレットとは事情が異なり、一般的なペットショップで購入して家庭で飼育することを前提とした動物ではありません。

また、野生個体を見つけたからといって、自由に捕まえてペットにできるわけでもありません。

そのため、「オコジョを飼いたい」という人は、まず一般的なペットとはまったく違う動物だと理解しておきましょう。

「絶滅危惧種だから飼えない」だけではない

ここは誤解しやすいところです。

環境省レッドリスト2020では、日本に生息するホンドオコジョとエゾオコジョは「絶滅危惧種」ではなく「準絶滅危惧(NT)」に掲載されています。

また、「レッドリストに掲載されている=そのことだけを理由としてペット飼育が禁止される」と単純に考えるのも正確ではありません。

重要なのは、野生鳥獣の捕獲そのものに法律上の規制があることです。

環境省によると、鳥獣保護管理法では、狩猟による場合などを除いて野生鳥獣の捕獲・殺傷などを原則禁止しています。学術研究や鳥獣の保護・管理など、一定の目的では許可を受けて捕獲できる場合がありますが、「ペットにしたいから自由に捕まえる」という話とは異なります。

さらに、長野県ではホンドオコジョが県指定天然記念物に指定されています。

このように、オコジョを取り巻く制度は「絶滅危惧種だから飼えない」の一言だけでは説明できません。


オコジョをペットとして飼うのが難しい理由

法律上の問題だけでなく、オコジョがそもそも野生動物であることも忘れてはいけません。

見た目が小さくかわいいからといって、ハムスターやフェレットと同じ感覚で家庭飼育できるわけではないのです。

野生のオコジョを自由に捕獲して飼えるわけではない

日本に生息する野生のオコジョを見つけても、勝手に捕獲して持ち帰ることはできません。

環境省は、鳥獣保護管理法について、狩猟や許可を受けた場合などを除き、野生鳥獣の捕獲は原則禁止と説明しています。

さらに、狩猟についても対象となる「狩猟鳥獣」が決められており、狩猟鳥獣以外の鳥獣を狩猟することはできません。

「山で見つけたから家に連れて帰ろう」という判断はしないようにしてください。

ペットとして一般流通していない

フェレットなら、ペットショップなどで販売されている個体を探すことができます。

一方、オコジョは一般家庭向けのペットとして通常流通している動物ではありません。

そのため、「飼いたい」と思ってからペットショップで個体を選び、飼育用品や専用フードを購入し、対応できる動物病院を探すという一般的なペットの迎え方とは大きく異なります。

野生動物なので家庭飼育にも向いていない

オコジョは野生下では基本的に単独で行動する動物です。

海外の動物学資料でも、オコジョは単独性・縄張り性を持つ動物として説明されています。

また、小型でかわいらしい外見をしていますが肉食性です。小型哺乳類を中心に、鳥、卵、魚、昆虫などを食べます。

つまり、「小さい=家庭で簡単に飼える」とは考えないほうがよいでしょう。


オコジョは販売されている?値段はいくら?

「野生のオコジョを捕まえられないなら、ペットショップで買えばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、オコジョはフェレットのように一般的なペットとして販売されている動物ではありません。

一般的なペットショップで購入できる動物ではない

オコジョを飼いたいと思っても、通常のペットを探すように販売店へ行って購入することは現実的ではありません。

そのため、「オコジョの販売価格はいくら?」という疑問についても、犬や猫、フェレットのような一般的な相場を示すことはできません。

「○万円あればオコジョを買える」という前提で考えないほうがよいでしょう。

ネットで見かける価格情報には注意する

インターネットでは珍しい動物について「価格」「販売」などの情報が出てくることがあります。

しかし、海外の事情や別のイタチ科動物の情報が混ざっている可能性もあります。

「オコジョが○万円で販売されているらしい」という情報だけを見て、実際に日本で合法的に購入して家庭飼育できると判断しないことが大切です。


野生のオコジョを捕まえて飼うことはできる?

山などで野生のオコジョと出会った場合でも、「ペットにしたい」と捕まえて持ち帰るのはやめましょう。

野生鳥獣の捕獲は原則として禁止されており、一定の目的で捕獲する場合には許可制度があります。

野生のオコジョを見つけても勝手に持ち帰らない

野生動物を見つけたら、基本的にはそのまま観察するのがよいでしょう。

かわいいからと近づいたり、捕まえようとしたりする必要はありません。

オコジョは野生で生活している動物です。

人間から見ると「保護してあげたい」と感じる状況でも、実際には通常の行動をしているだけという可能性があります。

ケガをしたオコジョを見つけた場合はどうする?

ケガをしている、明らかに弱っているなど、保護が必要と思われる野生動物を発見した場合も、自分の判断だけで長期間飼育するのではなく、まず地域の行政機関などに相談するのがよいでしょう。

環境省の捕獲許可制度でも、「傷病により保護を要する鳥獣の保護」は許可対象となり得る目的の一つとして挙げられています。

以前の記事にあった「病気でも病院には行かない」という考え方ではなく、野生動物として適切な相談先へつなぐことが重要です。


そもそもオコジョはどんな動物?

ここまで読んで、「オコジョってそもそもどんな動物なの?」と思った方もいるでしょう。

オコジョはイタチ科に属する小型の肉食動物です。

海外ではstoatやermineと呼ばれ、ユーラシアや北米など北半球の広い地域に分布しています。

オコジョの大きさと特徴

オコジョは細長い胴体に短い脚を持つ、イタチ科らしい体型をしています。

海外の資料では、頭胴長はおよそ17~33cmとされ、オスのほうがメスより大きくなる傾向があります。

また、オコジョを見分けるときの特徴の一つが尾の先です。

冬に体が白くなっても、尾の先端部分は黒いまま残ります。

夏は茶色・冬は白い毛に変化する

オコジョと聞いて、真っ白な姿を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、一年中白いわけではありません。

夏毛では背中側が茶色系になり、寒い地域では冬になると白い冬毛へ変化します。尾の先端は黒色です。

この季節による毛色の変化も、オコジョの大きな魅力です。

オコジョの食べ物

かわいい顔をしていますが、オコジョは肉食性です。

野生では小型の哺乳類を中心に捕食し、状況によって鳥や卵、魚、昆虫なども食べます。

自分より大きな獲物を狙うこともある、小さくても立派な捕食者です。

単独で生活する野生動物

オコジョは基本的に単独性の強い動物です。

オスとメスが一緒に行動するのも主に繁殖期で、それぞれ縄張りを持って生活します。

この生態から考えても、人間との密接な触れ合いを前提として改良されてきたペットとは性質が大きく異なります。


オコジョは人になつく?

「オコジョ ペット」と並んで気になるのが、「オコジョは人になつくの?」という疑問ではないでしょうか。

見た目だけを見ると、抱っこしたり一緒に遊んだりできそうに感じます。

しかし、犬や猫、フェレットと同じような「なつき方」を期待するのはおすすめできません。

野生の気質と警戒心が強い

オコジョは、人との共同生活を目的として長期間にわたり家畜化されてきた動物ではありません。

そのため、人に慣れる可能性と、家庭のペットとして人になつくことは分けて考える必要があります。

野生のオコジョを見かけても、触ろうとしたり捕まえようとしたりせず、距離を取って観察しましょう。

単独行動をする性質がある

オコジョは基本的に単独で行動し、縄張りを持つ動物です。

これは「単独生活だから絶対に人になつかない」という意味ではありません。

ただ、人間とのスキンシップを前提として飼育されてきたペットとは、そもそもの生態が違います。

「いつも飼い主と一緒にいたい」というタイプの動物として考えないほうがよいでしょう。

人に慣れることと「なつく」は同じではない

野生動物でも、人の存在や飼育環境に慣れる個体はいます。

しかし、人を怖がらなくなることと、犬や猫のように飼い主との関係を築いて「なつく」ことを同じ意味で考えるのは適切ではありません。

オコジョの場合は、「なつくかどうか」を期待して触れ合う動物というより、野生本来の姿を尊重する動物と考えたほうがよいでしょう。


オコジョの寿命はどのくらい?

オコジョの寿命については、野生と飼育下の記録を分けて考える必要があります。

以前の記事では野生で4~6年程度としていましたが、今回あらためて資料を確認すると修正が必要です。

野生のオコジョの寿命

Animal Diversity Webでは、野生のオコジョの一般的な寿命は1~2年、野生での最長記録は7年とされています。

「寿命1~2年」と聞くと非常に短く感じるかもしれません。

野生では捕食者、食料事情、病気などさまざまな要因の影響を受けながら生きています。

飼育下の寿命情報を見るときの注意点

同資料には、飼育下で12.5年という記録も掲載されています。

ただし、これは「ペットとして飼えば12年程度生きる」という意味ではありません。

飼育下における最大記録と、一般家庭でペットとして飼育した場合の平均寿命は別物です。

そもそもオコジョは一般家庭向けのペットとして流通している動物ではないため、「飼育すると○年生きる」とペットの平均寿命のように紹介しないほうが正確でしょう。


オコジョは日本のどこに生息している?

日本にもオコジョが生息しています。

環境省レッドリストでは、ホンドオコジョとエゾオコジョがそれぞれ掲載されています。

日本で見られるオコジョ

日本では本州にホンドオコジョ、北海道にエゾオコジョが生息しています。

オコジョというと雪の上にいる真っ白な姿のイメージが強いですが、季節によって毛色が変化するため、夏には茶色い姿を見ることになります。

また、長野県ではホンドオコジョが県指定天然記念物となっています。

野生のオコジョを見つけても近づきすぎない

運よく野生のオコジョを発見できても、捕まえたり触ったりするのではなく、距離を取って観察しましょう。

野生動物にとって、人間が近づくこと自体が負担になる場合があります。

かわいい姿を写真に残したい場合も、追い回さず、その場所で暮らしている野生動物であることを忘れないようにしたいですね。


オコジョに似た動物ならフェレットをペットにできる

「オコジョの細長い体やかわいい顔が好きだから、似た動物と暮らしたい」

そんな人なら、フェレットが候補になります。

フェレットはオコジョと同じイタチ科ですが、オコジョとは別の動物です。

オコジョとフェレットの違い

オコジョとフェレットはどちらもイタチ科なので、細長い体型など似ているところがあります。

しかし、ペットとして考えた場合には大きな違いがあります。

オコジョは野生動物で、一般家庭向けのペットとして流通している動物ではありません。

一方、フェレットは人間によって家畜化され、現在ではペットとして飼育されています。

見た目が似ているからといって、飼育事情まで同じではありません。

フェレットはペットとして飼育されている

フェレットなら、ペットとして迎えることを前提に飼育用品やフードなどを準備できます。

オコジョを無理に飼おうと考えるより、「イタチ科のかわいい動物と暮らしたい」という希望であればフェレットについて調べてみるほうが現実的でしょう。

フェレットにもさまざまな種類や毛色があります。

当サイトではフェレットの種類や毛色、選び方についても詳しく解説しています。

オコジョを飼いたい人にフェレットが候補になる理由

オコジョの魅力の一つは、細長い体や小さな顔など、イタチ科特有のかわいらしい姿です。

フェレットにも同じイタチ科らしい特徴があります。

もちろん、「オコジョの代用品」という意味ではありません。

それぞれ別の動物ですが、ペットとして一緒に暮らせるイタチ科の動物を探しているのであれば、フェレットは有力な候補になります。


オコジョをペットにしたい人のよくある質問

最後に、オコジョを飼いたい人が疑問に感じやすいポイントをまとめます。

オコジョを個人で飼っている人はいる?

研究施設など特殊な飼育事例と、一般家庭のペット飼育は分けて考える必要があります。

海外資料には飼育下での寿命記録も存在しますが、それを根拠に「日本でも一般家庭で普通にペットとして飼える」と判断することはできません。

オコジョをペットショップで買える?

フェレットのように一般的なペットとして通常販売されている動物ではありません。

そのため、「ペットショップへ行けばオコジョを購入できる」という認識は持たないほうがよいでしょう。

オコジョとフェレットは同じ動物?

同じ動物ではありません。

どちらもイタチ科なので外見に似た部分がありますが、オコジョとフェレットは別の動物です。

特にペットとして重要なのは、フェレットが家畜化されてきたのに対し、オコジョは野生動物だという違いです。

白いフェレットならオコジョに似ている?

フェレットにはさまざまな毛色があり、白系の個体なら冬毛のオコジョを連想する人もいるでしょう。

ただし、姿が似ていても別の動物です。

「真っ白なイタチ科のペットと暮らしたい」という希望なら、オコジョを捕獲するのではなく、ペットとして飼育されているフェレットの毛色から探してみるのも一つの方法です。


オコジョをペットとして飼える?【まとめ】

オコジョはとてもかわいらしい動物ですが、一般家庭で飼育することを前提として流通しているペットではありません。

また、日本の野生鳥獣は鳥獣保護管理法によって捕獲が原則禁止されているため、野生のオコジョを見つけて「かわいいからペットにしよう」と自由に捕まえることもできません。

なお、「絶滅危惧種だから飼えない」という説明も正確ではありません。環境省レッドリスト2020では、ホンドオコジョとエゾオコジョは準絶滅危惧(NT)です。

オコジョは基本的に単独で生活する野生動物で、犬や猫のような「なつき方」を期待する動物でもありません。

一方、「オコジョのようなイタチ科の動物と一緒に暮らしたい」ということであれば、ペットとして家畜化されてきたフェレットという選択肢があります。

オコジョは無理にペットにしようとするのではなく、野生で生きる姿を尊重して見守りたい動物ですね。

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