
マルチーズは小型犬の中でも甘えん坊で警戒心が強く、吠えやすい一面があります。
しかし、吠えるタイミングと原因を理解すれば、無駄吠えは必ず減らせます。
この記事では、日常でよくあるシーン別にしつけ方をわかりやすく紹介します。

マルチーズはなぜよく吠える?

犬にとって吠えることは、食べる・寝ると同じ自然な行動です。
マルチーズも例外ではなく、要求や不安、警戒など何かを伝えようとして吠えます。
ただし、必要以上に吠えるのは「無駄吠え」とされます。
放っておくとクセになり、改善が難しくなるため、早めの対応が大切です。
まずは「なぜ吠えているのか」を冷静に見極め、その原因に合わせた対処をしてあげましょう。
マルチーズが吠える環境とタイミングを見極めよう
来客・物音に反応して吠えるケース

マルチーズは聴覚が非常に敏感で、玄関チャイムや外の足音に素早く反応します。
特に日中に家の前を人が通る環境では「自分の縄張りを守らなくては」と感じて吠える子が多いです。
この場合、叱るよりも「音に慣れさせる」ことが効果的です。
実際のチャイム音を小音量で流し、落ち着いていられたら褒めるという“慣らしトレーニング”を繰り返すことで、徐々に過敏反応を減らせます。
留守番中に吠える分離不安タイプ

飼い主が外出するときに吠えるのは「置いていかれた不安」からくるもの。甘えん坊な性格のマルチーズでは特に多く見られます。
外出準備の合図(鍵の音・バッグを持つ動作)に反応する場合、その動作をフェイクで繰り返して“慣れ”をつくるのも有効です。
また、出かける直前に構いすぎず、静かに出ることで「出かける=特別なことではない」と学習します。
在宅中に短時間の“プチ留守番”練習を積み重ねると、長時間の外出にも慣れやすくなります。
他の犬や人に対して吠える社交性不足タイプ

散歩中に他犬へ吠える場合は、怖さや警戒心が原因であることが多いです。
子犬期の社会化が不十分だと、他犬との距離感が分からず過剰反応します。
このような場合、いきなり距離を詰めず、まずは遠くから観察させ、落ち着いていられたらご褒美を与える“距離感トレーニング”を行いましょう。
犬同士が安全に交流できるドッグランや、トレーナー主催のしつけ教室で慣らすのもおすすめです。
マルチーズの吠える際の種類
無駄吠え

マルチーズは賢く感受性が強いため、刺激やストレスを感じやすい犬種です。
退屈や不安など、理由が曖昧なまま吠える場合は「無駄吠え」と呼ばれます。
まずは吠える時間や場面を観察し、原因を探りましょう。
構いすぎず落ち着くまで無視し、静かになったらしっかり褒めて「静かにしていることが良い」と学ばせます。
要求吠え

最も多いのが「遊んで」「おやつちょうだい」といった要求吠えです。
可愛さに負けて応じてしまうと、吠えれば通じると覚えてしまいます。
無視を徹底し、目も合わせないことが大切です。
泣き止んだタイミングで褒めることで、「静かにすれば構ってもらえる」と教えましょう。
警戒吠え

物音や来客などに反応して吠えるのは、警戒心の強さから。
社会化が不足している子に多く見られます。
落ち着かせるには「お座り」「まて」など普段の指示を出して意識をそらすのが効果的。
どうしても止まらない場合は、軽い音で注意を引き、泣き止んだら必ず褒めることを忘れずに。
無駄吠えを減らすコツは、叱るよりも**「静かにできた瞬間を褒める」**こと。
根気よく続けることで、マルチーズも安心して落ち着けるようになります。
マルチーズの無駄吠えを改善するしつけ方法

子犬のうちに他の犬や人と触れ合い、社会性を育てることが無駄吠え防止につながります。
夜鳴きにはぬいぐるみを一緒に置いたり、昼間にしっかり遊ばせて安心感と疲労感を与えるのが効果的です。
しつけでは甘やかさず、毅然とした態度を取ることが大切。
マルチーズは賢く飼い主の弱さを見抜くため、「吠えても通用しない」と学ばせましょう。
できた時はしっかり褒め、信頼関係を築きます。
また、運動不足やストレスも無駄吠えの原因になります。
思い切り遊ぶことで気分転換にもなり、吠える回数が減ります。
過度な甘やかしは分離不安を招くため、留守番の練習も必要です。
短時間から始め、出かける際は構いすぎず静かに出発を。
おもちゃやおやつを利用し、少しずつ慣らしていきましょう。
飼い主が一貫した態度で接することで、マルチーズは安心し、自然と無駄吠えも減っていきます。

マルチーズは、よく吠える?しつけ方と無駄吠えの対処法を解説!【まとめ】
マルチーズの無駄吠えは、原因を特定して一つずつ解消することが近道です。
焦らず時間をかけて信頼関係を築くことが、最良のしつけになります。